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第10話 喧嘩
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お腹が減ったので城に戻ると、ちょっとした騒ぎになっていた。
「奥様っ!?奥様が戻られたぞっ!」
「ああっ!よかったあ!どうなることかと!」
などと衛士たちに取り囲まれてしまい、ルーネは大げさだなあと内心思いつつも、申し訳なくも思った。
しかし、毎度このような様子では敵わないから最初に宣言しておくのが肝要だろうと考えた。
「あー、ごめんなさい。ですが、これからもちょくちょく領内を見回るかと思いますので、どうかご心配なさらず」
「奥様っ!いったい何をおっしゃるのですか?お言葉ですが、奥様になにかあった日には旦那様がいかに悲しまれるか……!」
年かさの衛士がなぜか涙ぐみながら力説した。たしか彼の名前はミハイルだった。で、さっきも会った年少の衛士はアルラだ。心細そうにこちらを見ている。
「まあまあ、わたしはこの土地の人たちを信頼していますし、あなたたちのように頼もしい衛士たちもいますから、盗賊たちが寄り付かない治安が保たれていることを知っています。だから、そんなに心配なさる必要はありませんわ」
本当はこんな貧しい土地に来る盗賊もいないから治安が保たれているわけだが、ものは言いようである。
「いや、まあ、それはそうですが…」
ミハイルは満更でもない様子であった。
これで今後もあっさり行き来自由となっただろうと思っていたら、ミハイルの背後に巨大な馬が立っていた。
「だ、旦那様っ!?」
ミハイルが驚いて振り向く。
その背にはムソンが乗っていた。ただでさえ大きな体なのに、馬に乗っていると迫力が倍以上になる。
さらにはなにやら厳しい顔をしていた。
「おでかけですか?」
ルーネがなんの気なしに尋ねると、ムソンは一瞬表情をピクッと動かして「いえ」とだけ言って、パッカラパッカラと馬を反転させて城の方へと戻って行った。
(馬と遊んでいたのかしら?きっと執務に疲れた気晴らしね。そういうの大事よね)
ルーネがひとりウンウンと頷いていると、ムソンはやはりパッカラパッカラと馬をこちらに反転させて戻って来たのである。
ルーネとムソンは向かい合った。ルーネは(どうしたのかしら?)と小首をかしげた。まさか、相乗りさせてくれるわけもないだろうし……。
言葉を待っていると、ムソンは馬上から見下すようにルーネに告げた。
「……ルーネさん」
「……!はいっ!」
ルーネはムソンに真正面から名前を呼ばれるのは初めての経験だった。それは前の生を含めてもだ。
自然と胸がトクンッと跳ねた。
「外出禁止です」
「え?」
しかし、跳ねた胸は一気に急降下した。
「あなたがいなくなったことでどれだけのものが心配したか。今だって多くのものが駆けずり回っているのです。王都での貴族令嬢としての暮らしはさぞ自由奔放になさっていたのでしょうが、ここでは違います。すこしは責任というものを学んでください」
ムソンは怒っていた。それは火を見るより明らかで、眼尻は釣り上がり、声は低く響いた。
「……ごめんなさい」
ルーネも肩を落とし、目を伏せた。
その様子を見て、ムソンはため息をついた。あまり人を怒ることに慣れていないのか、ムソンは落ち着かなげであった。
「……ところで、ムソンさんも心配してくれたんですか?」
「は?」
不意の言葉にムソンは高い声をあげた。
「もしかして、ムソンさんも馬で駆けずり回ろうとしてくれたんですか?」
ルーネはちょっとニヤニヤして期待に目を輝かせていた。
「……ちがいます。まったくちがいます」
「ふふっ、そうですか」
ルーネは満足げに微笑んだ。
それを見たムソンはなぜかムキになって言った。
「私はあなたのことを心配などしていません!馬に乗っていたのは、たまには愛馬の気晴らしをしなければスネてしまうからに他なりません。断じて他意はないのです!」
「……ふ~ん。そうですか」
ルーネは無表情に返事をした。初めて見せるその表情に、ムソンは馬上でたじろぎ、馬はいなないた。
「……愛馬、なんているんですねえ。ずいぶん大切になさっているんですねえ」
「……それは私は武人ですから、いてもおかしくないでしょう」
「ふーん……馬の名前はなんて言うんですか?」
「……カスタードです」
ムソンは妙な圧力を感じていた。
まるで体全体に巻き付いて圧迫されるような怖気を振るう感覚で、今すぐその場を離れたかった。カスタードもまた落ち着かなげにその場で足踏みをしている。いくつもの戦場をともに渡り歩いた仲だ。人馬一体の第六感を共有していた。
「それでは私はこれで。執務がありますの……」
「お待ちになってください!」
カスタードをターンさせようとした矢先に挫かれた。ムソンはルーネの瞳から目を離せなかった。まるで蛇ににらまれた蛙だ。
「……何でしょう?」
しぶしぶ応答すると、ルーネは瞬きもせずに言った。
「わたし、外出禁止なんてイヤですわ。従いません」
「……しかし、それでは示しもつきませんし……」
つい先程とは打って変わって、ムソンは弱気だった。
なぜ自分はあんな強気に外出禁止などと言ってしまったのか、少し前の自分を責める気持ちが湧いてきた。
「示しなどわたしには関係ありませんわ。昨晩のことなのにお忘れになったのですか?
