87 / 91
二章
86.日常
しおりを挟む
「ハルトさん……大丈夫ですか?」
「……あぁ、お前らも大丈夫か……」
「はい……」
「うん……」
地面にうずくまって泣いていたラムネとハルト。
しばらくして体を起こしハルトは地面に座ったままどこか遠くを見つめていた。
後ろで立っていたシノはスタスタとゆっくりハルトの背後から近づきただ静かに包み込むように抱きしめた。
それをラムネが私も誰にかに包みこまれたいと思っているようで二人の様子をじーっと静かに見つめている。
ラムネの様子に気づいたハルトは一度無言で状況を確認したあとラムネにこっちに来るように手で合図を出す。
ラムネは座ったまま足を少し浮かせて合図通りハルトの方に少しだけ近づいた。
そしてハルトはラムネのことを抱きしめる。
まさかハルトに優しくされるなんて思っていなかったラムネは一瞬ビクッ! と驚いていたが段々と慣れてきたようでラムネもハルトの事を抱きしめた。
その時ハルトが小さな声で「どうするべきだったのかな」と呟いた。
シノとラムネは言葉を選んで答えようとする。
「ハルトは頑張った。私も頑張った。ラムネも頑張った。リルも頑張った。皆頑張ったんだからやることはやりきった」
「そうです。皆頑張ったんです。やりきったんです。だから自分ばかりを責めないでください……」
「……そう言って貰えて、こうして貰えて、少しは次にやるべき事が決まった気がするよ」
「それはよかった」
「……帰ろうか。俺の家に」
「……ハルトさん、私の家ですから」
「そうだったな。完全に忘れてたよ」
三人はゆっくりと立ち上がる。
今日起こった出来事、そこで起こった出来事を三人は鮮明に覚えており何度も記憶が頭の中で繰り返し映し出されている。
「今日のご飯どうするか」
「……そうですねぇ」
「隠し飯がここにある」
「今日はそれだな」
「それですね」
三人はそんな会話をしながら家に向かい出したのだった。
@@
家についたハルト達は相当疲れが溜まっていたようでそれぞれ自分の部屋にそのまま直行し休む事となった。
ハルトは部屋に入るとコートを脱いで椅子にかけてベッドに倒れ込む。
うつ伏せになりながら拳を振るい上げ何度かベッドを叩いた。
少し冷静になったのかうつ伏せの状態から仰向けの状態に体を動かし天井を見つめる。
手のひらが目を覆うようにしたあとハルトははぁーっと深いため息をつく。
「こっからどうすればいいんだ……」
そんな事をぼそっ呟いていると部屋の扉を誰かがノックしてきた。
反応しないでいると何度もノックをしてくるのでハルトが「今は一人にしといてくれ」と言うと扉がガチャっと開く。
そこに立っていたのはシノだった。
思わず人の話しを聞いてたのかと言いそうになったハルトだがシノは何かあって来ているのだからそんな事を言うのは違うかと思い黙っておくことにした。
「どうしたんだ?」
「なんでも」
シノはそう言うと扉を閉めてハルトが寝転んでいるベッドへと近づいていく。
何をするのかとハルトが様子をずっと見ているとシノはゆっくりハルトの体の上に乗っかった。
「何してるんだ?」
「なんでも」
「シノはずっとそんな調子だな」
「それが私のいいとこ」
「確かにそうかもしれない」
「ご飯たべる?」
「まだ良いかな。ちょっと寝てからにする」
「わかった。今日は私が気合を入れるから」
「そうか。それは楽しみだな」
「乞うご期待して」
「そうする。……悪いけどそろそろ眠たくなってきたから」
「うん」
シノはハルトの胸に耳を当てながら寝そべる。
ハルトはその光景を見て思わず可愛いと思いシノの頭に手をのせる。
頭に手を乗せられた事に気づいたシノはさらにハルトに抱きつく。
そしてハルトはシノの頭をゆっくりと撫で始めた。
ゆったりと甘い時間が流れシノを撫でる手の動きが少しずつゆっくりになりはじめる。
ちょっとしてハルトの手は動きを止め眠りについた。
シノもハルトに撫でられていたことでなんだか安心したようでうとうとし始めて同様に眠りについた。
@@
あれからハルト達はけっこうな時間一緒に眠っていた。
外はすっかり真っ暗になっている。
そして未だに二人は眠っていた。
