ゲームっぽい世界に転生したので人間性を捨てて限界まで頑張る ~転生勇者もヒロインズも魔王もまとめてぶちのめす~

無職無能の自由人

文字の大きさ
4 / 60

第4話 3歳 後編

 クマを狩ってきた翌日。

 昨日村長にクマを渡す対価として受け取ったくすんだ貨幣が数枚。

 村長は怯えて仕方なく金を払った様な素振りを見せていたが信用ならない。あの野郎はあんな風にしながら俺に面倒な仕事をさせてくるタフな漢だからだ。

 価値の確認の為に村で唯一の友人に会いに行く。村で俺と対等に話ができるのはこいつだけだ。




「おばばー!おばばー!鳥を取ってきたぞ!!」

「うるせぇ!肉だけ置いて失せろクソガキ!!」

 相変わらず礼儀を知らねぇババアだ。可愛い幼児が肉を持ってきてくれたのにこんな対応するやつおる?

「邪険にするなオババ、ほら美味そうな鳥だろ。これを食って元気になって欲しい」

「なんだい気持ち悪いね、言っとくがこんな物無くてもあんたのトコのガキはアタシが取り上げるんだ、馬鹿にするんじゃないよ」

「そうかい、ならいらねぇな」

「肉は置いてけっつってんだよクソガキ!!」

 面倒くせぇババアだ。ありがとうって言葉知ってるか?とりあえず唱えておけば怒れなくなるでしょう?、まるで魔法のような素敵な言葉なんだぜ。




「今日は聞きたいことがあるんだよ、これはその礼だからな」

「なんだいさっさと言いな、そんでさっさと帰りな」

「昨日森まで行ってこの部屋の半分くらいのでかいクマの魔物を狩ったんだよ、んで村長に渡してこれ貰ったんだ」

 受け取った貨幣を机の上に置いた。ババアの手が届かない位置だ。

「アァン?アンタこれで魔熊を売ったのかい?ケェーッケッケッケ!騙されたね!ざまぁないよ!!」

「なん・・だと?」

「やっぱりガキだねぇ、いいかいコレが銅貨だ。まぁパン2個と交換ってとこだね。コッチはかなり汚いが銀貨だ、銅貨10枚分。アンタの狩ったっていう魔熊ならこの100倍、街まで持っていけば200倍でもおかしくないねぇ!ケェーキャッキャ!あのじじいもやるじゃないか!愉快だねぇ!」



 あ、あのドブ野郎!!よくも騙したあぁ!騙してくれたぁ!!

 俺の怒りが有頂天!舐められたストレスで寿命がマッハ!!絶対にゆるさんぞ虫けらが!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!

「騒ぎを起こすんじゃないよ、殺るなら静かに殺りな」

「物騒なババアだ、誰がそんな事するか」

 ちょっと熱くなっただけだ。まぁ夜中に村長の金を根刮ぎ奪えばいいだろう。どうせ今頃浮気相手のババアの所に金を移している頃だ。馬鹿が、毎晩走り回りながら村の観察をしている俺から逃れられるとでも思っていたのか。



「ババァ助かった、その金は取っといてくれ」

「そうかい、また笑える話を持ってくるなら来てええぞ。手土産を忘れるなよ」

 ババァのツンデレなんぞどこにも需要ねぇよ。だが口は災いの元という、ババァを反面教師にして俺はクールに去るぜ。





 村長の野郎への制裁は後にして、深夜まではトレーニングだ。どんな精神状態でも変わらずトレーニングを熟す。退屈な日々の繰り返しが奇跡の肉体を作り上げるのだ!

 ルーチンワークを兼ねた柔軟体操の後、いつものランニングを終わらせて気づく、500km走り終えてもまだ日が暮れていない。(体感距離)

 怒りに支配されてペースを乱されたか?いや、肉体はむしろ負荷が足りないと訴えてきている。これは?とりあえずステータスチェックだ。



 ―――――――――

 名無し

 3歳

 ジョブ 狂戦士

 レベル 13



 体力 65

 魔力 13



 スキル

 狂化α

 鍛錬ω

 天壌無窮

 ――――――――――



 おぉ!レベルが上がってるじゃないか!

 考えてみれば当然か、街の外でスライムをぶっ叩けば金と一緒に経験値もゲットできる。常識だよなぁ!



 名無しはまぁ置いといて、ジョブが狂戦士か。勝手に決められるとは思っていなかったが、まぁこれは変えられるんじゃね?今時転職は基本だろ?神殿で祈ったりハロワで登録したり武器や道具を持ち替えるだけでジョブが変わるやつもあるしな。



 体力65とは?いきなり何十倍にも成長したなんて事はない、65……朧気ながら、浮かんできたんです。65って65%UPか?

 憶測でしか無いが、体の感覚としても丁度それくらいに思える。ババアにでも聞けばいいか。

 長いあいだ体力1表記に悩んでいたが、これはあくまでレベルシステムの枠内での体力評価なのかな。そんなものとは関係なくウルトラマッチョになってしまったよ。



 スキル欄、使い方も効果もさっぱりだ。母者には家事αってのがあったし、特に意識して使うものじゃないんだろう。ほっとこ。




 それにしてもレベル13かぁ。あの程度でこんなに上がるのか。今後はトレーニングに組み込んでレベルも上げていこう。

 人類を置き去りにするトレーニング、魔物を狩って金稼ぎとレベリング、「両方」やらなくっちゃあならないってのが「転生者」のつらいところだな。

 睡眠不要のミラクルボディを作り上げてよかった。寝ている暇なんて無いぜ。



 弟妹も生まれるんだ、更に成長を加速させていくぞ!






 ――――――

 ババアはヒロインです、よろしくお願いします。
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。