死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「まぁ、あの時の事は今思い出しても火が出そうなくらい恥ずかしいですけど、それのおかげで主人に会う事ができたんですから、結果オーライって奴ですね」

「ん?それのお陰でフェルに会えた?」

俺は女性が言った言葉を聞き返す。

「はい、その通りですけど?」

女性は俺の問いにそう答えるが俺は何故女性がいきなりフェルに会えた、と言ったのかが分からない。

「いやいや、俺には何で集落で宴会を開いたっていう話がフェルと会う事が出来た、っていう話にどう繋がるのかが分からないんだけど」

俺は女性に向かって疑問に思っている理由を話した。

だってさっき女性が話していた内容は迷いの森の調査に行った大人達が怪我する事も無く集落に戻ってきて、宴会の様なものを開いた、というのだっただろ?なのにそれとフェルに会えたっていうのがどう関係するのかが俺には分からない。

だってフェルは女性の集落に住んでいた訳では無いし、その宴会というのに参加していた…という訳でも無いだろう。

元々女性の居た集落に住んでいたんだったら女性が14年間で一度もフェルに会ってないという事はあり得ないし、フェルがその集落に住んでいないのだったら女性の居た集落の宴会に参加する理由も無いだろうし…

フェルは極寒地帯を治めているから宴を開くので参加してください、ていうパターンなら考えられなくは無いけど、宴を開いたのは森の調査が成功したから、っていう理由らしいからフェルを誘っている時間なんて無いだろうし…

「あぁ、そういう事ですか」

俺の言葉を聞いた女性は何か納得した様にそう呟いた。

「すみません、私の説明が悪かったですね、そのお陰でといったのは宴会とかの方では無く、長が私のことを持ち上げた、の方ですよ」

「持ち上げたって言うのは、君のことをこの子は選ばれし子じゃ!って言ったって奴か?」

女性の説明を聞いた俺はさっき女性が長に言われた、というセリフを確認をする。

「はい、それの事です」

女性は俺の確認を聞いてそれで合っていると言った。

「…でもそれがフェルに会えたってのとどう関係するんだ?」

さっきの女性の話で宴会が関係していないという事は分かったが、それでも長が女性を褒めた事が何でフェルに会えたと言うことに関係しているのかは分からない。

「それについては私たちの住んでいる所の決まりが関係してくるんですよ」

女性はそう言うとその決まり、と言うのを俺に説明してくれた。

「私たちの住んでいるこの場所、貴方は極寒地帯と言っている場所ですね、此処には5つの集落があり、集落それぞれにランク、と言うものが存在します、ランクが高い集落はそれだけ主人の近くで過ごす事ができる…と言うものになってるんです」

ふむ、集落にランクか…

確かに広い範囲を統治するならランク付けをしたりするのは有効だな。

上位ランクの集落には何らかの特典か利益を提示すれば上位ランクを目指して頑張る様になるし、それにランク付けをする事で誰が一番上に居るのかを理解させることも出来るからな。

「ランク制度か…そりゃ有効的な方法だな」

自分の地位を確立させつつ、統治下の存在にやる気を出させる事が出来るんからな。

「それで、下位の集落の者が上位の集落に行く方法が、現在住んでいる集落の長に上位の集落に行っても問題がないと断言させる事と、試練を突破するというものです」

女性が話した上位の集落に行く方法を聞いた俺は何故長に持ち上げられた事がフェルに会うことに関係したのかを理解した。

「成る程…つまり君は上位の集落に行ったことでフェルに会ったって事か」

さっき女性が言った話から考えて、女性は試練と言うのを突破した事で上位の集落に行き、そしてフェルに出会ったと言う事なのだろう。

長は宴会の時に女性を選ばれし子、って皆の前で言ったみたいだし、その試練さえ突破すれば条件は完全に満たしているからな。

「その通りです、元々私はランクが2番目の集落で生まれたので、上位の集落…つまりランク1の集落に行った事で主人に会う事ができたと言う訳です」
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