45 / 357
恵理ちゃんの家
弐
しおりを挟む「俺ソファーで寝たかったー……」
「慶賀、いつまでそれ言ってんの」
次の日の朝、朝ごはんは玉じいの家でご馳走になり、私たちは恵理ちゃんの家をめざした。
よっぽどソファーに未練があるのか慶賀くんが名残惜しそうにそう言った。
「お泊まり……は厳しいけど、また遊びに来てね。私はいつでも大歓迎だよ」
「まじで!? やりぃ、遠慮なくそうする!」
「遠慮しろバカタレ」
嘉正くんにぱこんと後頭部を叩かれて、頬をふくらませる。
二人のやり取りにくすくすと笑った。
「あ、見えてきたよ。あれが私の家。ガッツリ日本家屋だけど、ガッカリしないでね」
恵理ちゃんは道の先にある平屋の一軒家を指さした。
ほんの数ヶ月前はよくお互いの家を行き来していたはずなのに、それがもう随分と昔のことのようだ。
慣れた手つきで鉄柵の内鍵を外した恵理ちゃんは「どうぞ」と私たちを招き入れる。
お邪魔します、と一歩足を踏み入れた途端家の奥からふわりと温かい風が流れてきたような気がした。私の頬を撫でて通り過ぎていくそれは春の草原を駆け抜ける風のように心地よく、ほうと目を細める。
恵理ちゃんの話していたこととはまるでちがって、息苦しさも嫌な感じも何一つない。
玄関の鍵を開けた恵理ちゃんに招かれて扉をくくると、空気が澄み切った朝の社頭のような清浄さを感じる。
「お、もしかしてちゃんと毎朝神棚に手を合わせてる?」
嘉正くんがすかさずそう尋ねれば、恵理ちゃんは目を丸くする。
「すごい、どうしてわかるの? 私はほんとに気が向いた時になんだけど、おばあちゃんは毎日お経みたいなの唱えてるよ」
「多分それはお経じゃなくて"神棚拝詞"だね。おばあちゃんが祝詞を奏上しているおかげで、神棚に御座す神様の力が十分に発揮されているんだよ。とても清浄な空間になってる」
へええ、とみんなが興味深げに頷く。
恵理ちゃんはまだしも、慶賀くんたちまでそんな様子で呆れたふうに息を吐く嘉正くん。
「少しの間お邪魔するから、手を合わせてもいい?」
「もちろんだよ、こっち」
案内された居間の窓と反対側の壁に小さな神棚があった。
私の家にあるものよりかは少し小ぶりだけれど、丁寧に手入れがされているのが分かる。
みんなで柏手を揃えて頭を下げる。しばらくお邪魔します、と挨拶をすれば微かに鈴の音色が聞こえたような気がした。
黒い手形が現れたという和室や妙な音がする台所、首が落ちたという日本人形を順番に見て回る。
一通り回って恵理ちゃんの部屋へ戻ってくる。よく冷えた麦茶を一口飲んで、みんなふぅと息を吐いた。
「どうだった……?」
緊張した面持ちで恵理ちゃんが私に尋ねる。
「えっと……あのね、私はまだ階位も持ってないし、学び始めてから数ヶ月しか経ってないから、あんまり真に受けないで欲しいんだけど」
うん、と恵理ちゃんが唾を飲み込んだ。
「何も感じないの」
「え?」
「悪い気配を感じないの。寧ろ嘉正くんが初めに言ったのと同じで、お社の中みたいな心地良さがあるんだ。だから、恵理ちゃんを疑っている訳じゃないんだけど、本当にそんな恐ろしいことが起きてるなんて信じられなくて」
申し訳なさで身を縮める。
「ごめん恵理ちゃん、俺も巫寿と同じ意見だ」
すかさずそう言った嘉正くんに続いて、僕も俺もと皆が申し訳なさそうに名乗り出る。
思わずほっと息を吐く。
「でも、恵理ちゃんの言う現象は間違いなく霊や妖が引き起こすものだと思う。もう少し、調べてもいいかな」
「むしろ私からお願いしたいくらいだよ。みんなごめんね、引き続きよろしくお願いします」
任せて、と慶賀くんは胸を叩いた。
それにしてもどういうことだろう?
恵理ちゃんから聞いた現象は間違いなく自然発生するような現象では無い。霊や妖、目には見えないものが引き起こす類の現象であることは間違い無いはずだ。
けれどこの家にはそれを引き起こすような悪いものを一切感じられない。むしろ、神棚に宿る神様との結び付きが強く心地よさを感じる。
恵理ちゃんがそんな嘘を言うはずがないし、この家は一体どうなってるの?
ぐるりと部屋を見回していると、とんとんと肩を叩かれる。振り返ると恵理ちゃんが小さく手を合わせていた。
「みんなに出すお菓子と飲み物、準備するから手伝ってもらっていい?」
「あ、うん。もちろんだよ」
助かると笑った恵理ちゃんとふたりで台所へ向かった。
これお願いと渡されたお菓子を大皿に盛り付けながら口を開く。
「ねえ恵理ちゃん。家の事以外で、最近変に思うこととか変わったことってある?」
「家の事以外?」
こぽこぽとコップに麦茶を注ぎながら恵理ちゃんは首を捻る。
「家の事以外で言ったら昨日話した通り、お父さんが怪我したり、お母さんがパートをクビになったり……あ、最近父方の叔母も一緒に暮らしてるんだけど、そうなったきっかけが離婚なの。……旦那さんが浮気してね。そういうのって関係ある?」
「どうだろう……。授業ではまだ習ってないだけなのかもだけれど、聞いたことは無いかな……? でも、おじさんの怪我は少し気になるね」
妖や幽霊が人にイタズラをして怪我を負わせるという話は聞いたことがある。
けれど仕事をクビになったり離婚させることまで出来るのだろうか?
その時、かちゃんと玄関の扉が開く音がした。買い物袋ががさがさ揺れる音がして、廊下が軋む音がする。
「はあ、ほんと暑い。恵理お母さんにも麦茶……あら? やだみこちゃんじゃない!」
台所に入ってきたのは恵理ちゃんのお母さんだった。
どさどさとテーブルに買い物袋を置いたおばさんは目を丸くして駆け寄るとぎゅっと私の両手を握った。
「恵理から話は聞いていたんだけど、こうして顔が見れてよかった。おばさんもずっと心配してたのよ」
「おばさん……ありがとうございます。色々大変だったけど、今はこのとおり元気です」
そうはにかんで肩をすくめると、おばさんは嬉しそうに何度も頷いた。
話し声を聞き付けた嘉正くんたちが、わらわらと台所へ顔を出す。
「こちらは恵理ちゃんのお母さま?」
嘉正くんの問いかけに目を剥いた恵理ちゃんが私を見る。苦笑いで頷いた。
分かるよその気持ち。
「そ、そう。お母さん、友達の嘉正くんに来光くん、それに慶賀くんと泰紀くん」
「初めまして。大勢でお邪魔して申し訳ありません。直ぐにお暇させてもらいます」
おばさんは「あらまあ」と頬を染めた。
「もう、先に言っといてよ恵理。気の利いたものなんてないわよ。みんな晩ご飯は?」
「みんな夕方には帰るから」
「そうなの? 遠慮しなくていいのよ。みんなさえ良ければ、おばさん張り切ってご馳走振舞っちゃうのに」
やめてよ、と恵理ちゃんが顔を赤くする。
そんなやり取りに、恵理ちゃんが私の家に泊まりに来た時はお兄ちゃんと同じやり取りをしていたなと思い出す。
「えっ、おばちゃん晩飯食ってっていーの!?」
「俺肉がいい!」
そう身を乗り出したふたりに、嘉正くんの手刀が落ちる。
「お前らは少し自重しろ」
「ふふ、お肉ね。じゃあ庭でバーベキューにしよっか!」
やったぁ!と喜ぶふたりに、嘉正くんは頭を抱える。
「恵理、みこちゃん、手伝ってもらっていい?」
ちらりとみんなの様子を見ると、「こっちは任せて」とばかりに胸を叩く。よろしくね、と小さく手を合わせて「はい!」と頷いた。
「────うわっ、灰飛んできた!」
「火ついてねぇんだから灰ぐらいでビビってんじゃねぇよ慶賀」
「お前わざとだな!? 許さんっ」
夕日が傾き始めた頃、私たちは庭でコンロの用意を始めた。
バーベキュー用の炭で遊び始めた慶賀くんと泰紀くん。人ん家で馬鹿やってんじゃないよ!と怒る来光くんに思わずくすくくと笑った。
「恵理ちゃん、巫寿。食材運ぶの手伝ってほしいって、呼んでたよ」
嘉正くんに呼ばれ「はーい」と返事をしながら縁側に上がる。
台所に向かう廊下を歩きながら嘉正くんが口を開いた。
「ふたりが食材の準備をしてくれている間に、もう一度家の中を確認してみたんだけどね」
「ど、どうだった?」
「うん、心当たりはいくつかあるんだけどまだ断定が出来ないんだ」
そう首を振った嘉正くんに、恵理ちゃんは不思議そうな顔をした。
「風邪をひいたのに、胃薬を飲んでも良くはならないでしょ? それと一緒なんだよ。憑き物ってその種類によって対応が変わってくるから、突き止めてからじゃないと太刀打ちできないんだ」
へえ、と恵理ちゃんは興味深そうに頷いた。
三人で台所に入ると、お皿に山盛りになった野菜やお肉が机の上に並べてあった。恵理ちゃんのお母さんが忙しいそうにパタパタと台所を駆け回っている。
「机の上にあるもの運び始めちゃって! お父さんがもう少しで帰ってくるから、帰ってきたら火を起こして始めちゃっていいからね。タエ子叔母さんは遅くなるから」
はーい、とみんなで声を揃えて両手にお皿を持つ。
「お母さん、おばあちゃんは? 今日遅くない?」
そういえば、恵理ちゃんは父方のおばあちゃんとも同居していたことを思い出す。
「おばあちゃん、今日からデイの帰りは病院に寄るから遅くなるの」
「えっ、どうして? どこか悪いの?」
「ほら、この前病院に行ってたでしょ。腎臓がだいぶ悪くなってるみたいで、これから透析に通わなくちゃ行けないのよ」
おばさんは、はあ、と片頬に手を当てて息を吐いた。
眉間に皺を寄せた恵理ちゃん。纏う空気が少しだけ鋭くなったのに気が付いた。
「ほら、せっかく入居できるホームも決まってたのに、介護等級?っていうのが上がっちゃったらしくて。また一から探し直しになのよ。どうしようかしらねぇ」
「心配するところって、そこなの? まずはおばあちゃんの心配でしょ?」
「やな言い方ねぇ。おばあちゃんの心配はしてるわよ。ただオトナはお金の事も心配しなくちゃいけないの」
居た堪れない空気が流れて、隣の嘉正くんと無言で目を合わせてひとつ頷く。
会話を邪魔しないように足音を忍ばせてそっと台所を出ていこうと歩き出した。
「そんなにお金が心配なら、おばあちゃんをわざわざホームへ入れなきゃいいじゃん!」
「恵理、いい加減にしなさいッ! 大人には大人の事情があるの!」
「じゃあおばあちゃんを追い出すってどんな事情なの!?」
二人の言い争いが加速して、堪らず間に入ろうと振り向いたその瞬間、ぐらりと足元が揺れて咄嗟に傍にあった食器棚に捕まった。
きゃあっ、と悲鳴をあげてバランスを崩した恵理ちゃんを咄嗟に支えた。嘉正くんもすかさずおばさんに駆け寄ってその背中を支える。
ぐらぐらと床が激しく揺れて家の柱が軋む。がちがちと音を立てる食器が不気味で唇をかみ締めた。
揺れは次第に小さくなって、数十秒もすれば何も無かったかのように静かになった。無意識に止めていた息を吐き出した。
「大きな地震……震源が近いのかしら」
おばさんが不安げにそう呟いた。
はっと嘉正くんを振り返る。目が合うなり、険しい顔で小さく首を振った。
「────変なところ見せてごめんね」
恵理ちゃんのお父さんが帰ってきて、炭に火がつくとバーベキューが始まった。
一通り楽しんだあと、休憩がてら縁側に座ってお茶を飲んでいると恵理ちゃんが申し訳なさそうに私の隣に座った。
慌てて首を振る。
「おばあちゃん、具合良くないんだね」
「最近、急にね。それでホームに入れなくなったから、お母さんたちはぴりぴりしてて。私は断固反対だからすぐ喧嘩になっちゃうの」
そうか、それでさっきのやり取り……。
昔から恵理ちゃんがおばあちゃんっ子だったのは良く印象に残っている。
「別にホームへ入ることが悪いことだとは思ってないの。ただ、まだおばあちゃんは自分のことだって自分でできるし、こんな無理やり追い出すような形なのに納得がいかなくて」
「おばあちゃんはなんて言ってるの?」
「……なんにも。ただ私たちが喧嘩すると、凄く悲しそうな顔をするの」
そっか、と相槌を打つ。悔しそうにきつく握られた恵理ちゃんの手なそっと触れる。
その時、玄関の方が騒がしくなって車が入ってくる音が聞こえた。
「叔母さんとおばあちゃんが帰ってきたみたい」
そう言って恵理ちゃんはぱっと立ち上がると玄関へ走っていく。楽しそうな声が遠くで聞こえて、やがて声は近づいてくる。
恵理ちゃんと一緒におばあちゃんが庭へ顔を出した。
私のことを覚えてくれていたのか、おばあちゃんは目が合うなり嬉しそうに微笑む。ぺこりと頭を下げると小さく手を振ってくれた。
「巫寿」
声をかけられて振り返る。皆がそこに立っていた。
「この家の憑き物が分かったよ」
「うん、間違いないと思う」
目を見開いて皆の顔を見た。
アイスを買いに行ってくる、という名目で家を抜け出した私たちはコンビニまでの道のりを並んで歩く。
太陽は半分ほど山に隠れて町中がオレンジ色の優しい光に包まれていた。
「それで、分かったんだよね……?」
恐る恐る尋ねた恵理ちゃんに、私たちはひとつ頷いた。
「恵理ちゃんの家に憑いてるのは、"オーサキ"って呼ばれる憑き物だ」
「オーサキ?」
恵理ちゃんは聞きなれない言葉に眉間に皺を寄せて聞き返す。
「どういう妖怪なの? そもそも憑き物って妖怪なの?」
恵理ちゃんが私の顔を見てそう尋ねる。
そうなると回答するのは私になり、えっとと言葉を選ぶふりをしながら習ったことを思い出す。
「憑き物って言うのは、人や土地、建物に乗り移って災いをなすと信じられている動物霊や生霊、死霊のことだよ。簡単に言えば幽霊ってことになるかな。だから妖ではないよ」
「じゃあウチに幽霊が取り憑いてるってこと……?」
「そういうこと、になるかな」
両腕を抱きしめた恵理ちゃんは顔を強ばらせる。
確かに家に幽霊がいると言われれば、誰だってそんな反応になる。妖に慣れてきた私ですら、幽霊と聞くとちょっと怖い。
「オーサキって言うのは奥武蔵に伝わるイタチににた憑き物のことなんだけど、地方によっては狐の姿って言われてる説もあってさ」
「良いオーサキが憑けばその家は富み、悪いオーサキが憑けば家に悪いことが起きたり住人に被害が出るんだよ」
慶賀くんと泰紀くんが代わる代わるに、どこか誇らしげに胸を張って説明する。
嬉々先生の「憑物呪法」の授業を毎回必死になって予習と復習した成果がしっかり実を結んでいるようだ。
「じゃあ、うちの場合……イタチの悪い幽霊が家に住みついて、あの怪奇現象を起こしてるってこと……?」
うん、と頷く。
恵理ちゃんは眉根を寄せて俯いた。
「あの────言おうか迷ったんだけど、こうなった以上恵理ちゃんは知っとくべきだと思うから、言わせてもらうね」
嘉正くんは歯切れの悪い言い方をして、ゆっくりと口を開いた。
「オーサキの被害は、家だけじゃないんだ」
「……え?」
恵理ちゃんの瞳が不安で揺れる。
憑き物に憑かれた家の特徴は、主に怪奇現象が起こるとされている。誰もいない部屋や空間から音が聞こえてくる所謂ラップ音や失せ物、窓やガラスになにかの影が映ったり、水周りの故障。
それは憑き物が居る家には起こりうる現象だけれど、その憑き物の種類によって怪奇現象の種類は異なってくる。
恵理ちゃんの家に居る"オーサキ"と呼ばれる憑き物も、他とは違う怪奇現象を起こす特性があると、授業で習った覚えがある。
それは────。
「家主の内蔵を喰らう────特性があるんだ」
ひ、と息を飲む声が聞こえた。
心当たりがあるらしく動揺が隠せないのか、恵理ちゃんは数歩後ろによろけて口元を抑えた。
咄嗟にその背中に手を添える。
「じゃあ、もしかして……おばあちゃんが急に腎臓が悪くなったのは────」