自室から出てきたラムネは一階に降り「ハルトさぁん、シノさぁん」と言って名前を呼ぶが返事がなかった。
あれ~と思いながらもラムネは一階に降りていくがやはり二人の姿はなかった。
もしかして部屋? と思ったラムネはまた階段を登りハルトの部屋へと向かった。
扉の前に立つと三回ほどノックをしてみたが全く反応がない。
寝てるのか!! と思ったラムネはノックを止め普通に扉を開けて中に入った。
するとそこには二人抱き合いながらベッドで寝ている光景が広がっていた。
思わずラムネは叫んだ。
「なんで私も混ぜてくれないんですかぁ!!!!!!!!!」
ラムネの大きな声にハルト達はハッと目を覚ました。
シノを支えながら上体を起こしたハルトはいきなり大声を出したラムネを見て「……キチガイにでもなったのか?」と言う。
それに対してラムネは「だからどうしていつもハルトさんはシノさんと寝てるんですかぁ!!!」とキチガイになったのか? という事は否定せず言った。
「知らん。シノがいつも来るから自然にそうなってるだけだからな」
「なら私も行けば寝れるということですか!?」
「いやぁ……寝相悪そうだし無理、かな」
「いやいや私寝相めちゃくちゃいいですよ! シノさんより何倍いや何十倍、何百倍、何兆倍いいですから!!」
「何で張り合ってるんだよ」
するとシノが目を擦りながら眠たそうな声で「私の方がハルトに気に入られてる」とラムネを挑発するような発言をした。
やはりラムネは何でもかんでも挑発に乗ってしまうようで「ここ一応私の家ですよ! そこにハルトさん自身の意思で来たんです! これって同棲ですよぉ!!!」と意味不明な抵抗を見せる。
そんな二人の謎の戦いと止めるためにハルトがシノをおろす。
そしてハルトもベッドから降りて立ち上がる。
「シノ、お腹空いたんだけど作ってくれるか?」
「うん」
「なっ!? 私も作りますぅ!!」
「別に良いけど」
ハルトはそう言いながら椅子にかけていたコートを取りそれを羽織る。
シノはひたすらハルトの横に並んでラムネを見ていた。
「よし、行くか」とハルトが言うとラムネが「行きましょう!」と言い部屋の扉を開ける。
ハルトとシノは横並びになってその後ろからニコニコなラムネが階段を降りていく。
一階についたハルトは椅子に座りに向かいラムネとシノは料理場の方へ向かっていった。
「シノ、何作るんだ?」
「もうすぐで出来る」
「いや、早すぎないか?」
「ちょっ! シノさん、それはずるですよぉ!!!!!」
シノはコートの中に手を突っ込むと既に完成しているように見える料理を取り出した。
それを台の上に置くやいなや指を向けて火魔法を放ちだした。
二秒ほどでシノは魔法を止めてそれをお皿の上にてきとうにボトボトと落とし始める。
そしてただ火で燃やした料理を乗せたお皿を持ってスタスタとハルトのいるところに行きテーブルの上に皿を置いた。
後ろからついてきていたラムネは「私のやることないじゃないですかぁ!」と文句を言いながら席に座った。
「なぁ、これって冷凍だよな」
「ううん。お手製料理。食べて」
「食べる為のものがないんだが」
「はい」
シノはハルトの横の椅子に座るとコートの中からスプーンを取り出しそれをハルトに渡す。
受け取ったハルトは用意された料理をよそい口に近づける。
「いただきます」
パクっと口にした瞬間、冷凍とは思えない味の良さに虜になりもう一度口の中に入れ込んだ。
それを横で見ていたシノが口をあーっと開け食べさせてほしそうにしていた。
ハルトは少しスプーンに料理を乗せシノの口に入れてあげる。
次にラムネも食べさせて欲しいのか立ち上がりハルトの方に前のめりになっていた。
もう一度少しスプーンに乗せて口にいれてあげる。
相当美味しかったようで二人共ニコニコしていた。
「冷凍だけど、結局のところ美味いんだよな」
「私が作ってるから」
「今度は手料理を期待してるぞ」
「だから私が作ってるから」
「うん、頑張れ!!!」
「私が作ってるから」
「シノさん、頑張ってください! 私も手伝いますから!」
「だから私が作ってるから」
ハルトはシノがちゃんと料理を作れることを願いながら残りの料理を頬張るのだった。
「……あぁ、お前らも大丈夫か……」
「はい……」
「うん……」
地面にうずくまって泣いていたラムネとハルト。
しばらくして体を起こしハルトは地面に座ったままどこか遠くを見つめていた。
後ろで立っていたシノはスタスタとゆっくりハルトの背後から近づきただ静かに包み込むように抱きしめた。
それをラムネが私も誰にかに包みこまれたいと思っているようで二人の様子をじーっと静かに見つめている。
ラムネの様子に気づいたハルトは一度無言で状況を確認したあとラムネにこっちに来るように手で合図を出す。
ラムネは座ったまま足を少し浮かせて合図通りハルトの方に少しだけ近づいた。
そしてハルトはラムネのことを抱きしめる。
まさかハルトに優しくされるなんて思っていなかったラムネは一瞬ビクッ! と驚いていたが段々と慣れてきたようでラムネもハルトの事を抱きしめた。
その時ハルトが小さな声で「どうするべきだったのかな」と呟いた。
シノとラムネは言葉を選んで答えようとする。
「ハルトは頑張った。私も頑張った。ラムネも頑張った。リルも頑張った。皆頑張ったんだからやることはやりきった」
「そうです。皆頑張ったんです。やりきったんです。だから自分ばかりを責めないでください……」
「……そう言って貰えて、こうして貰えて、少しは次にやるべき事が決まった気がするよ」
「それはよかった」
「……帰ろうか。俺の家に」
「……ハルトさん、私の家ですから」
「そうだったな。完全に忘れてたよ」
三人はゆっくりと立ち上がる。
今日起こった出来事、そこで起こった出来事を三人は鮮明に覚えており何度も記憶が頭の中で繰り返し映し出されている。
「今日のご飯どうするか」
「……そうですねぇ」
「隠し飯がここにある」
「今日はそれだな」
「それですね」
三人はそんな会話をしながら家に向かい出したのだった。
@@
家についたハルト達は相当疲れが溜まっていたようでそれぞれ自分の部屋にそのまま直行し休む事となった。
ハルトは部屋に入るとコートを脱いで椅子にかけてベッドに倒れ込む。
うつ伏せになりながら拳を振るい上げ何度かベッドを叩いた。
少し冷静になったのかうつ伏せの状態から仰向けの状態に体を動かし天井を見つめる。
手のひらが目を覆うようにしたあとハルトははぁーっと深いため息をつく。
「こっからどうすればいいんだ……」
そんな事をぼそっ呟いていると部屋の扉を誰かがノックしてきた。
反応しないでいると何度もノックをしてくるのでハルトが「今は一人にしといてくれ」と言うと扉がガチャっと開く。
そこに立っていたのはシノだった。
思わず人の話しを聞いてたのかと言いそうになったハルトだがシノは何かあって来ているのだからそんな事を言うのは違うかと思い黙っておくことにした。
「どうしたんだ?」
「なんでも」
シノはそう言うと扉を閉めてハルトが寝転んでいるベッドへと近づいていく。
何をするのかとハルトが様子をずっと見ているとシノはゆっくりハルトの体の上に乗っかった。
「何してるんだ?」
「なんでも」
「シノはずっとそんな調子だな」
「それが私のいいとこ」
「確かにそうかもしれない」
「ご飯たべる?」
「まだ良いかな。ちょっと寝てからにする」
「わかった。今日は私が気合を入れるから」
「そうか。それは楽しみだな」
「乞うご期待して」
「そうする。……悪いけどそろそろ眠たくなってきたから」
「うん」
シノはハルトの胸に耳を当てながら寝そべる。
ハルトはその光景を見て思わず可愛いと思いシノの頭に手をのせる。
頭に手を乗せられた事に気づいたシノはさらにハルトに抱きつく。
そしてハルトはシノの頭をゆっくりと撫で始めた。
ゆったりと甘い時間が流れシノを撫でる手の動きが少しずつゆっくりになりはじめる。
ちょっとしてハルトの手は動きを止め眠りについた。
シノもハルトに撫でられていたことでなんだか安心したようでうとうとし始めて同様に眠りについた。
@@
あれからハルト達はけっこうな時間一緒に眠っていた。
外はすっかり真っ暗になっている。
そして未だに二人は眠っていた。
自室から出てきたラムネは一階に降り「ハルトさぁん、シノさぁん」と言って名前を呼ぶが返事がなかった。
あれ~と思いながらもラムネは一階に降りていくがやはり二人の姿はなかった。
もしかして部屋? と思ったラムネはまた階段を登りハルトの部屋へと向かった。
扉の前に立つと三回ほどノックをしてみたが全く反応がない。
寝てるのか!! と思ったラムネはノックを止め普通に扉を開けて中に入った。
するとそこには二人抱き合いながらベッドで寝ている光景が広がっていた。
思わずラムネは叫んだ。
「なんで私も混ぜてくれないんですかぁ!!!!!!!!!」
ラムネの大きな声にハルト達はハッと目を覚ました。
シノを支えながら上体を起こしたハルトはいきなり大声を出したラムネを見て「……キチガイにでもなったのか?」と言う。
それに対してラムネは「だからどうしていつもハルトさんはシノさんと寝てるんですかぁ!!!」とキチガイになったのか? という事は否定せず言った。
「知らん。シノがいつも来るから自然にそうなってるだけだからな」
「なら私も行けば寝れるということですか!?」
「いやぁ……寝相悪そうだし無理、かな」
「いやいや私寝相めちゃくちゃいいですよ! シノさんより何倍いや何十倍、何百倍、何兆倍いいですから!!」
「何で張り合ってるんだよ」
するとシノが目を擦りながら眠たそうな声で「私の方がハルトに気に入られてる」とラムネを挑発するような発言をした。
やはりラムネは何でもかんでも挑発に乗ってしまうようで「ここ一応私の家ですよ! そこにハルトさん自身の意思で来たんです! これって同棲ですよぉ!!!」と意味不明な抵抗を見せる。
そんな二人の謎の戦いと止めるためにハルトがシノをおろす。
そしてハルトもベッドから降りて立ち上がる。
「シノ、お腹空いたんだけど作ってくれるか?」
「うん」
「なっ!? 私も作りますぅ!!」
「別に良いけど」
ハルトはそう言いながら椅子にかけていたコートを取りそれを羽織る。
シノはひたすらハルトの横に並んでラムネを見ていた。
「よし、行くか」とハルトが言うとラムネが「行きましょう!」と言い部屋の扉を開ける。
ハルトとシノは横並びになってその後ろからニコニコなラムネが階段を降りていく。
一階についたハルトは椅子に座りに向かいラムネとシノは料理場の方へ向かっていった。
「シノ、何作るんだ?」
「もうすぐで出来る」
「いや、早すぎないか?」
「ちょっ! シノさん、それはずるですよぉ!!!!!」
シノはコートの中に手を突っ込むと既に完成しているように見える料理を取り出した。
それを台の上に置くやいなや指を向けて火魔法を放ちだした。
二秒ほどでシノは魔法を止めてそれをお皿の上にてきとうにボトボトと落とし始める。
そしてただ火で燃やした料理を乗せたお皿を持ってスタスタとハルトのいるところに行きテーブルの上に皿を置いた。
後ろからついてきていたラムネは「私のやることないじゃないですかぁ!」と文句を言いながら席に座った。
「なぁ、これって冷凍だよな」
「ううん。お手製料理。食べて」
「食べる為のものがないんだが」
「はい」
シノはハルトの横の椅子に座るとコートの中からスプーンを取り出しそれをハルトに渡す。
受け取ったハルトは用意された料理をよそい口に近づける。
「いただきます」
パクっと口にした瞬間、冷凍とは思えない味の良さに虜になりもう一度口の中に入れ込んだ。
それを横で見ていたシノが口をあーっと開け食べさせてほしそうにしていた。
ハルトは少しスプーンに料理を乗せシノの口に入れてあげる。
次にラムネも食べさせて欲しいのか立ち上がりハルトの方に前のめりになっていた。
もう一度少しスプーンに乗せて口にいれてあげる。
相当美味しかったようで二人共ニコニコしていた。
「冷凍だけど、結局のところ美味いんだよな」
「私が作ってるから」
「今度は手料理を期待してるぞ」
「だから私が作ってるから」
「うん、頑張れ!!!」
「私が作ってるから」
「シノさん、頑張ってください! 私も手伝いますから!」
「だから私が作ってるから」
ハルトはシノがちゃんと料理を作れることを願いながら残りの料理を頬張るのだった。
0
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる