死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「本題…ですか?」

女性は俺の言葉にそう反応をした。

「ああ、このまま話をしていても良いんだけど、フェルの所に案内してもらう話だっただろ?」

俺は女性にそう話す。

このまま女性の話を聞いたりしていても良いのだが、既に出会ってからまぁまぁ時間が経っている。

もうそろそろフェルの所に案内して貰わないと今日中にフェルの元にたどり着くのかすら分からないからな。

元々ここからフェルの居る集落までどの位距離が離れているかすら知らないのだ、早めに行動して集落には着いておきたい。

「ああ、そういえばそうでしたね…主人の事を話していてすっかりその事を忘れていました」

俺の言葉を聞いた女性は思い出した様にそう呟いた。

「おいおい忘れないでくれよ、こっちは君の案内が無ければフェルの居る集落にたどり着けないかも知れないんだから」

いくらフェルの事が好きだからといって忘れるか普通…と、そんな事を思いながらも女性に話す。

「分かりました、それでは集落まで案内させていただきます…私はまだ主人の話をしていても良かったのですが…」

おいおい、あれだけ話しておいてまだ話し足りないのかよ…

俺は女性が最後に呟いた一言を聞いてそう思ってしまった。

反応してまたフェルの話をされても面倒だし、これはスルーするか。

女性は集落への案内をすると言った後に小さい声でそう呟いていたが、これ以上時間を掛けたくは無いので俺は女性の発言をスルーする事にした。

「おう、よろしく頼むよ…夜になる前に着きたいからな」

俺は女性に夜になる前にフェルの居る集落に着きたいと話す。

「分かりました、集落に早く着く道を選ばせてもらいますね、慣れていない者なら危険がある道ですけど…貴方なら大丈夫でしょう」

どうやら女性は早めに着くルートで集落まで先導してくれるらしい。

集落に向かって進む事が決まった俺は気絶していた女性に掛けていた布団をアイテムボックスの中に収納してから女性に声をかける。

「それじゃあ結界を消すぞ、準備は出来ているか?」

布団を回収し、進むための準備が終了した俺は女性に結界を消す事を伝え、女性に準備が終わっているかを尋ねる。

「大丈夫ですよ…元々荷物とかはあまり持ってきてないので問題は無いです」

「そうなのか?」

確かに女性が何か荷物を持っている様子は無い。

「はい、水は魔法で生成する事ができますし、食料は現地調達する事ができるので、私はあまり物を持っていかないんですよ、必要ないですしね」

「そうなのか」

成る程…確かに水は魔法で生成すれば安全に確保出来るし、動物を狩れば食料を入手する事も出来る。

確かにそう考えたらそこまで荷物を持って行動しなくても大丈夫か。

まぁそれもこの場所で絶対に獲物を狩る事が出来無ければいけないけど、女性はここら辺の生まれらしいし問題は無いのだろう。

そして女性の準備が整っている事を確認した俺は周囲に展開していた結界を消した。

「…相変わらず凄い吹雪だな」

結界を消した瞬間に目の前に広がる吹雪の景色。

「極寒地帯は中央の方に近づくにつれて吹雪の勢いが強くなって行きますけど、集落の近くは吹雪の勢いが弱くなるんですよ」

「へぇ~そうなのか?」

俺は女性の言葉をきいてそう反応した。

極寒地帯を進むと吹雪の勢いが強くなって行くのは気づいていたが、集落の周囲は吹雪の勢いが弱まるのか。

「そうなのです!元々は集落の周辺も凄まじい吹雪が降っていたらしいのですが、主人が魔法を使って集落の周辺に吹雪が振らない様にしてくださったらしいのですよ!」

女性はフェルが集落近くの吹雪を魔法で抑えているという事をハイテンションで語り出した。

「成る程…そういう事だったのか」

俺は女性の話を聞いてなぜそんな事になっているのかを納得した。

確かフェルは氷雪魔法を持っていたから、多分フェルが氷雪魔法を使って集落の周辺の吹雪をどうにかしたって事だろう。

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