3 / 27
第1章
新しい出会い
しおりを挟む
4月上旬の、転校初日の朝。
雲ひとつない青空の下、私は家から学校までの道を必死に走っていた。
やばい、やばい。髪を結ぶのに時間がかかって、家を出るのが遅くなっちゃった。
──ガラガラ、ガシャン!
「ええっ!」
う、うそでしょ……。あと少しでたどり着くというところで、校門が無情にも閉まってしまった。
「はい。遅刻した人は、こっちに並んで。私に、自分の名前とクラスを申告してください」
メガネをかけた女性の先生が、遅刻した生徒に向かって声をかけている。
「そんなあ……」
転校初日から、まさかの遅刻。ついてないにもほどがある。
まるでヨーロッパのお城のような、立派な校舎を前に、私はがっくりと肩を落とした。
こんなことなら、髪結んでこなきゃ良かったかな。
耳のところでふたつに結んだ髪の毛が、ふわりと吹いた春風で揺れる。
私が今日から通う花城学園は、世間でも有名な私立の進学校で、財閥の御曹司やご令嬢も多く通う、いわゆるお金持ち学校。
私は一般家庭で生まれ育ったけど、将来のことを考えて懸命に勉強して、転入試験に合格したのだった。
ああ……当たり前だけど、やっぱりどこの学校でも遅刻には厳しいなぁ。
私がおとなしく遅刻申告の列に並ぼうとした、そのとき。
「君、見ない顔だね?」
突然、背後から声がして、私はハッと振り向いた。
そこに立っていたのは、ひとりの男の子。彼と目が合った瞬間、私の心臓が小さく跳ねた。
レンズが少し分厚めの黒縁メガネをかけた彼は、すらりと背が高く、サラサラの黒髪が風になびいている。
「もしかして、転校生?」
「はっ、はい。今日、転校してきたばかりで……」
「そっか。転校早々に遅刻だなんて、ちょっと可哀想だな。俺についてきて?」
「え?」
俺についてきてってって、いきなり何なの? この人。
見ず知らずの人に突然そんなことを言われた私は戸惑い、その場に立ち尽くしてしまう。
「ねぇ、早く! 君も反省文、書きたくないでしょ?」
「は、反省文?」
「ああ。遅刻したら、山ほど書かされんの。もし君がどうしても書きたいって言うのなら、無理について来なくても良いけどね」
唇の端を、くいっと上げる彼。
「は、反省文なんて、そんなの書きたくないですよ!」
逆に、反省文を書きたいっていう人なんてこの世にいるの?
「だったら、俺についてきて!」
大丈夫かな? でも、反省文は書きたくないし……。
「わ、分かった」
私は、いま会ったばかりの男の子について行くことにした。
木々が生い茂る薄暗い道を歩きながら、半信半疑で彼のあとをついて辿りついたのは、校門と正反対のところにある裏門だった。
大きくてキレイな正門とは違って、裏門は古めかしく随分と年季が入っている。
「あれ? でも、ここ鍵がかかってるみたいだよ?」
私が裏門に手をかけると、鍵がかかっていて開かない。
「門を開けて入るんじゃない。ここを登るんだよ」
そう言って彼は、私よりも背の高い裏門に両手をかけ、慣れた様子でよじ登っていく。
そして長い足で門を軽々とまたぐと、あっという間に飛び降りて、門の向こう側へと着地した。
えーっと。ひょっとしてこれは……私にも同じようにやれってこと?
「ほら。君も早く登ってきなよ!」
やっぱり……! そうなるよね。嫌な予感、的中。
今はズボンではなくスカートであることが気になりつつも、私は門に手をかけてよいしょと登る。
「うわ、けっこう高い」
門の上をまたいでみて分かった予想外の高さに、私は思わず声をあげる。
「どうした? もしかして、飛び降りるのが怖いの?」
「こ、怖くなんか……」
『怖くなんかない』と言いかけて、私はふと思い出した。
──『男子って、守ってあげたくなるような女の子が好きらしいよ?』
この前ショッピングモールで話していた、いとこの風音ちゃんの言葉を。
幼い頃に、何度か木登りをして遊んだことだってあるし。今まで空手や合気道で鍛えてたから、ここから飛び降りるくらい全然平気だけど……。
「そ、そりゃあ怖いよ。こんな高いところ、今まで登ったことないんだもん」
私はあえて、平気じゃないフリをすることにした。
「まじか。それじゃあ、俺が受け止めてやるよ」
そう言って、下にいるメガネの男の子は大きく腕を広げた。
え? もしかして、あそこに飛び込めってこと?
少し戸惑っていると、彼は真っ直ぐ私を見つめ、力強い声で言った。
「大丈夫。俺が絶対に受け止めるから。怖がらずに、俺のところに来いよ」
堂々と言ってみせる彼に、私は大きく頷いた。
「それじゃあ、いきます!」
彼に声をかけると、私は「えいっ!」と思いきって門から飛び降りた。
「うわっ!」
だけど、勢いよく飛び込み過ぎたせいか、私は男の子もろとも地面に倒れ込んでしまった。
「きゃっ!?」
ドスン、と鈍い音がして、私は彼の上に覆いかぶさる形になっていた。
「ご、ごめんなさいっ!」
慌てて彼の上から飛び退くと、彼は地面に横たわったまま、顔をしかめて「痛たた……」と小さく呻いている。
「ほんとにごめんなさい。大丈夫ですか……あっ」
地面から立ち上がった彼の顔を見た瞬間、私は思わず息を呑んだ。
倒れた拍子に男の子が掛けていたメガネが地面に落ち、彼の素顔があらわになっていたから。
「やばい。かっこいい……」
無意識のうちに、そんな言葉が口からこぼれ落ちる。
黒目がちの大きな瞳に、スッと通った鼻筋。彼はまるで芸能人のように、美しい顔立ちをしている。
まさか、こんなにもイケメンさんだったなんて……。
あまりの美しさに、私はただただ、ポーッと彼に見とれてしまっていた。
「君、大丈夫!?」
起き上がった彼が、真っ先に私に声をかけてくれた。
「はっ、はい。私は大丈夫です……あなたは?」
「うん。どこも痛いところはないし、大丈夫だよ」
「はぁ、良かった……」
男の子が怪我をしていないと分かり、私は胸を撫で下ろす。
「あの、本当にすいませんでした」
地面に落ちていたメガネを拾って彼に渡すと、私はガバッと頭を下げて謝罪する。
「いいよ、いいよ。君に怪我がなくて良かった」
彼に微笑まれ、鼓動が小さく音を立てた。
なんていい人なんだろう。後光が差して見えるよ……!
そんなことを思ってると、彼が慌てたようにスマホを取り出し時間を確認した。
「やばい、時間が……急ごう!」
「わ、分かった」
遅刻をしたら、何のためにあそこから飛び降りたのか分からないもんね。
バタバタと走りながら、私よりも少し先を行く大きな背中に声をかける。
「あの……さっきは、本当にごめんなさい」
「ううん。俺が手を貸したくて、貸しただけだから。気にしないで?」
「ありがとう」
こんなふうに男の子と普通に話したのなんて、いつぶりだろう?
3月まで通っていた中学校では『男子よりも強い女子』と言われて、なぜか異様なくらいに怖がられていたから。
久しぶりに男の子と話して、親切にしてもらえて感動。
「そういえば君、名前何だっけ?」
「……は、羽生菜乃花です」
「俺は、宇山 彗。よろしく、羽生さん」
宇山……彗くん。
さっき素顔を知ったからか、彼の笑顔が一段とキラキラ輝いて見える。
「うん。こちらこそよろしくね!」
宇山くんみたいな男の子もいるんだって思ったら、これからの学校生活が楽しみになった。
雲ひとつない青空の下、私は家から学校までの道を必死に走っていた。
やばい、やばい。髪を結ぶのに時間がかかって、家を出るのが遅くなっちゃった。
──ガラガラ、ガシャン!
「ええっ!」
う、うそでしょ……。あと少しでたどり着くというところで、校門が無情にも閉まってしまった。
「はい。遅刻した人は、こっちに並んで。私に、自分の名前とクラスを申告してください」
メガネをかけた女性の先生が、遅刻した生徒に向かって声をかけている。
「そんなあ……」
転校初日から、まさかの遅刻。ついてないにもほどがある。
まるでヨーロッパのお城のような、立派な校舎を前に、私はがっくりと肩を落とした。
こんなことなら、髪結んでこなきゃ良かったかな。
耳のところでふたつに結んだ髪の毛が、ふわりと吹いた春風で揺れる。
私が今日から通う花城学園は、世間でも有名な私立の進学校で、財閥の御曹司やご令嬢も多く通う、いわゆるお金持ち学校。
私は一般家庭で生まれ育ったけど、将来のことを考えて懸命に勉強して、転入試験に合格したのだった。
ああ……当たり前だけど、やっぱりどこの学校でも遅刻には厳しいなぁ。
私がおとなしく遅刻申告の列に並ぼうとした、そのとき。
「君、見ない顔だね?」
突然、背後から声がして、私はハッと振り向いた。
そこに立っていたのは、ひとりの男の子。彼と目が合った瞬間、私の心臓が小さく跳ねた。
レンズが少し分厚めの黒縁メガネをかけた彼は、すらりと背が高く、サラサラの黒髪が風になびいている。
「もしかして、転校生?」
「はっ、はい。今日、転校してきたばかりで……」
「そっか。転校早々に遅刻だなんて、ちょっと可哀想だな。俺についてきて?」
「え?」
俺についてきてってって、いきなり何なの? この人。
見ず知らずの人に突然そんなことを言われた私は戸惑い、その場に立ち尽くしてしまう。
「ねぇ、早く! 君も反省文、書きたくないでしょ?」
「は、反省文?」
「ああ。遅刻したら、山ほど書かされんの。もし君がどうしても書きたいって言うのなら、無理について来なくても良いけどね」
唇の端を、くいっと上げる彼。
「は、反省文なんて、そんなの書きたくないですよ!」
逆に、反省文を書きたいっていう人なんてこの世にいるの?
「だったら、俺についてきて!」
大丈夫かな? でも、反省文は書きたくないし……。
「わ、分かった」
私は、いま会ったばかりの男の子について行くことにした。
木々が生い茂る薄暗い道を歩きながら、半信半疑で彼のあとをついて辿りついたのは、校門と正反対のところにある裏門だった。
大きくてキレイな正門とは違って、裏門は古めかしく随分と年季が入っている。
「あれ? でも、ここ鍵がかかってるみたいだよ?」
私が裏門に手をかけると、鍵がかかっていて開かない。
「門を開けて入るんじゃない。ここを登るんだよ」
そう言って彼は、私よりも背の高い裏門に両手をかけ、慣れた様子でよじ登っていく。
そして長い足で門を軽々とまたぐと、あっという間に飛び降りて、門の向こう側へと着地した。
えーっと。ひょっとしてこれは……私にも同じようにやれってこと?
「ほら。君も早く登ってきなよ!」
やっぱり……! そうなるよね。嫌な予感、的中。
今はズボンではなくスカートであることが気になりつつも、私は門に手をかけてよいしょと登る。
「うわ、けっこう高い」
門の上をまたいでみて分かった予想外の高さに、私は思わず声をあげる。
「どうした? もしかして、飛び降りるのが怖いの?」
「こ、怖くなんか……」
『怖くなんかない』と言いかけて、私はふと思い出した。
──『男子って、守ってあげたくなるような女の子が好きらしいよ?』
この前ショッピングモールで話していた、いとこの風音ちゃんの言葉を。
幼い頃に、何度か木登りをして遊んだことだってあるし。今まで空手や合気道で鍛えてたから、ここから飛び降りるくらい全然平気だけど……。
「そ、そりゃあ怖いよ。こんな高いところ、今まで登ったことないんだもん」
私はあえて、平気じゃないフリをすることにした。
「まじか。それじゃあ、俺が受け止めてやるよ」
そう言って、下にいるメガネの男の子は大きく腕を広げた。
え? もしかして、あそこに飛び込めってこと?
少し戸惑っていると、彼は真っ直ぐ私を見つめ、力強い声で言った。
「大丈夫。俺が絶対に受け止めるから。怖がらずに、俺のところに来いよ」
堂々と言ってみせる彼に、私は大きく頷いた。
「それじゃあ、いきます!」
彼に声をかけると、私は「えいっ!」と思いきって門から飛び降りた。
「うわっ!」
だけど、勢いよく飛び込み過ぎたせいか、私は男の子もろとも地面に倒れ込んでしまった。
「きゃっ!?」
ドスン、と鈍い音がして、私は彼の上に覆いかぶさる形になっていた。
「ご、ごめんなさいっ!」
慌てて彼の上から飛び退くと、彼は地面に横たわったまま、顔をしかめて「痛たた……」と小さく呻いている。
「ほんとにごめんなさい。大丈夫ですか……あっ」
地面から立ち上がった彼の顔を見た瞬間、私は思わず息を呑んだ。
倒れた拍子に男の子が掛けていたメガネが地面に落ち、彼の素顔があらわになっていたから。
「やばい。かっこいい……」
無意識のうちに、そんな言葉が口からこぼれ落ちる。
黒目がちの大きな瞳に、スッと通った鼻筋。彼はまるで芸能人のように、美しい顔立ちをしている。
まさか、こんなにもイケメンさんだったなんて……。
あまりの美しさに、私はただただ、ポーッと彼に見とれてしまっていた。
「君、大丈夫!?」
起き上がった彼が、真っ先に私に声をかけてくれた。
「はっ、はい。私は大丈夫です……あなたは?」
「うん。どこも痛いところはないし、大丈夫だよ」
「はぁ、良かった……」
男の子が怪我をしていないと分かり、私は胸を撫で下ろす。
「あの、本当にすいませんでした」
地面に落ちていたメガネを拾って彼に渡すと、私はガバッと頭を下げて謝罪する。
「いいよ、いいよ。君に怪我がなくて良かった」
彼に微笑まれ、鼓動が小さく音を立てた。
なんていい人なんだろう。後光が差して見えるよ……!
そんなことを思ってると、彼が慌てたようにスマホを取り出し時間を確認した。
「やばい、時間が……急ごう!」
「わ、分かった」
遅刻をしたら、何のためにあそこから飛び降りたのか分からないもんね。
バタバタと走りながら、私よりも少し先を行く大きな背中に声をかける。
「あの……さっきは、本当にごめんなさい」
「ううん。俺が手を貸したくて、貸しただけだから。気にしないで?」
「ありがとう」
こんなふうに男の子と普通に話したのなんて、いつぶりだろう?
3月まで通っていた中学校では『男子よりも強い女子』と言われて、なぜか異様なくらいに怖がられていたから。
久しぶりに男の子と話して、親切にしてもらえて感動。
「そういえば君、名前何だっけ?」
「……は、羽生菜乃花です」
「俺は、宇山 彗。よろしく、羽生さん」
宇山……彗くん。
さっき素顔を知ったからか、彼の笑顔が一段とキラキラ輝いて見える。
「うん。こちらこそよろしくね!」
宇山くんみたいな男の子もいるんだって思ったら、これからの学校生活が楽しみになった。
10
あなたにおすすめの小説
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1〜
おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。
とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。
最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。
先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?
推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕!
※じれじれ?
※ヒーローは第2話から登場。
※5万字前後で完結予定。
※1日1話更新。
※noichigoさんに転載。
※ブザービートからはじまる恋
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
オバケの謎解きスタンプラリー
綾森れん
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞をいただきました! ありがとうございます!
――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。
小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささやかれていた。
結菜は難関中学に合格するため、塾の夏期講習に通って勉強に励んでいる。
だが一方で、自分の将来にひそかな期待と不安をいだいてもいた。
知らない自分を知りたい結菜は、家族が留守にする夏休みのある夜、幼なじみの夏希(ナツキ)とともに七不思議めぐりを決意する。
苦労して夜の学校に忍び込んだ二人だが、出会うのは個性豊かなオバケたちばかり。
いまいち不真面目な二宮金次郎のブロンズ像から、二人はスタンプラリーの台紙を渡され、ルールを説明される。
「七不思議の謎を解けばスタンプがもらえる。順番に六つスタンプを集めて大階段の鏡のところへ持って行くと、君の知らない君自身が映し出されるんだ」
結菜と夏希はオバケたちの謎を解いて、スタンプを集められるのか?
そして大階段の鏡は二人に何を教えてくれるのか?
思春期に足を踏み入れたばかりの少女が、心の奥底に秘めた想いに気付いてゆく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる