14 / 41
第4章 マールの町
殴り込み
しおりを挟む
リーカーは「エーデル亭」という小さな旅館にしばらく泊めてもらうことになった。そこは若い女将とあと女中が2人いるだけだった。彼は部屋に入ると窓を少し開けて外を見た。魔法の黒カラスは飛んでいないようであるし、監視している者もいないようだった。
「失礼します」
女将が部屋に入ってきた。リーカーは言った。
「面倒をかける」
「いえ、面倒などと。ゆっくりしていってください」
「素性を聞かぬのか?」
「ええ。小さなお子と2人。この町に来られるとは訳がおありのことと思います。それよりお子さんはよくお眠りですね」
女将が言った。疲れからかエミリーは椅子の上でうとうとと眠っていた。
「さあ、こちらにお寝かせしましょう」
女将はエミリーを抱きあげるとベッドに寝かせて布団をそっとかけた。
「よく眠っていること・・・」女将は優しく微笑んでいた。それは母親の表情だった。リーカーは尋ねた。
「ここには女将と女中しかおられぬのか?」
「ええ。夫と小さい娘がいたのですが2年前、殺されました。夫は正義感が強く、やくざ者から困っている人を救おうとして、娘ともども殺されたのでございます」
「すまぬ。悪いことを聞いた・・・」
「いえ、いいんです。もう吹っ切れていますから・・・ここじゃこんな人は多くいます。王宮から魔騎士様が来られるとやくざ者は逃げ出しますが、いなくなると出てくるのでございます。この町の者はずっと苦しんでおります」
「・・・」
リーカーは何も言えなかった。魔騎士に追われる身の自分にはどうすることはできなかった。
「あっ、申し訳ありません。余計なことを。それではごゆっくり・・・」
女将はそう言って部屋を出て行った。
◇◇◇◇
町はずれにやくざ者が集まる屋敷があった。住んでいた町の者は追い払われ、ヤニマという親分がそこを拠点としてやくざ者を使って好き放題していた。そこに、
「大変だ!」
と駆け込む一団があった。それは先程、リーカーに叩きのめされたやくざ者たちだった。
「どうした? 騒々しい!」
ヤニマはうるさそうに言った。
「やられました。旅の剣士に」
顔じゅうをあざだらけになったやくざ者が答えた。それを聞いてヤニマは目を怒らせた。この町でやくざ稼業をしているこの一家に弓を引くものがいるとは・・・決して捨ててはおけないことだった。
「なに! やられただと! それでおめおめ帰って来たのか!」
ヤニマが怒鳴った。やくざ者はその迫力に縮こまりながらも言った。
「それがめっぽう腕の立つ奴で。束になって掛かっても敵いませんでした」
「やられたとあっちゃ、このヤニマ一家の名折れだ! 人数を集めろ! これから仕返しに行くぞ!」
ヤニマは大声を上げた。
「へい!」
周りにいたやくざ者が立ち上がった。
◇◇◇◇
マークスは魔兵を引き連れて馬で王宮を出立した。その雄姿は往時の魔騎士隊々長のそれを思い起こさせた。
(リーカーよ。なぜ?)
マークスはリーカーが妻を殺して出奔したことが信じられなかった。彼の知る限り、リーカーは心の真っすぐな男だった。それはその剣にも表れていた。だが女王様のためにもエミリー様のためにも、そして散って行ったかつての部下のためにもリーカーを討たねばならない・・・彼は決意していた。
まずオースの森を探索していたミラウスとトンダたちと合流する。魔法の黒カラスを方々の町に放っているので、リーカーが見つかり次第、すぐに駆けつけて討ち取る・・・これがマークスの考えているプランだった。
ただ気になるのはワーロン将軍とザウス隊長だった。あの2人は何か企んでいる。かつて、汚い手で自分を陥れた者をとても信用できなかった。これが終わったら王宮に乗り込んで2人の悪事を暴いてやる・・・マークスはそう思っていた。
◇◇◇◇
ヤニマに率いられたやくざ者が大勢、エーデル亭の前に集まった。そして大声を上げた。
「おい! 出てきやがれ! さっきのお礼をしてやるぞ!」
その様子を女将が窓から見ていた。
「あんなに・・・。とにかくあの人たちを逃がさないと・・・」
女将はリーカーの部屋に向かおうとした。しかしリーカーはすでに出てきていた。女将は言った。
「お逃げください。あのように多くのやくざ者が来ております。裏口からなら気づかれずに出られます」
「いや。私は奴らの前に出る」
「どうしてです? 小さい娘さんを連れているのですよ。もしものことがあったら・・・」
「もう我ら親子、それを覚悟して生きておる。明日の道さえ見えぬ・・・だがそれを切り開いていかねばならぬ。それより女将、娘を頼む。」
リーカーは心配する女将をよそにそのまま出て行った。女将はその言葉を聞いて思った。この父子にはとてつもない宿命が取り付いていると・・・それならばもう止めることはできない。彼女は部屋に行ってエミリーをしっかり抱きしめた。
「お父様は私たちのためにやくざ者の前に出て行かれたのです。無事を祈りましょう」
だがエミリーは首を横に振って、女将から離れて言った。
「パパなら大丈夫。見に行ってくる!」
エミリーは店先に駆けて行った。
リーカーはヤニマをはじめとするやくざ者の前に出た。その堂々とした姿にやくざ者は下がりながらも、周囲を取り囲んだ。
「あいつです! あいつに間違いありません!」
リーカーを見て、やられたやくざ者が声を上げた。
「そうか」
ヤニマは悠然と前に出た。
「お前か! 若い者をかわいがってくれたそうだな。 覚悟しろ!」
ヤニマは右手を上げた。すると剣を抜いたやくざ者がリーカーに近寄ってきた。
「やめろ。 貴様らでは私の敵ではない。痛い目に合うぞ」
リーカーは静かに言った。
「なにを!」
やくざ者たちは斬りかかってきた。リーカーは剣を抜くや否や、一瞬で近くのやくざ者を平打ちで失神させた。
「何をしているんだ!」
ヤニマは怒鳴った。やくざ者はリーカーを取り囲んで次々に剣を振るうが、すべて平打ちで叩きのめされた。リーカーの周りに打ちのめされて倒れたやくざ者が次々に転がった。それを見てヤニマは青くなった。
「こんな奴が・・・魔騎士みたいなやつがいるのか・・・」
「親分、相手が悪すぎますぜ」
横にいるやくざ者がヤニマに言った。そう言われなくてもヤニマにはそのことははっきりわかっていた。悔しいがここは・・・
「くそ! このままじゃあ済まさないからな!」
ヤニマは捨て台詞を吐いて逃げて行った。その後をやくざ者たちが続いていた。それを見て女将が飛び出してきてリーカーの声をかけた。
「だいじょうぶでしたか?」
「ああ」
リーカーはうなずいた。
「娘さんも怖がるどころか、戦いを見ておられたんですよ。しっかりされているというか、お強いというか・・・」
「奴らは追い払ったが、また来るかもしれぬ。とにかく今はこうするしかない」
リーカーは静かにそう言った。その空には一羽のカラスが飛んでいた。それは魔法の黒カラスだった。リーカーの姿をはっきり捕らえると帰っていった。
「失礼します」
女将が部屋に入ってきた。リーカーは言った。
「面倒をかける」
「いえ、面倒などと。ゆっくりしていってください」
「素性を聞かぬのか?」
「ええ。小さなお子と2人。この町に来られるとは訳がおありのことと思います。それよりお子さんはよくお眠りですね」
女将が言った。疲れからかエミリーは椅子の上でうとうとと眠っていた。
「さあ、こちらにお寝かせしましょう」
女将はエミリーを抱きあげるとベッドに寝かせて布団をそっとかけた。
「よく眠っていること・・・」女将は優しく微笑んでいた。それは母親の表情だった。リーカーは尋ねた。
「ここには女将と女中しかおられぬのか?」
「ええ。夫と小さい娘がいたのですが2年前、殺されました。夫は正義感が強く、やくざ者から困っている人を救おうとして、娘ともども殺されたのでございます」
「すまぬ。悪いことを聞いた・・・」
「いえ、いいんです。もう吹っ切れていますから・・・ここじゃこんな人は多くいます。王宮から魔騎士様が来られるとやくざ者は逃げ出しますが、いなくなると出てくるのでございます。この町の者はずっと苦しんでおります」
「・・・」
リーカーは何も言えなかった。魔騎士に追われる身の自分にはどうすることはできなかった。
「あっ、申し訳ありません。余計なことを。それではごゆっくり・・・」
女将はそう言って部屋を出て行った。
◇◇◇◇
町はずれにやくざ者が集まる屋敷があった。住んでいた町の者は追い払われ、ヤニマという親分がそこを拠点としてやくざ者を使って好き放題していた。そこに、
「大変だ!」
と駆け込む一団があった。それは先程、リーカーに叩きのめされたやくざ者たちだった。
「どうした? 騒々しい!」
ヤニマはうるさそうに言った。
「やられました。旅の剣士に」
顔じゅうをあざだらけになったやくざ者が答えた。それを聞いてヤニマは目を怒らせた。この町でやくざ稼業をしているこの一家に弓を引くものがいるとは・・・決して捨ててはおけないことだった。
「なに! やられただと! それでおめおめ帰って来たのか!」
ヤニマが怒鳴った。やくざ者はその迫力に縮こまりながらも言った。
「それがめっぽう腕の立つ奴で。束になって掛かっても敵いませんでした」
「やられたとあっちゃ、このヤニマ一家の名折れだ! 人数を集めろ! これから仕返しに行くぞ!」
ヤニマは大声を上げた。
「へい!」
周りにいたやくざ者が立ち上がった。
◇◇◇◇
マークスは魔兵を引き連れて馬で王宮を出立した。その雄姿は往時の魔騎士隊々長のそれを思い起こさせた。
(リーカーよ。なぜ?)
マークスはリーカーが妻を殺して出奔したことが信じられなかった。彼の知る限り、リーカーは心の真っすぐな男だった。それはその剣にも表れていた。だが女王様のためにもエミリー様のためにも、そして散って行ったかつての部下のためにもリーカーを討たねばならない・・・彼は決意していた。
まずオースの森を探索していたミラウスとトンダたちと合流する。魔法の黒カラスを方々の町に放っているので、リーカーが見つかり次第、すぐに駆けつけて討ち取る・・・これがマークスの考えているプランだった。
ただ気になるのはワーロン将軍とザウス隊長だった。あの2人は何か企んでいる。かつて、汚い手で自分を陥れた者をとても信用できなかった。これが終わったら王宮に乗り込んで2人の悪事を暴いてやる・・・マークスはそう思っていた。
◇◇◇◇
ヤニマに率いられたやくざ者が大勢、エーデル亭の前に集まった。そして大声を上げた。
「おい! 出てきやがれ! さっきのお礼をしてやるぞ!」
その様子を女将が窓から見ていた。
「あんなに・・・。とにかくあの人たちを逃がさないと・・・」
女将はリーカーの部屋に向かおうとした。しかしリーカーはすでに出てきていた。女将は言った。
「お逃げください。あのように多くのやくざ者が来ております。裏口からなら気づかれずに出られます」
「いや。私は奴らの前に出る」
「どうしてです? 小さい娘さんを連れているのですよ。もしものことがあったら・・・」
「もう我ら親子、それを覚悟して生きておる。明日の道さえ見えぬ・・・だがそれを切り開いていかねばならぬ。それより女将、娘を頼む。」
リーカーは心配する女将をよそにそのまま出て行った。女将はその言葉を聞いて思った。この父子にはとてつもない宿命が取り付いていると・・・それならばもう止めることはできない。彼女は部屋に行ってエミリーをしっかり抱きしめた。
「お父様は私たちのためにやくざ者の前に出て行かれたのです。無事を祈りましょう」
だがエミリーは首を横に振って、女将から離れて言った。
「パパなら大丈夫。見に行ってくる!」
エミリーは店先に駆けて行った。
リーカーはヤニマをはじめとするやくざ者の前に出た。その堂々とした姿にやくざ者は下がりながらも、周囲を取り囲んだ。
「あいつです! あいつに間違いありません!」
リーカーを見て、やられたやくざ者が声を上げた。
「そうか」
ヤニマは悠然と前に出た。
「お前か! 若い者をかわいがってくれたそうだな。 覚悟しろ!」
ヤニマは右手を上げた。すると剣を抜いたやくざ者がリーカーに近寄ってきた。
「やめろ。 貴様らでは私の敵ではない。痛い目に合うぞ」
リーカーは静かに言った。
「なにを!」
やくざ者たちは斬りかかってきた。リーカーは剣を抜くや否や、一瞬で近くのやくざ者を平打ちで失神させた。
「何をしているんだ!」
ヤニマは怒鳴った。やくざ者はリーカーを取り囲んで次々に剣を振るうが、すべて平打ちで叩きのめされた。リーカーの周りに打ちのめされて倒れたやくざ者が次々に転がった。それを見てヤニマは青くなった。
「こんな奴が・・・魔騎士みたいなやつがいるのか・・・」
「親分、相手が悪すぎますぜ」
横にいるやくざ者がヤニマに言った。そう言われなくてもヤニマにはそのことははっきりわかっていた。悔しいがここは・・・
「くそ! このままじゃあ済まさないからな!」
ヤニマは捨て台詞を吐いて逃げて行った。その後をやくざ者たちが続いていた。それを見て女将が飛び出してきてリーカーの声をかけた。
「だいじょうぶでしたか?」
「ああ」
リーカーはうなずいた。
「娘さんも怖がるどころか、戦いを見ておられたんですよ。しっかりされているというか、お強いというか・・・」
「奴らは追い払ったが、また来るかもしれぬ。とにかく今はこうするしかない」
リーカーは静かにそう言った。その空には一羽のカラスが飛んでいた。それは魔法の黒カラスだった。リーカーの姿をはっきり捕らえると帰っていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる