8 / 20
男には叱ってほしい時もある
しおりを挟む
「ていう事があったんだよ」
「ふーん、まぁいいんじゃねぇの」
放課後、蓮を捕まえて玲司の提案について考える。
「リーダーとかわかんねぇよ。だってモンスター倒してるだけでいいからって探索者になるんだぜ?リーダーなんて考えられんわ」
俺はもっと気楽にやりたいんだよ。
「もっと考えろって事じゃねーの。よっぽどおれらがすぐ死にそうなんだろう」
うーん。確かに死にたくはない。俺は気楽に生きて行きたいのであって、別に死にたい訳でも修羅道を歩みたいわけでもない。
「蓮は俺がリーダーでいいのか?というかパーティ?クラン?作って一緒にやるのか?」
クランは会社組織、パーティは一緒に探索するチームみたいなもんだ。
「俺は構わんぜ。お前らに面倒を任せるのは良さそうだ」
気楽に言ってくれるぜ。でも蓮がリーダーなんてやるわけない。ほんとに俺がやるのか?うーん。
ガガーン!!
瞬間!俺の脳裏に圧倒的閃き!体中に電撃が走り、衝撃は地面を揺らした!(錯覚)
「いいんちょをリーダーにしようぜ!!」
「智子をか?何であいつ?」
「いいんちょは真面目だし面倒なこともしっかりやってくれるだろ?ダンジョンにも興味津々だし、リーダーとか好きだろ。それになんと言ってもお前と一緒なら頑張るんじゃねぇかなぁ!えーおい!お前もやる気上がるだろ!?」
「またそれか…おめぇはほんと~によ~、わかってねぇなぁ」
それになんと言ってもいいんちょには大きな動機があるのだ!
「いいんちょはさ、貧乏なんだよ。一緒に稼いでいこうぜ」
「おま……はぁ」
いいんちょの家は父母が居なくて祖父母との同居だ。理由はうちのかあちゃんと同じ。
弟妹が3人も居るので、いいんちょは進学を躊躇ってダンジョンに興味を持っているのだ。
「それに俺、いいんちょからお願いされたら多少嫌な事でも嫌じゃなくなる気がする」
「なにいってんだかよ」
なんとか蓮の説得に成功し(?)、一旦家に帰ってからいいんちょの家を訪ねた。一度帰ってから直接会いにったのはもちろん理由がある。
「い~い~ん~ちょ~あ~そ~ぼ~!(クソデカボイス)」
「ちょっと!やめなさいよ!」
速攻でいいんちょが出てきた。軽戦士とか向いているのでは?髪を解いてるの久しぶりに見たな。
「いいんちょに相談があってな、時間良いか」
「はあ?スマホ使えばいいじゃない、なんなの一体」
ぶつくさ言ってるいいんちょの後ろから3人のキッズが顔を出してきた。長男の賢、次女の百合、三女の涼花だ。
「あ、てっぺいだ」「てっぺいまたねーちゃんにあいにきた」「てっぺーおやつもってない?」
「コラ!ちょっと家に入ってなさい、すぐ戻るから」
「いやいやい~んだよ、今日はこいつらに土産があるんだ。ほら、うまいぞぉ」
俺は左手に持った寿司を掲げた。スシゾーで詰めてもらった40貫セット5,500円だ!
「す、すげぇ!」「てっぺいこれ食べていいの!?」「てっぺーはかみ」
「え?え?なんなの?」
効果は抜群だ!ここで更に畳み掛ける。
「おっとそれだけじゃないぜ?」
右手に持った箱を掲げて追撃だ!ミスドーナッツのお姉さんにお任せで詰めてもらったドーナツ5,000円分だぞ!
「てっぺい!てっぺい!」「てっぺいあいしてる!」「てっぺーねえちゃとけっこんして」
キッズは大はしゃぎだ。寿司よりドーナツ、当たり前だよなぁ。
「ちょ、ちょっとあんた達落ち着きなさい!」
「ほら、俺はねーちゃんと話があるからな。持っていきな」
ワー!!っと抱えて奥に引っ込んだ。元気があって大変よろしい。
「うぅっ、恥ずかしい。社もなんで急にあんなの持ってくるのよ、高かったんじゃないの?」
「昨日ソロで潜ったの聞いただろ?みんなと別れてからソロで5万円ちょっと稼げたんだよ。だからお裾分け」
「え?そんなに?……ほんとに?」
よし、つかみはOKだ!
「ふーん、まぁいいんじゃねぇの」
放課後、蓮を捕まえて玲司の提案について考える。
「リーダーとかわかんねぇよ。だってモンスター倒してるだけでいいからって探索者になるんだぜ?リーダーなんて考えられんわ」
俺はもっと気楽にやりたいんだよ。
「もっと考えろって事じゃねーの。よっぽどおれらがすぐ死にそうなんだろう」
うーん。確かに死にたくはない。俺は気楽に生きて行きたいのであって、別に死にたい訳でも修羅道を歩みたいわけでもない。
「蓮は俺がリーダーでいいのか?というかパーティ?クラン?作って一緒にやるのか?」
クランは会社組織、パーティは一緒に探索するチームみたいなもんだ。
「俺は構わんぜ。お前らに面倒を任せるのは良さそうだ」
気楽に言ってくれるぜ。でも蓮がリーダーなんてやるわけない。ほんとに俺がやるのか?うーん。
ガガーン!!
瞬間!俺の脳裏に圧倒的閃き!体中に電撃が走り、衝撃は地面を揺らした!(錯覚)
「いいんちょをリーダーにしようぜ!!」
「智子をか?何であいつ?」
「いいんちょは真面目だし面倒なこともしっかりやってくれるだろ?ダンジョンにも興味津々だし、リーダーとか好きだろ。それになんと言ってもお前と一緒なら頑張るんじゃねぇかなぁ!えーおい!お前もやる気上がるだろ!?」
「またそれか…おめぇはほんと~によ~、わかってねぇなぁ」
それになんと言ってもいいんちょには大きな動機があるのだ!
「いいんちょはさ、貧乏なんだよ。一緒に稼いでいこうぜ」
「おま……はぁ」
いいんちょの家は父母が居なくて祖父母との同居だ。理由はうちのかあちゃんと同じ。
弟妹が3人も居るので、いいんちょは進学を躊躇ってダンジョンに興味を持っているのだ。
「それに俺、いいんちょからお願いされたら多少嫌な事でも嫌じゃなくなる気がする」
「なにいってんだかよ」
なんとか蓮の説得に成功し(?)、一旦家に帰ってからいいんちょの家を訪ねた。一度帰ってから直接会いにったのはもちろん理由がある。
「い~い~ん~ちょ~あ~そ~ぼ~!(クソデカボイス)」
「ちょっと!やめなさいよ!」
速攻でいいんちょが出てきた。軽戦士とか向いているのでは?髪を解いてるの久しぶりに見たな。
「いいんちょに相談があってな、時間良いか」
「はあ?スマホ使えばいいじゃない、なんなの一体」
ぶつくさ言ってるいいんちょの後ろから3人のキッズが顔を出してきた。長男の賢、次女の百合、三女の涼花だ。
「あ、てっぺいだ」「てっぺいまたねーちゃんにあいにきた」「てっぺーおやつもってない?」
「コラ!ちょっと家に入ってなさい、すぐ戻るから」
「いやいやい~んだよ、今日はこいつらに土産があるんだ。ほら、うまいぞぉ」
俺は左手に持った寿司を掲げた。スシゾーで詰めてもらった40貫セット5,500円だ!
「す、すげぇ!」「てっぺいこれ食べていいの!?」「てっぺーはかみ」
「え?え?なんなの?」
効果は抜群だ!ここで更に畳み掛ける。
「おっとそれだけじゃないぜ?」
右手に持った箱を掲げて追撃だ!ミスドーナッツのお姉さんにお任せで詰めてもらったドーナツ5,000円分だぞ!
「てっぺい!てっぺい!」「てっぺいあいしてる!」「てっぺーねえちゃとけっこんして」
キッズは大はしゃぎだ。寿司よりドーナツ、当たり前だよなぁ。
「ちょ、ちょっとあんた達落ち着きなさい!」
「ほら、俺はねーちゃんと話があるからな。持っていきな」
ワー!!っと抱えて奥に引っ込んだ。元気があって大変よろしい。
「うぅっ、恥ずかしい。社もなんで急にあんなの持ってくるのよ、高かったんじゃないの?」
「昨日ソロで潜ったの聞いただろ?みんなと別れてからソロで5万円ちょっと稼げたんだよ。だからお裾分け」
「え?そんなに?……ほんとに?」
よし、つかみはOKだ!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる