終焉のオルフェウス

太陽@ろい

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第1章

胎動

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家を出てから歩いて数分
ものすごく見覚えのある姿が見えた 




「あ、おはよー!恭くん!今ちょうど迎えに行こうと......。あれ?......。私、確か8時まえに家を出たはずなんだけど...もしかして時間間違えたかな」



「あー、お前の言いたいことはよくわかってる。どうせ母さんや唯と同じような反応をするんだろ?」



「天気予報では晴って言ってたけど傘持ってくるべきだったかなぁ」



「そう言うなって。たまには...な、俺だって目覚ましで起きることもあるんだよ」



「なーんだそんなことかぁ......ってそんなんで私を騙せると思ってる?あの目覚ましを例え10個セットしようが起きないあの恭くんが目覚ましで起きれるわけないよ!本当に神代恭夜かみしろきょうやくんなの?」



「なんで遥も唯と同じ反応するのかねぇ」




「あはは。唯ちゃんも同じこと言ってたんだ。だって恭くん今まで私が迎行く前に起きてたことってないじゃん?」



「んーまぁ確かにその通りだな」




そうこいつがいつも昔から迎えに来なければ俺はきっと毎日遅刻で月敬院法天寺学園あらため月寺学園には到底入学出来なかっただろう




「遥にはホント感謝してるって」



こいつ篠乃萌遥しののめはるかといって
まぁ幼馴染みってやつだ
神代家がこっちに引っ越してきて
小学校に転入した時に隣の席が遥だった
んで学校案内とかもろもろ遥から聞いて
帰り道も一緒の方角なんだなーとか思ってたらめちゃめちゃ近所だってことを知って以来よく遥とは遊んでいた



「私達も高校生かぁ。ね、恭くん!いっぱい楽しみなことあるね♪文化祭だったり♪体育祭♪そして修学旅行♪部活だって入部して充実した学園生活にするんだ♪」



「お前の頭ん中からは学業が消えている気がするんだが気のせいなのか?」



「もぉー恭くんてば今からそんなこと気にしてたら禿げちゃうよ?」



うーん。そんなこと....ね。
こいつの頭ん中はどーしてこうも......。
運動は出来るのに勉強はダメダメとは...。




「ねぇ恭くん?今とても失礼なこと考えてない?」



「い...いや?」



それなのに感が鋭いんだもんなぁ......。
こいつを敵に回すとマジで命の危機になるからな
小学校のときなんて......まぁこの話はまたいずれしよう




「まぁいいや。それで?恭くんは何か部活とか入るの?」



「いや?何も考えてないけど。なんでだ?」



「だって恭くん運動神経いいし絶対部活入ったら活躍できるって!」



「まぁ考えとくよ」



とそんな会話をしていると
同じ制服を着た人達がちらほら見えてきた



「私達と一緒で新入生とかかな?楽しみだね!友達もいっぱい作るんだぁ♪」



「遥のことだ。すぐに友達なんて作れるさ」



そうこうしてるうちにバス停までやってきた
ここから学園までバスで20分くらいとわりと
近い距離にある。
同じ制服の学生が何人も待っている
そこの中のひとりに一瞬だけど変な影が
指したように見えた。



「どうしたの?恭くん?」



「ん?あぁなんかあそこの人んとこ変な影がささなかったか?」



「え?どこ?どの人?」



と遥も俺の指さす方へ顔を向けた。



「えーっと?恭くん確認していい?」




「なんだ?」




「あそこのリボンをつけた私達と同じ制服の女の子...であってる?」



「あぁそうだな」



と俺は遥の顔を見ながら言った



「ねぇ恭くん?」




「だからなんだよ?」



「あのさ?入学式の日そうそういきなりナンパとか始めようとしてるわけ?」




「は?お前何言って、だからあの子にだけ変な影がかかったろってお前に教えたんじゃないか」



「影なんてどこにもないよ?」



「は?」




俺は今まで遥の方に向けていた顔を
再びその子の方へと向けた



「あ、あれ?気のせいだったのか?」




「ふーん。へー」



「な、なんだよ?」



「べっつにーなんでもなーい」



こいつ......。
なんだか機嫌が悪くなったようだ。
こうなると正直めんどくさい...。




「なぁ遥。もしかして機嫌悪いか?」





「いやー?べっつにー?ただ今日のクラス分けで恭くんの昔話の話をしたら恭くんにも友達出来るかなーって考えてただけだよー」




こ、このやろう...。
こう言い出すってことは俺の昔話...
主に恥ずかしい出来事をクラス分けされた
クラスの皆に話すつもりだ!
や、やばい。こいつはマジでやりかねない
まだ見ぬクラスメイトに俺のあられもない
話をされて唯の言う通り孤立してしまう!?
なんとしても阻止せねば......




「なぁ遥?」



「なにかな?恭夜くん♪」




俺は半ば怒りを堪えながら



「学園近くに確か前にテレビでもやってたお店あったろ?そこに放課後、ちょっとパフェで......」



「行くっ!絶対行く!あ、もちろん恭くんのおごりね?あーよかったよかった♪」




パフェをおごることになってしまったが
これで俺の学生ライフは保全されたであろう。

とくだらないことをしてるうちにバスが来た。




「さ、行こうぜ遥。乗り遅れちまう」




「はーい!」



俺らはバスに乗り込んで
近くの席に2人で座った



「こうしてると小さい頃を思い出すね」



「そうだな。俺と遥と母さんの3人でよく遊びに行くのにバス使ったな」



「恭くんてばよく遊びに行った帰りのバスで寝てたよね」



「あー、当時の俺じゃ遥の元気っぷりにはホントついていけねーよ」



「あの頃は恭くんの方が体力なかっただけじやーん」



そんな昔話をしていたらあっという間に学園前に着いてしまった。



「い、いよいよだね恭くん。なんだか緊張してきちゃった」



「おいおい。今から緊張してどーする」



「だ、だってぇ!知らない人もいっぱいいるわけだし...せめて恭くんと同じクラスになればいいなぁ」



「そいつは勘弁願いたいね」



「あ、恭くんひどーい」



なんだかんだ言い合いながら入学式会場に向かった。



「っと......。あ、俺の席ここか?」



会場に入ってすぐ整理番号の紙を渡されて
遥とはわかれて席につくことになった。


「よっ!新入生!お前の席ここか?」



「ん?そーだけど?って同じ新入生だろ?」



「ご名答。俺は貴吉義和きよしよしかず!よろしくな!」


「神代恭夜だ。よろしく義和」



と俺らが話していると



「只今より第97回入学式を執り行います。なお式の進行は生徒会が進行をしていきます」



壇上の女性がそう言って脇に消えて行った。
そのあとすぐ制服の女子生徒が現れて


「はじめまして新入生の皆さん。私は、生徒会所属、会計を務める吉川真鈴よしかわますずです。これより入学式進行を努めさせていただきます。ではまずはじめに......」



壇上にいる生徒会の人が淡々と進める中
隣の義和がふとこんなことを言ってきた


「恭夜はこの学園に入った理由とかなんかあるのか?」



「いや?なんとなくだったな。義和はなにか理由あんのか?」



俺が聞いた瞬間、表情が変わった
愚問だなと言わんばりの表情に。
なんだか嫌な予感がする......。
あー俺、なにか入れちゃいけないスイッチを.....



「よくぞ聞いてくれたっ!その理由とはずばりここの女子が可愛いからだ!」



「はい?」



「だからこの学園の女子が可愛いからだ!もちろんリサーチ済みだ!なんせこの月寺学園はあの大女優、倉瀨奈々くらせななさんを育てた有名校!その影響があってか、可愛い女子がこの学園に集まるんだ!それにここの制服ときたらかなりの知名度を誇るほどに可愛いからな!可愛い制服+可愛い女子!これ最強!まぁ?俺も高校生なわけだし?青春を.........」



嫌な予感的中...。
義和が熱弁を始めてしまった。
やれここの女子がどうだとか
され制服がどうのとか
一言で言おう、こいつは変態だ。うん。



「それにな?もう一つ理由があってな」



聞かない方が俺のためなんじゃないのか?
と心の中でつぶやくも当然、義和はお構い無しに


「その理由があれだ」



と義和が壇上の方へ指を指したから
俺も再び、壇上へ顔を向けた。



「それでは生徒会長。お願い致します」   



そう言って吉川先輩と入れ違いで
1人の女子生徒が壇上の脇から出てきた



「はじめまして新入生諸君。生徒会長の桜小路凪咲さくらこうじなぎさだ。諸君らはこの月寺学園の生徒として3年間いろいろな経験をすると思う。楽しい事もしかり苦しいことにも直面してくる。だが決してくじけないで欲しい。諸君らは未知の可能性を内に秘めている。まだ見ぬ未来の自分の後ろ姿を追ってその手で希望を掴み取って欲しい。諸君らが苦難に直面した時、この月寺学園が全力でサポートしよう。長くなってしまったが最後にひとことだけ付け加えさせてくれ。ここ月寺学園で過ごす3年間が君達の尊い未来につながっていくことをどうか忘れないでもらいたい。以上で生徒会長の言葉としよう」



歓声に包まれる中、俺は義和に聞いた



「あの人がもう一つの理由なのか?」



「その通り!あの人は桜小路凪咲さんと言ってな?文武両道、才色兼備と全くの落ち度がない完璧な人なんだ!なにせあの桜小路家の娘さんなんだぜ?」




「桜小路家?」



「なんだ恭夜、知らないのか?じゃあリーシャルグループは知ってるか?」



「あぁ。名前くらいだけどな」



「リーシャルグループ、今やその名を世界に轟かせる超有名な大企業だ。その企業の筆頭が桜小路家なんだよ」



「ふーん。で?その有名な人が居るからと?」



「ま、それもあるんだがな。ただ純粋にあの人に憧れてこの月寺学園を選んだかな」



そう言う義和は本当に生徒会長に憧れてるみたいだ。
なんだかいいな。憧れる人がいて...
ちょっと見直したな
ただの変態じゃない...




「まぁあの美貌にこの学園の制服!もう最高だろ!あ~俺もうあの人に踏まれたい!」



どうやらホント...た・だ・の・変態じゃないようだ
こいつはそんな性癖持ちなのか......
またも熱弁を繰り広げる義和をよそに



「これにて入学式を閉会致します。これからの日程ですが、会場の後ろにクラス分けの表を掲示してあります。各生徒確認された後教室へ向かい担任の教師にしたがってください」 



「さ、恭夜。見に行こうぜ!俺らせっかく知り合ったんだし同じクラスになれるといいな!」



そして俺らは会場の後ろに掲示してある
ところへとむかった。



「えーっとAの45だからこの表か。あった、1Dか」



「お、恭夜もD組か!」




「もってことは義和も同じか。ま、改めて1年間よろしくな!」



「おお!よろしく恭夜!」    



突然遠くのほうから俺の名前を連呼しながら
こちらに近付いてくるバカが来た





「恭くん!恭くん!!ねぇ恭くん♪」




「なんだ鬱陶しい」



「なんだ恭夜知り合いなのか?」




「さぁ?人違いだろ?こんな鬱陶しくてうざいオーラを振りまいてるやつ俺の知ってるやつにはいないはずだ」




「ちょ!?恭くん酷くない!?この才色兼備の遥ちゃんの事知らないとは言わせないよ!」




「誰が才色兼備だ、誰が」





「もちろん私!」




「なあ、義和?いつからこの世界はゴリラも日本語を話せるようにな.........」




「だ・れ・が・ゴリラですって?」




「は、遥?落ち着け...な?とりあえずそのパイプ椅子下ろそうな?」




そう彼女が持っているのはパイプ椅子...
普通だろ?
片手に5脚も持っていなければ......な
つまり両手合わせて10脚......。

死んだかな。




「ねぇ恭くん?輪投げしたい気分なの♪だから動かないでね?あ、手元狂って痛い思いさせたらゴメンね」





「ま、待て遥!そ、そうだ!ここでもし俺が怪我したら困るのはお前だぞ?」





「あははーやだなぁ恭くん?怪我する?ナニイッテルノ~?よーしいくよー?まずは首めがけてぇ」



「と、とにかくだ!パフェ食いに行くんだろ?」





「うん!行く行く!さ、余興はこれくらいにして恭くんの横にいるこの人はお友達?」





余興って.........俺は死ぬか生きるかの
瀬戸際にいたってのにこいつは。まぁいい





「気を取り直して、さっき意気投合してな。ちなみに同じクラスだ」




「はじめまして!恭くんとは幼馴染みの篠乃萌遥です!これから1年間同じクラスだからよろしくね♪」




「おっとこれは御丁寧に。貴吉義和ってんだよろしくな篠乃萌さん」




「遥でいいよ!私も義和くんって呼ばせてもらうから!」





「おう!これから同じクラスだもんな!遥さんみたいないい子と早速友達になれて良かったぜ」





「恭くん聞いた!?ねぇ聞いた!!?いい子だって~私のことよくわかってるよ義和くんは!それなのに恭くんてば.........」





とめんどくさいので話を流した
そんなときふと呼ばれた気がして振り返った
ん?あれは......





「って恭くん聞いてる?!」




「あー悪い全部聞き流してたわ。それより遥...あれってなによ?」





「それよりって.........。まぁいいんだけど。んでなによ?」




「だからあそこ」




俺が指を指した方を遥も見た。




「んー?あれってもしかしてあの女の子?」





「そうそうそこに黒い人形の影が後ろに付いてないか?あれなんだ?」




「は?恭くん目ん玉付いてる?影なんてどこにもないじゃん」




「え?今もそこに付いてるじゃんか!義和は見えるよな?」




「恭夜お前疲れてんじゃね?俺にも見えねーよ?」




そんなはずはない
昨日だって7時間は寝てるんだ
いや...そんなことはどうだっていい
と馬鹿げた事を考えてたら影が消えた





「消えちまった...なんなんだあれ」





「もー恭くんがなんなのだよ!私の話も聞かないでスルーしたくせに!」




「まるで夫婦漫才だなお前ら」




「誰がこんなやつと夫婦になりたいっての天地がひっくり返ってもないわ」




「そーそーこれと夫婦とかヘタレ病が感染っちゃう」




「あ?誰がヘタレだって?」




「そんなの恭くん以外いる訳ないじゃん。毎朝起こしに行かないと遅刻ばっかのくせに」




「今日はちゃんと起きたぞ。だからヘタレじゃない」




「今日はでしょ!今日は!」





「まぁまぁ2人とも落ち着いて...。とにかく教室行こーぜ。な?」




「それもそうだな。ほらバカ行くぞ」




「ちょっとバカって誰のことよー」




俺らは笑いながら教室に向かって体育館を後にした
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