わたしとあなたは対等なパートナーであっても、命令される上意下達な関係ではありませんことよ?」
たしかに昨晩の秘密のパートナーシップ締結を考えれば、上下的な関係というよりは対等な関係であると言えるだろう。
しかし……。
「私たちは一応は夫婦なわけですから、示しという点ではご協力頂けませんと、面目が……」
「殿方はすぐ面目、メンツの話をなさいますわね。そんなものわたしには関係ありませんわ」
「そのように我が儘ばかり言われては困ります。だから責任を学んでくださいというのです」
ルーネは改めて頭に来た。
最初に外出禁止と言われて責任を学べと言われた時には引っかからなかったが、どうにもムソンはルーネのことを何不自由なく暮らしてきた我が儘放題の女だと思っているらしい。
そのことが、まったく許せなかった。
「冗談じゃない……!」
「え?」
ルーネは怒りに打ち震える声で言った。
「わたしには自由などというものは、これまでの、どの人生をふり返ってみてもございませんでした!だからわたしは今、ここで、自由に生きるのです!どうか邪魔をなさらないでくださいまし!」
ルーネは怒りをぶちまけると、カスタードに乗ったムソンを追い越して、プリプリと城に帰って行った。
「……このことは、他言無用で頼む」
ゲッソリとした顔と声でムソンは衛士のミハイルとアルラに言った。
ふたりは目をひん剥いた驚き顔のまま黙ってうなずいたのだった。
「奥様っ!?奥様が戻られたぞっ!」
「ああっ!よかったあ!どうなることかと!」
などと衛士たちに取り囲まれてしまい、ルーネは大げさだなあと内心思いつつも、申し訳なくも思った。
しかし、毎度このような様子では敵わないから最初に宣言しておくのが肝要だろうと考えた。
「あー、ごめんなさい。ですが、これからもちょくちょく領内を見回るかと思いますので、どうかご心配なさらず」
「奥様っ!いったい何をおっしゃるのですか?お言葉ですが、奥様になにかあった日には旦那様がいかに悲しまれるか……!」
年かさの衛士がなぜか涙ぐみながら力説した。たしか彼の名前はミハイルだった。で、さっきも会った年少の衛士はアルラだ。心細そうにこちらを見ている。
「まあまあ、わたしはこの土地の人たちを信頼していますし、あなたたちのように頼もしい衛士たちもいますから、盗賊たちが寄り付かない治安が保たれていることを知っています。だから、そんなに心配なさる必要はありませんわ」
本当はこんな貧しい土地に来る盗賊もいないから治安が保たれているわけだが、ものは言いようである。
「いや、まあ、それはそうですが…」
ミハイルは満更でもない様子であった。
これで今後もあっさり行き来自由となっただろうと思っていたら、ミハイルの背後に巨大な馬が立っていた。
「だ、旦那様っ!?」
ミハイルが驚いて振り向く。
その背にはムソンが乗っていた。ただでさえ大きな体なのに、馬に乗っていると迫力が倍以上になる。
さらにはなにやら厳しい顔をしていた。
「おでかけですか?」
ルーネがなんの気なしに尋ねると、ムソンは一瞬表情をピクッと動かして「いえ」とだけ言って、パッカラパッカラと馬を反転させて城の方へと戻って行った。
(馬と遊んでいたのかしら?きっと執務に疲れた気晴らしね。そういうの大事よね)
ルーネがひとりウンウンと頷いていると、ムソンはやはりパッカラパッカラと馬をこちらに反転させて戻って来たのである。
ルーネとムソンは向かい合った。ルーネは(どうしたのかしら?)と小首をかしげた。まさか、相乗りさせてくれるわけもないだろうし……。
言葉を待っていると、ムソンは馬上から見下すようにルーネに告げた。
「……ルーネさん」
「……!はいっ!」
ルーネはムソンに真正面から名前を呼ばれるのは初めての経験だった。それは前の生を含めてもだ。
自然と胸がトクンッと跳ねた。
「外出禁止です」
「え?」
しかし、跳ねた胸は一気に急降下した。
「あなたがいなくなったことでどれだけのものが心配したか。今だって多くのものが駆けずり回っているのです。王都での貴族令嬢としての暮らしはさぞ自由奔放になさっていたのでしょうが、ここでは違います。すこしは責任というものを学んでください」
ムソンは怒っていた。それは火を見るより明らかで、眼尻は釣り上がり、声は低く響いた。
「……ごめんなさい」
ルーネも肩を落とし、目を伏せた。
その様子を見て、ムソンはため息をついた。あまり人を怒ることに慣れていないのか、ムソンは落ち着かなげであった。
「……ところで、ムソンさんも心配してくれたんですか?」
「は?」
不意の言葉にムソンは高い声をあげた。
「もしかして、ムソンさんも馬で駆けずり回ろうとしてくれたんですか?」
ルーネはちょっとニヤニヤして期待に目を輝かせていた。
「……ちがいます。まったくちがいます」
「ふふっ、そうですか」
ルーネは満足げに微笑んだ。
それを見たムソンはなぜかムキになって言った。
「私はあなたのことを心配などしていません!馬に乗っていたのは、たまには愛馬の気晴らしをしなければスネてしまうからに他なりません。断じて他意はないのです!」
「……ふ~ん。そうですか」
ルーネは無表情に返事をした。初めて見せるその表情に、ムソンは馬上でたじろぎ、馬はいなないた。
「……愛馬、なんているんですねえ。ずいぶん大切になさっているんですねえ」
「……それは私は武人ですから、いてもおかしくないでしょう」
「ふーん……馬の名前はなんて言うんですか?」
「……カスタードです」
ムソンは妙な圧力を感じていた。
まるで体全体に巻き付いて圧迫されるような怖気を振るう感覚で、今すぐその場を離れたかった。カスタードもまた落ち着かなげにその場で足踏みをしている。いくつもの戦場をともに渡り歩いた仲だ。人馬一体の第六感を共有していた。
「それでは私はこれで。執務がありますの……」
「お待ちになってください!」
カスタードをターンさせようとした矢先に挫かれた。ムソンはルーネの瞳から目を離せなかった。まるで蛇ににらまれた蛙だ。
「……何でしょう?」
しぶしぶ応答すると、ルーネは瞬きもせずに言った。
「わたし、外出禁止なんてイヤですわ。従いません」
「……しかし、それでは示しもつきませんし……」
つい先程とは打って変わって、ムソンは弱気だった。
なぜ自分はあんな強気に外出禁止などと言ってしまったのか、少し前の自分を責める気持ちが湧いてきた。
「示しなどわたしには関係ありませんわ。昨晩のことなのにお忘れになったのですか?
わたしとあなたは対等なパートナーであっても、命令される上意下達な関係ではありませんことよ?」
たしかに昨晩の秘密のパートナーシップ締結を考えれば、上下的な関係というよりは対等な関係であると言えるだろう。
しかし……。
「私たちは一応は夫婦なわけですから、示しという点ではご協力頂けませんと、面目が……」
「殿方はすぐ面目、メンツの話をなさいますわね。そんなものわたしには関係ありませんわ」
「そのように我が儘ばかり言われては困ります。だから責任を学んでくださいというのです」
ルーネは改めて頭に来た。
最初に外出禁止と言われて責任を学べと言われた時には引っかからなかったが、どうにもムソンはルーネのことを何不自由なく暮らしてきた我が儘放題の女だと思っているらしい。
そのことが、まったく許せなかった。
「冗談じゃない……!」
「え?」
ルーネは怒りに打ち震える声で言った。
「わたしには自由などというものは、これまでの、どの人生をふり返ってみてもございませんでした!だからわたしは今、ここで、自由に生きるのです!どうか邪魔をなさらないでくださいまし!」
ルーネは怒りをぶちまけると、カスタードに乗ったムソンを追い越して、プリプリと城に帰って行った。
「……このことは、他言無用で頼む」
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