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第4章

⑯ いけない火遊び

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「アスラン、水風呂なんて好きなの? じゃあ、妾も一緒に入りましょう」

 そう言って美しい裸体を隠すこともなくファラナークが入ってきた。

 うぎゃー、今はまずいって!!

「まあ、アスランてばこんなに大きくして、いったいどうしたの?」

 あっという間に気づかれてしまった。



 ……というわけで、恥を忍んで二人に事情を話すことになった。

「おっさんてば……性欲有り余った高校生じゃないんだから」

「エッチな夢が見られるのはいいけど、今回に限ってはなかなか困ったものね」

「うううう……このままではいづなを犯してしまいそうだ……」

 聞いてもらえてもやもやは消えたのだが、気持ちがだんだん現実に戻ってくるとむしろ悲しくなってきた。



「もしかして京香ちゃんてば、サキュバスに憑りつかれちゃったんじゃない?」

「言われればサキュバスのやり口に似てるところが多いわね。狙った男に毎晩エッチな夢を見せてくるのよ」

「そうなのか? だけど、なんで?」

「わからないけど……あるとしたら、勇者の従者じゃなくなったからじゃない?」

 そういえば、勇者の従者が処女を失うと、巫女の能力が失われるというところまで聞いたけど、失われて普通の女の子になれるなら特に問題はないじゃないか。

 だけど、女神たちは洒落にならないことがあるかのような雰囲気があった。



「まあ、本当かどうかは、今度女神に聞けばいいんじゃない?」

「そうね、今は目の前の問題を解決しないといけないわ」

 そう言うと、ファラナークは私のとんがってしまった部分をぎゅっとつかんだ。

「出すもの出さないと、いづなちゃんを襲っちゃうかもしれないからね」

「あわわわわ、それはそうかもしれないけど、きみたちにやってもらうのはまた筋が通らないというか……」

「はぁ? この前アジ・ダハーカの中で散々やりまくったくせに何言ってんのよ」

「いや、あれはその場の勢い上、やむを得ずというか……」

「はいはい、いづなちゃんに悪いから、本番はやめておきましょうね。たまったものを出すだけ。出しとかないと大変なことになるわよ」

 そ、それはその通りだと思うけど……



 ファラナークは私のものをつかんだ手を小気味よく動かし始めた。

「お風呂の中で出したら、さすがにまずいと思うわよ」

「はいはい、アスラン。たっちしましょうねー」

 ううう、子供扱いだ。

 水風呂から出されると、四つん這いにされ横からファラナークがしごき続けた。

「じゃあ、私は前立腺を刺激してあげるわね」

 みーはんはそう言うと、躊躇なく私の肛門に指を突き刺した。

「あふん」

「えっと、ここかな?」

 ぐりぐりっ。

「ひゃううう!」

 ぴゅっ!!



「はい、よく出しました」

 うううう……すごく惨めだ。

 だけどちょっぴり喜んでいる自分がいる。

「思った通りね。おっさんこのくらいじゃ全然治まらないわね」

「はぁい、じゃあ今度は仰向けになりまちょうねー」

 なんで赤ちゃん言葉で話しかけてくるんだ。

「はぁい、おっぱいちゅっちゅちまちょうねー」

 ファラナークは私の口におっぱいを含ませてきた。

 母乳がおいしい。

 そのまんま手は私のものをしごき続ける。

「さあ、もっと甘えてもいいのよ。アスランはひとりで頑張りすぎなのよ。たまには思いっきり甘えなさい」

 あああ、優しさが心にしみる。

 ぴゅっ。

「まあ、手から顔までべっとりだわ。でもかわいいアスランのだったら飲んじゃうの」

 ファラナークは手についた白濁をぺろぺろと舐めていた。



「じゃあ、今度は私がしてあげるわ。手の次は足がいいでしょう」

 寝転がる私の両足をもちあげると、みーはんはまだがちがちのままの私のものを思いっきり踏んだ。

「ふんぎゃ!」

「なに? めっちゃ硬いじゃん。私の全体重かけても押し返されるわ」

 天にそり立つ私のものは、みーはんが乗っかっても折れて腹につくことがなかった。

「うふふふふ。いじめがいがあるわぁ」

 そう言うと滑らかな足の裏で、ごしごしとしごきまくる。

 たまに足の指の間で挟まれるのがこれまでにない刺激を与えてくる。

「ほら、ほら! さっさと出しちゃいなさいよ」

「う、う、うわあああ!」

 ぴゅっ。

「ちょっと、どこまで飛ばしてんのよ。まさかこの角度から顔にかけられるなんて思いもしなかったわ」

 そう言いながら、みーはんは口元に垂れた白濁をぺろりと舐めていた。



「ほぉら、今度はダブルパイズリよ」

 ぴゅっ。

「二人でこれをなめてみましょう」

「ちょっと、おばちゃんばっかりなめてるじゃない」

 ぴゅっ。

「おデブちゃんもなかなか放さないわね」

 ぴゅっ。



 お風呂の床は私から放たれた液体でべちょべちょだ。

 誰かが入ってきたら大クレームが飛んでくるに違いない。

 その時だった。

 ガラガラガラ……

 誰か入ってきた!?



「かっこいい若い子でもいるといいんだけど」

「もうやだ、奥さんたら。ここは混浴じゃないわよ」

「せっかくなんだから旦那のことなんか忘れてお風呂を楽しみましょう」

 三人の妙齢の奥様方が入ってきた。

 会話から、仲良しで旅行にきたと思われる。

「うちの旦那ったら……え?」

 そのうちの一人とがっつり目が合う。

 やばい! この状況はいろいろやばい!! 大声出されたらどうしよう。



 その瞬間、キッとみーはんが彼女らをにらむ。

「きゃああ……って、あれ?」

 驚いていた三人が急に落ち着いてしまった。

「そうそう、大きな声なんて出しちゃだめよ」

「竜王の力を使ったのね」

 なるほど。竜王はその力でドラゴンたちをおとなしくさせてまとめている。

 どうやら、この竜の国に住む者は、ドラゴンだけじゃなく人間も竜王の力でコントロールできるらしい。



「ふふふ、いいことを思いついたわ。これ以上おっさんをいじめてたら、こっちの性欲が我慢できなくなるところだったの。おばさん達、このおっさんが干からびるまで徹底的に抜きまくってあげてくれない?」

「え……だけどそれは……」

「安心なさい、本番はなしだから。ただの元竜王の命令」

「あ……あああ……」

 おばさん達は頬を染めながら戸惑っている。

「ふふふふ。せっかく旅行にきたんだからちょっとくらい羽目を外してもいいでしょう。ちょっとその辺に転がってたおっさんをいじくりまわして遊ぶだけよ。浮気でも不倫でもないわ」

 最後の言葉は何やら彼女らの琴線に触れたようだった。

「そ……そうね」

「ちょっとくらい遊んでも……」

「これは浮気じゃないんだから」

「やっちゃえー!!」



「ぎえー!!」

 その後、私は見ず知らずのおばさん達にいいように遊ばれてしまった。

 みんなドロドロになってお風呂はすごいことになっていた。

「あら、奥さん。日頃の鬱憤が晴らせたからかしら。すごくきれいになっているわよ」

「あなたこそ。そんなに美人だったかしら」

「お肌がすべすべよ。二十歳くらい若返ったみたい」

 奥様方は大満足で風呂を出ていった。

「いい? このことはみんなに話したらダメだからね」

「はい、竜王様♪」

 最後、みーはんは竜王の力で釘を刺しておいてくれた。



 すっかり干からび、私は賢者タイムを通り越してスーパーブルーになっていた。

 だけど、ひとつだけいいことがあった。

『ひゅー、おばさん達と本番まで行きたかったけど、まあいいや。俺も戻ってやるよ』

 熟女マニアである≪テイミング≫の勇者のかけらが満足して戻ってくれた。
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