ユグドラシルオンライン

トワイライト

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本編

No.105~ギルド対抗戦5

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はぁ、やっと出れた…20分間も聞きたくもない言葉をリピートで何もない空間で聞かされる事がこんなに辛いなんて…もう二度と行きたくねぇな。

さて、早速他のギルドに…てあれ?ここどこだ?

あの空間からは出られたがまた知らない所に飛ばされたみたいだ。

俺は何が来ても対処できる様に警戒度を上げる。

「ッ!!」

(頭が割れるように痛い!)

頭の痛みと共に頭の中に直接映像が流れてくる。


『ユウヤさん!グランドクエスト、頑張りましょうね!』

『おう!』

(これは俺と…シュウか?)

『でもここの運営もスゴイよね~このグランドクエストがクリア出来なかった場合はユグドラシルオンラインを終了するって発表したんだから』

ヘルが感心した様に話す。

『シュウも知らなかったんだろ?』

『はい、父に聞いても機密事項だとか言って教えてくれなかったんですよ』

(グランドクエスト?それにユグドラシルオンラインの終了?どういう事だ?)

それに…シュウ達とこんな会話をした覚えもない。

『まぁそれでも俺たちがやることは変わらない、そうだよなユウヤ』

『ああ、俺たちは全力でこのゲームを楽しむだけだ』

俺がそう言った瞬間に場面は切り替わる。

『皆、これがこのゲームの最後になるかもしれない…俺たちはこのゲームで出会い、絆を繋いできた。
これは俺のワガママだが俺はまだ皆とこのゲームを続けたい!だから出し惜しみは無しだ、全力で邪神討伐に挑む、皆も協力してくれ』

(なんともまぁ恥ずかしげもなく言えるもんだ)

俺は自分の言っている言葉を聞いて出た感想がこれだった。

『なに当たり前のこと言ってんの?』

『私たち、まだまだこのゲームを終わらせるつもりはありませんよ』

『お前らと出会ってから毎日このゲームをするのが余計に楽しみになったからな、』

『私もお兄ちゃんも、ユウヤさん達のお陰でこのゲームをお金を稼ぐための手段じゃ無く、楽しんでプレイする物に変わりました』

『私も、このゲームのお陰でレン様とお付き合いする事が出来ました、まだまだ皆様と一緒にこのゲームをしたいです』

『おい!…まぁそんな事で俺たちもこのゲームを諦めるつもりは無いって分かったか?』

皆にそう言われ、俺は笑いながらおう!と返事をした。

場面はまた切り替わり俺とヤヨイ、修羅、フェニ、大きくなったフェル、それと黒い人っぽいのが居た。

『マスター、私たちはマスターの従者で有ることに誇りと幸せを感じています…私たちは所詮この世界に生きるもの、当然この世界が終わってしまったらもう会うことは出来ません』

ヤヨイが言いそれに続いて修羅が話す。

『邪神により魂の物質化がされた今、私たちは死んだら復活をする事は出来ません…もしも私たちが危険な状態になっても気にしないでください』

『そんな事!できる訳が』

無い、と俺が言おうとするのをフェニが止める。

『主が私たちの事を大切に思ってくれているのは知っている…だが、私たちを助けた為に邪神が倒せませんではダメなのだ、邪神を倒すことが出来るのは主ただ1人。
世界の命運は主の手に掛かっているのだぞ』

また場面が変わった。

漆黒の空間に俺と邪神と思わしき者が居る。

(これは…感情が流れてくる)

悲しみ、無念、苦しみ、後悔、怒りそして溢れんばかりの殺意、憎悪、色々な感情が狂わんばかりに溢れだす。

『お前のせいで皆が』

底冷えする様な声を出す。

『ユウヤさん、後は頼みます、それと、最後になりそうなので言いますね、ユウヤさん、私は貴方の事が…大好きです』

『あはは、ごめんね、負けちゃった…でも、諦めちゃだめだよ』

『すまねぇ、約束、守れそうにないや、』

『私、皆様と出会えて幸せでした』

『後は任せたぜ』

『ユウヤさん、絶対に勝ってくださいね、あっちで応援してますから』

『主、貴方に仕えることが出来て幸せでした、でもどうか自分を責めないでください』

『主殿、私は先に行ってくる…主殿は回り道をして、幸せになってからくるのだぞ、そして私にそれまでの事を話してくれれば良い』

『マスター、私はマスターの事が大好きです、だから、死なないでくださいね』

俺は邪神に向かって走り出す。

向かっている途中で身体中傷つくが足は止めない、絶対に殺す。

『ガフッ、だが、お前だけは』

胸を貫かれ、ゲームの中なのに吐血する…俺のHPが0になり、足もとから消滅していく。

俺は最後の力を振り絞り、邪神の心臓に刃を突き立てる。

頭に流れてきた映像をみて確信する…これは俺の未来なのだと、これが本当に未来なのかはわからない、だが、この様な結果にはしちゃいけない。

邪神と共に消えていく身体。

『ああ、皆…今行くよ』

そう言って俺は消えた。


映像が終わり、俺は涙が溢れて止まらない。

「どうだった?」

「おま、えは?」

この空間に俺以外の誰かがいた。
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