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第2話
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「……え? ま、魔王??」
見前違いか?
等と思いながら何度も見直すが文字は変わらず『魔王』の二文字。
「おお……、喜んでいいのか分かんねぇな」
あのログイン画面の女の人も言っていたが、初期職業は完全にランダムでこの先選べる事が出来る職業の中には存在しない初期職業が存在している。
おそらくこの魔王と言う職業もその一つだろう。
所謂レア中のレア、ソシャゲであれば間違いなく最高レアのリセマラ即終了のデータである。
しかし、このゲームには職業、種別以外にもプロフィールがあり、それは特徴と呼ばれる『善・悪・中立』と呼ばれる3つの要素である。
俺の魔王は当たり前だがぶっちぎりの『悪』。まさに悪の頂点に立つ存在である。
このシステムのお陰で同じ特徴を持つプレイヤーは戦闘する度にペナティが加算していき、最終的にはBANされるらしい。
逆に言えば善の特徴であれば悪に対してはどんなに攻撃しようがペナルティは無いということである。
そして俺が今いる場所は最初に降り立つ場所である『マリノ』。ここでは例外としてプレイヤー同士の戦闘が許可されていない地域である。簡単に言えば俺みたいな始めたてのチェリールーキー達を狩ることが出来ないようになっている。
しかし、一度この場所を離れれば無法地帯!!
プレイヤー同士の殺し合いを演じるハメになる。
そうならないために、同じ特徴を持ったプレイヤー同士は手を組み、ゲーム内に存在する4つの大陸。
善が支配する『イリーニ』
悪が支配する『アートル』
中立が支配する『アルブム』と言った大陸にそれぞれ向かっていく。
ちなみに今いる場所が始まりの大陸『パクスス』である。
つまり何が言いたいかと言うと、この俺の職業は絶対バレてはいけないということである。
向かう途中、このパクススは殆ど初心者。いくら無法地帯と言えど、悪を見つけたからと言っていきなり攻
撃なんかしてくる可能性は低い。
しかし!! 魔王は別!!
見つかったら確実に大量の善のプレイヤーになぶり殺される!!
という事は、仲間の多そうな場所へ行く事が最優先。
「まずはアートルに向かうのが良いっぽいな」
************************
マリノに流れる大量のプレイヤーを掻き分けながら向かう先は『カウンター』と呼ばれるルーキーを支える場所である。
出来ることは色々あるが初心者にとって一番有り難いのは依頼の存在。金の無い俺達はマリノを離れた所ではPK(プレイヤーキル)により金を稼ぐどころではないので、このカウンターで受けることの出来る依頼は大変有り難いのである。
早速カウンターが建物に入るとそこには大量のルーキー達がごった返している。もちろん普通のMMOでは無いので頭の上に名前などは見えないので、本当にそこに人がいる様に見える。
「すいません、すいません。ちょっと通して……」
多種多様な種族性別のプレイヤーを掻き分け、ようやくカウンターの前に立つ。
カウンターの内側には3人のNPC。
このゲームでNPCはかなり少ないので3人で並んでいる姿は珍しい。
そして真ん中に腰掛けるNPCの前には依頼受付の文字。
「あのーすいません、依頼を受けたいのですが」
「はい、依頼ですね。イース様が現在受ける事の出来る依頼はこちらです」
すると渡されたのは何枚かの紙。
どっかのゲームみたいに『ステータスオープン!!』とか言ってウィンドウが目に映れば楽なのだが、さすがはリアファン。何から何まで現実っぽい。
「……うーーん」
渡された紙を見比べる。
捜し物から討伐と色々と用意されていたが、その中で俺が選んだのは魔物の討伐。
この段階では全ての魔物はNPCだが、進むに連れ中にプレイヤーが存在する魔物も依頼の中に入っていくらしい。
もしかしたら俺も『魔王討伐』と言って依頼に出されるかもしれない。
「はい、こちらの依頼ですね。ターゲットはマリノ地区の森林に現れます。ではお気をつけてイース様」
貰った依頼用紙を鞄に入れて建物を出る。
場所はすぐ側の森林。
ついでに貰ったマリノ地区の地図を頼りに、いざ討伐!!
見前違いか?
等と思いながら何度も見直すが文字は変わらず『魔王』の二文字。
「おお……、喜んでいいのか分かんねぇな」
あのログイン画面の女の人も言っていたが、初期職業は完全にランダムでこの先選べる事が出来る職業の中には存在しない初期職業が存在している。
おそらくこの魔王と言う職業もその一つだろう。
所謂レア中のレア、ソシャゲであれば間違いなく最高レアのリセマラ即終了のデータである。
しかし、このゲームには職業、種別以外にもプロフィールがあり、それは特徴と呼ばれる『善・悪・中立』と呼ばれる3つの要素である。
俺の魔王は当たり前だがぶっちぎりの『悪』。まさに悪の頂点に立つ存在である。
このシステムのお陰で同じ特徴を持つプレイヤーは戦闘する度にペナティが加算していき、最終的にはBANされるらしい。
逆に言えば善の特徴であれば悪に対してはどんなに攻撃しようがペナルティは無いということである。
そして俺が今いる場所は最初に降り立つ場所である『マリノ』。ここでは例外としてプレイヤー同士の戦闘が許可されていない地域である。簡単に言えば俺みたいな始めたてのチェリールーキー達を狩ることが出来ないようになっている。
しかし、一度この場所を離れれば無法地帯!!
プレイヤー同士の殺し合いを演じるハメになる。
そうならないために、同じ特徴を持ったプレイヤー同士は手を組み、ゲーム内に存在する4つの大陸。
善が支配する『イリーニ』
悪が支配する『アートル』
中立が支配する『アルブム』と言った大陸にそれぞれ向かっていく。
ちなみに今いる場所が始まりの大陸『パクスス』である。
つまり何が言いたいかと言うと、この俺の職業は絶対バレてはいけないということである。
向かう途中、このパクススは殆ど初心者。いくら無法地帯と言えど、悪を見つけたからと言っていきなり攻
撃なんかしてくる可能性は低い。
しかし!! 魔王は別!!
見つかったら確実に大量の善のプレイヤーになぶり殺される!!
という事は、仲間の多そうな場所へ行く事が最優先。
「まずはアートルに向かうのが良いっぽいな」
************************
マリノに流れる大量のプレイヤーを掻き分けながら向かう先は『カウンター』と呼ばれるルーキーを支える場所である。
出来ることは色々あるが初心者にとって一番有り難いのは依頼の存在。金の無い俺達はマリノを離れた所ではPK(プレイヤーキル)により金を稼ぐどころではないので、このカウンターで受けることの出来る依頼は大変有り難いのである。
早速カウンターが建物に入るとそこには大量のルーキー達がごった返している。もちろん普通のMMOでは無いので頭の上に名前などは見えないので、本当にそこに人がいる様に見える。
「すいません、すいません。ちょっと通して……」
多種多様な種族性別のプレイヤーを掻き分け、ようやくカウンターの前に立つ。
カウンターの内側には3人のNPC。
このゲームでNPCはかなり少ないので3人で並んでいる姿は珍しい。
そして真ん中に腰掛けるNPCの前には依頼受付の文字。
「あのーすいません、依頼を受けたいのですが」
「はい、依頼ですね。イース様が現在受ける事の出来る依頼はこちらです」
すると渡されたのは何枚かの紙。
どっかのゲームみたいに『ステータスオープン!!』とか言ってウィンドウが目に映れば楽なのだが、さすがはリアファン。何から何まで現実っぽい。
「……うーーん」
渡された紙を見比べる。
捜し物から討伐と色々と用意されていたが、その中で俺が選んだのは魔物の討伐。
この段階では全ての魔物はNPCだが、進むに連れ中にプレイヤーが存在する魔物も依頼の中に入っていくらしい。
もしかしたら俺も『魔王討伐』と言って依頼に出されるかもしれない。
「はい、こちらの依頼ですね。ターゲットはマリノ地区の森林に現れます。ではお気をつけてイース様」
貰った依頼用紙を鞄に入れて建物を出る。
場所はすぐ側の森林。
ついでに貰ったマリノ地区の地図を頼りに、いざ討伐!!
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