死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「それで、君はフェルに会った時に何をしたんだ?」

女性がフェルに会えた方法を聞いた俺は女性にそう質問をする。

もともと女性の話はフェルの懐が広い、っていう話だったはずだ、だからこの後に必ず女性がフェルに会った時に何か懐が広いと感じたエピソードが有る筈。

俺的には女性がフェルに対して普通なら起こられる様な事をしたけど、フェルがそれを許した…っていう可能性が高いと思う。

「それについてはもう少ししたら話すのでちょっと待ってください」

女性の返答はもう少ししたら話す、というものだった。

「分かった」

なので俺は女性の話の続きを聞くことにする。

「私が始めて主人に会ったのはランク1の集落に上がった時です。
ランク1の集落は主人の身の回りのお世話や警護などが主な仕事なので、下の集落から上がってきた者は一番はじめに主人に挨拶をする…という決まりになっているので」

確かに、ランク1の集落の人達の仕事内容がフェルの身の回りの世話や警護だったらフェルに挨拶をするのは当然か。

仕事内容的に絶対にフェルに関わる事になるし、それの挨拶は必要だろうからな。

「じゃあその挨拶をするっていう時に何か有ったという事だな」

俺がそう言うと女性は一度頷いた。

「私は課された試練を突破して正式にランク1の集落に行く事になりました。
集落を移動する事が決まった私は家族や集落の皆に別れの挨拶をし、迎えに来た使者の方と一緒に馬車に乗ってランク1の集落に向かうことになったんです、それで集落に向かっている間に使者の人が集落のルールについて話してくれたんです」

まぁ迎えの人が来るのは当たり前か。

集落まで案内する人が居なかったらどうやって集落に向かえば良いのか分からないだろうし、後々面倒事を起こさないためにも集落の事を説明する人が必要だ。

その集落での住む場所や、ルールなどを事前に説明しておかないと問題が起こる可能性が有るからな。

集落ごとにルールは違うと思うし、前の集落ではやっていた事が、新しい集落では禁止だった、なんて事も有るだろう。

そんな事で問題が起こらないように、事前に説明する人が必要、って訳だな。

「それで迎えの人に集落のルールを聞いた時に集落に着いたら一番初めにこの地を治めているお方に挨拶をすることになっている、と言うのを聞いたんですよ」

「それって集落に着いたら直ぐにフェルに挨拶しに行ったのか?」

普通からこれから住む事になる場所に荷物とかを置いてから挨拶に行くんじゃないのか?と思った俺は女性に質問をした。

「はい、集落に着いたら何よりも先にこの地を治めている主人に挨拶をする、と言う事になっているんです、荷物とかは担当の人が住む家まで運んでくれたので問題は無かったですし、そもそも私はあまり物を持つタイプでは無かったので後回しでも対して問題は無かったんですけどね」

「へぇ、そうなのか…」

荷物は運んでくれるのか。

それに何よりも優先してフェルに会わせるのは上下関係をしっかりする為だろうか?

自分のことより挨拶を優先させる事で自分よりその人が偉いと思わせる意図がある…のかも知れない。

フェルは上下関係に厳しいから、きちんと上下関係を分からせる為にそうしているんだと思う。

「それで、集落に着いた後は案内してくれた人は私の荷物を家に運ぶと言って、案内してくれる人が変わったんです」

案内してくれる人が変わったって…担当が変更されたって事か?

「それで、フェルの所に挨拶をしに行ったんだな」

「ええ、主人の家に向かう途中で私を引き継いだ人と軽く挨拶や自己紹介をした後に、主人に会った時に失礼のない様にある程度の作法を教えてくれたんです」

まぁ目上の人に会う時に礼儀をきちんとしていないといけないからな。

「私の集落は皆が家族、みたいな感じで上下関係はあまり無かったので臣下の礼とかを一切知らなかったんですよ…それで主人の前であんな失敗をしてしまったんです」

女性はそういうとフェルの前でした失敗というのを俺に話した。

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