嘉正くんは険しい顔で頷いた。
「オーサキが憑いたせいかもしれない」
「そんなっ……」
恵理ちゃんとおばさんの会話を思い出した。
────ほら、この前病院に行ってたでしょ。腎臓がだいぶ悪くなってるみたいで、これから透析に通わなくちゃ行けないのよ。
もし恵理ちゃんのおばあちゃんが体調を崩したのが、"オーサキ"が憑いたせいなのだとしたら。
「ど、どうしようみこ……! おばあちゃんが、おばあちゃんが……っ」
私の服をきつく握ってぽろぽろと涙を零す恵理ちゃんの背中を撫でる。
「恵理ちゃん……」
顔を上げると皆と目が合った。力強くひとつ頷く。
泰紀くんがニカッと笑って恵理ちゃんの背中を叩いた。
「大丈夫、任せろ! そのために神職がいるんだ!」
13
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
あやかし警察おとり捜査課
紫音みけ🐾書籍発売中
キャラ文芸
※第7回キャラ文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。
しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。
反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。
月華後宮伝
織部ソマリ
キャラ文芸
★10/30よりコミカライズが始まりました!どうぞよろしくお願いします!
◆神託により後宮に入ることになった『跳ねっ返りの薬草姫』と呼ばれている凛花。冷徹で女嫌いとの噂がある皇帝・紫曄の妃となるのは気が進まないが、ある目的のために月華宮へ行くと心に決めていた。凛花の秘めた目的とは、皇帝の寵を得ることではなく『虎に変化してしまう』という特殊すぎる体質の秘密を解き明かすこと! だが後宮入り早々、凛花は紫曄に秘密を知られてしまう。しかし同じく秘密を抱えている紫曄は、凛花に「抱き枕になれ」と予想外なことを言い出して――?
◆第14回恋愛小説大賞【中華後宮ラブ賞】受賞。ありがとうございます!
◆旧題:月華宮の虎猫の妃は眠れぬ皇帝の膝の上 ~不本意ながらモフモフ抱き枕を拝命いたします~
神戸・栄町 困り顔店主の謎解き紅茶専門店
hana*
キャラ文芸
レトロな建物が立ち並ぶ、神戸・栄町。
カフェ激戦区とも呼ばれるこの町の、とあるビルの2階でひっそりと営業している紅茶専門店には、長身でイケメンでいつもにこやかで誰にでも親切、なのになぜかいつもトラブルを招き寄せるという困った体質の店主がいる。
店に訪れるのは、婚約破棄された会社員、紅茶嫌いのカップル、不穏な女子大生のグループ……。
困り顔店主が、お客さんのお悩みを紅茶の香りとともにほわっと解決!?
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
後宮の隠れ薬師は闇夜を照らす
絹乃
キャラ文芸
12月26日よりコミカライズ開始。
旧題:後宮の隠れ薬師は、ため息をつく~花果根茎に毒は有り~
陸翠鈴(ルーツイリン)は年をごまかして、後宮の宮女となった。姉の仇を討つためだ。薬師なので薬草と毒の知識はある。だが翠鈴が後宮に潜りこんだことがばれては、仇が討てなくなる。翠鈴は目立たぬように司燈(しとう)の仕事をこなしていた。ある日、桃莉(タオリィ)公主に毒が盛られた。幼い公主を救うため、翠鈴は薬師として動く。力を貸してくれるのは、美貌の宦官である松光柳(ソンクアンリュウ)。翠鈴は苦しむ桃莉公主を助け、犯人を見つけ出す。※中国の複数の王朝を参考にしているので、制度などはオリジナル設定となります。
※第7回キャラ文芸大賞、後宮賞を受賞しました。ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる