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問1 青く澄み渡る冬を思い出せ。
1:入学から一週間
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桜散る春、高校一年。入学から一週間というのは短いようで長くて、俺、冴島渡は意外にも新しい環境にすぐに慣れていた。
「それもこれも、俺みたいな同中がいたからだろう!」
「それはそうだけど、お前に言われるとむかつくな」
オイ! と小気味良くつっこんでくるのは、俺の幼馴染みであり親友の仲森秋だ。中森明菜じゃないのかよ! とよく言われるお調子者である。
「にしても、まさか同じクラスに慣れるとはなー」
「新入生で同中だからじゃないのか?」
「あー、そうかも。流石にそこら辺の配慮はしてくれんのか」
納得したような様子で何よりだ、親友。
俺達の今いるこの学校、新月天川学園は幼稚舎から大学までのエスカレーター式の学園だ。しかも男子校。しかも金持ち学校。しかも全寮制。しかも排他的。……正直学園のこの措置はありがたい。
新月天川学園は、月と天の川という夜に見られる名前のため夜空学園と言われており―――そしてBL学園とも言われている。理由はお分かりだろう。ここはホモの巣食う学園である。
俺も秋も中学は共学の普通校だった。そんな俺達が何故この様なところに来たかと言うと、大雑把に言うと嵌められたからにすぎない。
主犯は俺の母さんと秋の妹。この二人は何かと結託しており、二人とも見事に腐りきっている。そんな二人が、志望校選びをしている俺と秋の資料に何度も何度もこの学園の資料を紛れ込ませてくれるのだ。そして何度も何度もBL小説と漫画を見せてきて―――嫌だった俺は秋を生け贄にして逃げた―――見事秋が腐ってしまった。俺は腐らなかった。
まあそんな訳で、秋は悩みながらも自主的にここを選び、俺も思うところがあってこの学園に入った。どこぞのBL小説のような無理矢理じゃないのが救いかもしれない。
「お前らー、予鈴鳴るぞー!」
担任の栗先生の声が廊下から聞こえた。そういえば三時間目は現社だった。勢いよく机の中を見ると、秋が「じゃな」と言って廊下側の席へ戻って行った。
俺が指をぶつけながら教科書やノートを取り出し終えると同時に予鈴がなる。
「起立」委員長の馬場が声を上げる。「礼」「着席」
栗先生が紙の束をごそりと立てた。「今日はプリントだ。復習だから気楽にやれ」
先生がニヤリと口角を上げると黄色い悲鳴が上がった。
流石BL学園、チワワもちゃんといる。
「はい」前の古和が渡してきたのに礼を言ってプリントを見た。……こんなことなら教科書慌てて出さなければよかった。指痛いし、問題苦手なグラフ読み解きあるし。
「名前書いてすぐやれよ。じゃねぇと……」と勿体ぶって先生は何故か色気を撒き散らした。そしてチワワ達はまた黄色い悲鳴を上げて何故かシャーペンを机に置いた。名前を書かないつもりか。
そしてふと秋の方を見てみると……何故かにやけて机を無音でばんばん叩いている。その技術は地味に凄いが顔が気持ち悪い。
にやけ顔は秋の少し彫りの深い顔には変質者のようで似合わない。似合うとするなら、花畑が似合いそうなあいつとかーーー
(あー、やばい。考えるな。勉強。プリント)
ふと脳裏に浮かんだあの顔を追い払うように軽く頭を振ると、俺は大問1の説明を食い入るように読み出した。
「渡、問題できたか?」
「全然だ。秋は?」
「俺もぜーんぜーん!」
はあ、と溜め息が同時に出た。俺と秋は現社が苦手なのだ。
「二人とも大丈夫? 三崎先生はああ見えて厳しいけど」
項垂れた俺達が声のした方を見上げると、馬場が肩を竦めて苦笑した。
「栗先生厳しいのかよ? ホストなのに?」と秋が不思議そうに聞くと「うん」と馬場が頷いた。
「中等部でたまに授業してくれてたんだけど、あまりにも出来ない人にチョーク飛んでいたからね」
ちょんちょん、と眉間を人差し指で叩く馬場。
「うわぁ……」
秋が嫌そうに顔を歪めた。
「馬場は頭いいから、チョークは来なかっただろな」
「そりゃ、まあね」
俺の言葉にふふん、と胸を張る馬場。
「まあ、〝本当に出来ない人〟にだったから、チョークを体験している人はそういないけど。…………というか」
先程とは売って変わって不機嫌そうに眉を潜めた馬場の顔が、ずいっと俺の目の前にやって来た。
「そろそろ名前で呼んでくれないかな。僕達、一応幼馴染み枠だよね」
「枠……」
「あっははは! 枠ってお前!」
ツボに入ったらしい秋が腹を抱える。今度はバンバンと音を立てて机を叩いた。
おいやめろ、周りが迷惑そうにしてるだろ。あと叩いてるの俺の机だぞ。
今だツボから抜け出せないらしい秋の頭を軽く叩くと、動きがピタリと止まった。
「秋……?」
「そうだよな、幼馴染み、枠……だもんな」
秋の身体が小刻みに震え、抑え込んで絞り出したような声が楽しそうに言葉を続けた。
「幼馴染み……枠、ぶふっ」
おい頑張れ。
「幼馴染み、だもんなあ。ふ、お決まりも知ってる仲、だもんなあ」
まさかこいつ、言う気なのだろうか、あの言葉を。
いや確かにお決まりは必ずやるからこそお決まりな訳だが、何もここでやらなくてもいいんじゃないか。流石に馬場が可哀想だ。
ちらりと見るとよく分かっていないらしい馬場ーーーいや、京吾が不思議そうに首をかしげた。
「京午お前さあ…………馬か牛かはっきりしろよ!」
「突き抜けてないだろ!!」
京午の顔が般若になった。
「お、ま、え、はぁ………!」
京午が秋の頬を掴む。
「イダッ! イダダダダ!」
「いやほんと全く成長しないなお前は」
「はい、あのすみません。イダダ!」
「お前もよく知っているよね、突き抜けてないよね記憶力悪過ぎないかい?」
「力強っ。あの、ほんとすいませ、」
「大体秋は昔から……」
記憶より黒い笑顔で、記憶と同じように京午が秋を吊っていく。
…………そうだ、四時間目は……数学か。今日は確か合同だった筈……。
「僕は嫌がったのにいきなり後ろから押して……」
「あの、マジすんません」
またプリントか。まあ、最初だから仕方ないのか。
横で煩い声が聞こえるが、無視しながら俺は机から一応教科書を出した。何かしら参考にはなるだろう。
「ねえ」
うんうんと心で頷いていると、前に座る古和が話しかけてきた。
「馬場様って、昔もああだったの?」
きゅるりん、とした瞳が俺を見つめる。少女のような愛らしく儚い顔に俺のは軽く動揺した。
「あ、ああ」
「へぇ」
古和が可愛らしい顔に愉快そうな色を浮かべた。
「あんなはっちゃけた馬場様初めて見るよ。仲いいんだねぇ」
にやにやと秋と京午のやり取りを見る姿は、とても小悪魔的だ。短時間ながらに目まぐるしく動いていた脳が平静を取り戻し、古和ってモテそうだなっとどこかのBL小説を思い出した。
「当たり前。モテるに決まってるでしょ」
「は?」
少し不機嫌そうに頬を膨らます様は子リスのようでなんとも男受けしそうだ。
……というか、
「こ、声に出してたか?」
「出してたけど。〝モテそう〟って」
ドキドキと脈打つ心臓を悟られないよう、冷静に見えるよう表面を張り付けた。
「それだけか?」
「それだけだけど……他に何かあるの?」
訝し気に俺を見抜いてくる茶色の瞳にぎくりとして、慌てて手を振った。
「考えてない!」
「ふぅん?」
ならいいけど、と思いの外あっさりと古和はそっぽを向いた。
(セーフ……だよな?)
恐る恐る古和を見るが、彼はもう教科書にのめり込んでいた。初めて見たときからそうだが、もしかしたら古和は教科書が好きなのかもしれない。特に現社。今だって軽く鼻唄を歌いながら、時折ふわふわの茶髪を耳にかけている。
どうやら本当に俺への興味を無くしたらしい。
(古和が気分屋でよかった……)
安堵の溜め息をついていると、予鈴がなった。まだじゃれ合っていたらしい秋と京午がはっとして自分の席へと小走りに向かって行った。
「それもこれも、俺みたいな同中がいたからだろう!」
「それはそうだけど、お前に言われるとむかつくな」
オイ! と小気味良くつっこんでくるのは、俺の幼馴染みであり親友の仲森秋だ。中森明菜じゃないのかよ! とよく言われるお調子者である。
「にしても、まさか同じクラスに慣れるとはなー」
「新入生で同中だからじゃないのか?」
「あー、そうかも。流石にそこら辺の配慮はしてくれんのか」
納得したような様子で何よりだ、親友。
俺達の今いるこの学校、新月天川学園は幼稚舎から大学までのエスカレーター式の学園だ。しかも男子校。しかも金持ち学校。しかも全寮制。しかも排他的。……正直学園のこの措置はありがたい。
新月天川学園は、月と天の川という夜に見られる名前のため夜空学園と言われており―――そしてBL学園とも言われている。理由はお分かりだろう。ここはホモの巣食う学園である。
俺も秋も中学は共学の普通校だった。そんな俺達が何故この様なところに来たかと言うと、大雑把に言うと嵌められたからにすぎない。
主犯は俺の母さんと秋の妹。この二人は何かと結託しており、二人とも見事に腐りきっている。そんな二人が、志望校選びをしている俺と秋の資料に何度も何度もこの学園の資料を紛れ込ませてくれるのだ。そして何度も何度もBL小説と漫画を見せてきて―――嫌だった俺は秋を生け贄にして逃げた―――見事秋が腐ってしまった。俺は腐らなかった。
まあそんな訳で、秋は悩みながらも自主的にここを選び、俺も思うところがあってこの学園に入った。どこぞのBL小説のような無理矢理じゃないのが救いかもしれない。
「お前らー、予鈴鳴るぞー!」
担任の栗先生の声が廊下から聞こえた。そういえば三時間目は現社だった。勢いよく机の中を見ると、秋が「じゃな」と言って廊下側の席へ戻って行った。
俺が指をぶつけながら教科書やノートを取り出し終えると同時に予鈴がなる。
「起立」委員長の馬場が声を上げる。「礼」「着席」
栗先生が紙の束をごそりと立てた。「今日はプリントだ。復習だから気楽にやれ」
先生がニヤリと口角を上げると黄色い悲鳴が上がった。
流石BL学園、チワワもちゃんといる。
「はい」前の古和が渡してきたのに礼を言ってプリントを見た。……こんなことなら教科書慌てて出さなければよかった。指痛いし、問題苦手なグラフ読み解きあるし。
「名前書いてすぐやれよ。じゃねぇと……」と勿体ぶって先生は何故か色気を撒き散らした。そしてチワワ達はまた黄色い悲鳴を上げて何故かシャーペンを机に置いた。名前を書かないつもりか。
そしてふと秋の方を見てみると……何故かにやけて机を無音でばんばん叩いている。その技術は地味に凄いが顔が気持ち悪い。
にやけ顔は秋の少し彫りの深い顔には変質者のようで似合わない。似合うとするなら、花畑が似合いそうなあいつとかーーー
(あー、やばい。考えるな。勉強。プリント)
ふと脳裏に浮かんだあの顔を追い払うように軽く頭を振ると、俺は大問1の説明を食い入るように読み出した。
「渡、問題できたか?」
「全然だ。秋は?」
「俺もぜーんぜーん!」
はあ、と溜め息が同時に出た。俺と秋は現社が苦手なのだ。
「二人とも大丈夫? 三崎先生はああ見えて厳しいけど」
項垂れた俺達が声のした方を見上げると、馬場が肩を竦めて苦笑した。
「栗先生厳しいのかよ? ホストなのに?」と秋が不思議そうに聞くと「うん」と馬場が頷いた。
「中等部でたまに授業してくれてたんだけど、あまりにも出来ない人にチョーク飛んでいたからね」
ちょんちょん、と眉間を人差し指で叩く馬場。
「うわぁ……」
秋が嫌そうに顔を歪めた。
「馬場は頭いいから、チョークは来なかっただろな」
「そりゃ、まあね」
俺の言葉にふふん、と胸を張る馬場。
「まあ、〝本当に出来ない人〟にだったから、チョークを体験している人はそういないけど。…………というか」
先程とは売って変わって不機嫌そうに眉を潜めた馬場の顔が、ずいっと俺の目の前にやって来た。
「そろそろ名前で呼んでくれないかな。僕達、一応幼馴染み枠だよね」
「枠……」
「あっははは! 枠ってお前!」
ツボに入ったらしい秋が腹を抱える。今度はバンバンと音を立てて机を叩いた。
おいやめろ、周りが迷惑そうにしてるだろ。あと叩いてるの俺の机だぞ。
今だツボから抜け出せないらしい秋の頭を軽く叩くと、動きがピタリと止まった。
「秋……?」
「そうだよな、幼馴染み、枠……だもんな」
秋の身体が小刻みに震え、抑え込んで絞り出したような声が楽しそうに言葉を続けた。
「幼馴染み……枠、ぶふっ」
おい頑張れ。
「幼馴染み、だもんなあ。ふ、お決まりも知ってる仲、だもんなあ」
まさかこいつ、言う気なのだろうか、あの言葉を。
いや確かにお決まりは必ずやるからこそお決まりな訳だが、何もここでやらなくてもいいんじゃないか。流石に馬場が可哀想だ。
ちらりと見るとよく分かっていないらしい馬場ーーーいや、京吾が不思議そうに首をかしげた。
「京午お前さあ…………馬か牛かはっきりしろよ!」
「突き抜けてないだろ!!」
京午の顔が般若になった。
「お、ま、え、はぁ………!」
京午が秋の頬を掴む。
「イダッ! イダダダダ!」
「いやほんと全く成長しないなお前は」
「はい、あのすみません。イダダ!」
「お前もよく知っているよね、突き抜けてないよね記憶力悪過ぎないかい?」
「力強っ。あの、ほんとすいませ、」
「大体秋は昔から……」
記憶より黒い笑顔で、記憶と同じように京午が秋を吊っていく。
…………そうだ、四時間目は……数学か。今日は確か合同だった筈……。
「僕は嫌がったのにいきなり後ろから押して……」
「あの、マジすんません」
またプリントか。まあ、最初だから仕方ないのか。
横で煩い声が聞こえるが、無視しながら俺は机から一応教科書を出した。何かしら参考にはなるだろう。
「ねえ」
うんうんと心で頷いていると、前に座る古和が話しかけてきた。
「馬場様って、昔もああだったの?」
きゅるりん、とした瞳が俺を見つめる。少女のような愛らしく儚い顔に俺のは軽く動揺した。
「あ、ああ」
「へぇ」
古和が可愛らしい顔に愉快そうな色を浮かべた。
「あんなはっちゃけた馬場様初めて見るよ。仲いいんだねぇ」
にやにやと秋と京午のやり取りを見る姿は、とても小悪魔的だ。短時間ながらに目まぐるしく動いていた脳が平静を取り戻し、古和ってモテそうだなっとどこかのBL小説を思い出した。
「当たり前。モテるに決まってるでしょ」
「は?」
少し不機嫌そうに頬を膨らます様は子リスのようでなんとも男受けしそうだ。
……というか、
「こ、声に出してたか?」
「出してたけど。〝モテそう〟って」
ドキドキと脈打つ心臓を悟られないよう、冷静に見えるよう表面を張り付けた。
「それだけか?」
「それだけだけど……他に何かあるの?」
訝し気に俺を見抜いてくる茶色の瞳にぎくりとして、慌てて手を振った。
「考えてない!」
「ふぅん?」
ならいいけど、と思いの外あっさりと古和はそっぽを向いた。
(セーフ……だよな?)
恐る恐る古和を見るが、彼はもう教科書にのめり込んでいた。初めて見たときからそうだが、もしかしたら古和は教科書が好きなのかもしれない。特に現社。今だって軽く鼻唄を歌いながら、時折ふわふわの茶髪を耳にかけている。
どうやら本当に俺への興味を無くしたらしい。
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