【完結】惚れ薬の調合に失敗したので、何故か花嫁のフリして白銀王子に溺愛された魔女の話。

ゆいレギナ

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魔女の呪いを解く者は④★

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 そして私は後ろを向かされ、いきなり貫かれた。

「ああんっ!」

 メリメリッと入り込んでくる異物の感触に、私は思わずテーブルに身を伏せた。そのせいか、余計に“イイ所”に当たるようになってしまい……ズンズンと、突かれるたびに私は嬌声を発してしまう。だから、必死に口を手で抑えようとすると――その手は、殿下のたくましい手に掴まれてしまった。

「どうして? いつも通り遠慮しないで鳴きなよ」
「でも、でも……!」
「ん? 愛してもいない俺に、可愛い声を本当は聞かせなくなかった? 今まではずっと屈辱を我慢――」
「――違いますっ!」

 それだけは、違うから。
 私が懸命に声を荒げると、殿下が腰の動きを止めてくれる。私は一呼吸だけ休んでから、必死に言葉を紡いだ。

「この二週間、私はずっと殿下に愛していただけて幸せでした。たとえ、その愛情が私に向けられるべきものではないとわかっていても……本当に、本当に幸せな日々だったんです」
「……ふーん。まぁ、口だけなら何とでも言えるよね」

 そう言った殿下は、貫いたまま背後ガサガサと動いて――ベストとシャツが落とされた? そう首を動かそうとした途端、背中からギュッと抱きしめられる。肌と肌の触れ合う感触がとても温かくて。

 だけど、殿下の声はとても冷たかった。

「このまま暫し待て」

 冷徹王子からの命令に、罪人である私は当然従わなければならないのだが……。

 このまま?
 繋がったままで、二人でじっとしているの?

「訳は今にわかる」

 その間、いつもお喋りな殿下は何も語らなかった。
 ただ私を抱きしめたまま、さわさわと。またいつのも手癖のように胸の横を擦ってくるだけ。

 ……また?
 本当にただ、胸の横の感触が好きなだけなのかも、と。あまりの居たたまれなさにそんな現実逃避をし始めた時だった。

 急に、私の中が蠢き出す。そうすれば、自然の中にいる“殿下”の存在を強く意識し始めるわけで。

「え?」
「始まったな」

 それは――“きもちよかった”。殿下という存在の重さを、形を、認識するだけできもちいい。
 それは、気が触れそうになるくらい。何もせずとも、頭が真っ白になるくらい。

 私の耳元で、殿下が笑う。

「くくっ、すごいな……動くぞ」

 パンパンと音がなるくらい、乱暴に殿下が動き出す。
 きもちいい。きもちいい。もうそれしか、私にはわからない。

「きもちいい! きもちいいの!」
「あぁ、そうだ! もっと言え! おまえは誰に抱かれてきもちいいんだ⁉」
「ルーファス……ルーファスに抱かれてきもちいいの!」
「あぁ、そうだ!」

 殿下の狡猾な笑う声と、肌と肌がぶつかる音。
 私は何度も何度もイッて、もう足に力が入らなくなっても、殿下に無理やり押さえられて、私は「きもちいい」と鳴く。

「……いくぞ!」

 その声と共に、中に放たれた大量の白濁のぬくもりを。
 私はただただ“しあわせ”と感じてしまった。
 
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