アイドルと七人の子羊たち

ゆさひろみ

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 自動ドアが開くのも待てないくらい、金田は急いでホテルから出て来た。
 はるか頭上を高架道路が埋め尽くし、車の走行音が絶え間なく響いて来る。
 大きく右、左と金田が顔を振った後、一階にあるレストランの窓の外を走り、都会とは思えぬ緑豊かなガーデンテラスへと入る。
「里子!」
 ゴルフの練習場くらいあるその大きなガーデンテラスは、やはりゴルフの練習場くらいある明るい投光器に照らされて、高低差ある美しい緑の起伏をより立体的に見せていた。左手にあるホテルの二階を見上げると、先程までいたパーティー会場の窓が見える。
 里子は今さっき見たままの姿で街路灯の下に立っていた。
「里子! もう、大丈夫なのか? 具合は、いいのか? 病気は」
 幻でも見ているように、金田は相手のつま先から頭の天辺まで見て回る。
「うん、もう平気、大丈夫みたい」
 そう言って両手を広げて見せる里子、その服装が、去年の冬に金田とコンサートへ行った時のものだった。
 金田の体のこわばりも、次第次第にほぐれて行き、いつものリラックスした表情に戻る。
「良かっ……たー、本当に、良かったー。俺もう、里子に会えないんじゃないかと思っていた」
 目頭に熱いものを感じて、金田はたまらず夜空を見上げる。
 里子は顔を横へ傾け、肩までの髪を左右に揺らす。
「金田くんの念願だったシャンデリア・ナイトは、無事に成功したね」
 一瞬ひょっとこみたいな顔つきになる金田、
「あれ? なんで知ってんだ?」とそのまま里子の足元に視線を落とし、
「あーそっか、里子はもう退院したんだ。
 そうなんだ、聞いてくれよ里子ぉ、明日は卒業式、俺たち留年が決定するギリッギリの夜にイベントが開催できたんだ。まー九条って野郎がよぉ、最っ後の最後まで俺たちの手を焼かせやがって、マジで留年してしまうんじゃないかって、みんなハラハラしながら作った会場は何者かによって破壊されるし、もうとにかくてんやわんやの一日だった。だけどさ、いざフタを開けてみれば 九条が一番いいパフォーマンスを見せやがって、あいつは見る者を圧倒する跳躍力でもって、三メートル以上うえにあるシャンデリアに頭が接触したんだぜ? 学校創設以来初めてなんだってそんなの。お陰で俺たちのシャンデリア・ナイトは大成功、今みんな次つぎとプロデビューが決まっている所だ。あー里子にも見せてやりたかったなー、最後のダンスバトルなんか歴史に残る名勝負だった。倉木さんもプロのダンサーとして意地を見せたけど、九条にあんな目ん玉飛び出るようなパフォーマンスをされては、ちょっと勝機はなかったかな。会場だって満員御礼、校長が無謀にもチケットを追加販売したから、学校からイスを持って来て足の踏み場もないくらい席を増やしてさ、会場の床が抜けないか教頭がずっと心配していた。んでフィナーレなんて、観客からの拍手が鳴りやまないでさ、みんななかなか帰ろうとしないんだ。結局、C組の中で一番すごいのは一番手を焼いた九条だった」
 金田はのべつ幕無しに話し続け、興奮して上気した顔を見せた。こうまで気持ち良く話せたのは金田も本当に久しぶりの事だった。
「知ってるよ」
 快活だった金田の動きが止まる。
「へ?」
「私、ぜーんぶ知ってる。みんなの事、C組の事、ずーっと前から見ていた。雛形さんの事も、久遠くんの事も、マリンちゃんの事もアメリアさんの事も九条くんの事も、みーんな近くから見ていた」
 金田はいま、里子が発した言葉を前に、瞬きをくり返す事しか出来なかった。
「ど、どういう意味だよ近くから見ていたって。里子はずっと、病院にいたんだろ?」
 後ろ手に組んだ里子が遊ぶように体を回す。
「そうよ」
 小首をひねり、金田がいぶかし気な表情を浮かべる。
「じゃあなんで近くから見ていられるんだよ、病院にいて、俺たちの事」
 ニタニタと含み笑いを見せる里子、その顔を相手に近づけて、
「後で八木さんに聞いてみて。私がC組の事を色いろ知っているワケ」
「八木ぃ?」
 金田の両方の眉毛がつり上がる。
「そんな事は、いいの。もう いいの。大切な事はそんな事ではない。私が今夜金田くんに会いに来たのは、他でもない」
 そこで金田は二人が最後に会った夜の事を思い出した。
『ねえ金田くん、あたしと、付き合って。
 あたし、金田くんのこと、好きなの』
 首都高速から救急車のサイレンの音が近づいて来た。
『里子がしっかりと病気を治して、来年退院ができたら、その時は俺、しっかりと返事をする。前向きな返事を、な。約束する』
 金田は里子の顔を見て、とても懐かしい心持ちになる。
「約束、そうだったな。俺、里子に返事をする約束だった」
 恥ずかしそうにボリボリと頭を掻いて、金田はオホンとせき払いをしてから、
「里子、いま俺分かったんだ、俺はずっとお前の事を待……」
 次の瞬間、里子は金田の口に人差し指を当てる。
「もう、いいの。それはもういい。私ね、金田くんにね、お礼が言いたいの」
「? お礼?」
 有るか無きかの霧雨のせいか、里子の姿が二重にも三重にも見えた。
「一年前、金田くんが偶然私の病室に来て、それがきっかけで私たち仲良くなって、それから何度も何度も金田くんはお見舞いに来てくれた。短い間だったけど、私、本当に楽しかった。金田くんとおしゃべりをしている間は、私、病気の事なんか忘れて、普通に学校へ通っている女の子のような気分になれた。そして最後に倉木さんのコンサートにまで行けて、私、本当にいい思い出ができた。後で親や先生からこっぴどく叱られたけど、後悔なんてしていない。あの日にもう一度戻れるとしたら、私はまた同じ事をする」
 里子の声に、迷いは無かった。無駄な物がない、清々しさがあった。
『わっ ごめん 人違いだった』
 女性の着替えを目撃してしまった時のような、ひどい慌てぶりでその場を立ち去る金田、それを呼び止める形で、
『金田くんでしょ!』
『………………』
 そろり、そろりと、金田はカーテンから顔を出す。
『金田くん、なんでしょう?』
『そ、そうだけど。あれ? なんで俺の名前を知っているの?』
 無言で金田の腰の辺りを指さす。
『?』
 指が差された所を見て、「これ?」と金田が手にしたのは、棒カギのキーホルダーだった。
 里子はこくりとうなずき、引き出しから同じキーホルダーを取り出す。
『わっ! 倉木アイスのファンクラブ!』
 里子はやや視線を落とし、くちびるに笑みを忍ばせる。
「もし一年前に金田くんに出会えなかったら、私はとても暗い闘病生活を送っていたと思う。一人めそめそと泣いて、病から顔をそらして、残された時間を無駄に過ごしていたと思う。
 でも私は、金田くんと出会えて、未練というものを与えられた。死にたくないなって、本気で思えた。生きて、また金田くんに会いたいなって、またあの美味しいコロッケが食べたいなって、真剣に病と向き合うようになった。病気なんて大っ嫌い、大っ嫌い、絶対に負けるもんか、そう自分を鼓舞して、私は最期まであきらめずに病気と闘えました。私はあなたと出会う事ができて、本当に良かった。金田くん、ありがとう」
 家族が突然記憶を失った時のように、金田は焦りと戸惑いの中、
「な、なに訳が分からないこと言ってんだよ、そんな、なんか俺たちお別れでもするみたいじゃないか。そんなの、いま言う事かよ。だってもう、退院したんだろう? 病気は治ったんだろ? だったらほら、今度はいつでもどこへでも行けるって、色々な所へ、一緒に行こうぜ。そうだ、また今度倉木アイスのコンサートへ行こう! 前みたいに隠れてコソコソなんてしないでいいんだし、俺だってビンタされる事もないし、里子の親に怒られることもないし。そうだ、海海、海へ行こう! 里子も羨ましがっていただろう? 海へ行きたいって、あーまた倉木さんのサマーフェスやらないかなー、そうしたら」
 そこでまた、里子は金田の口に人差し指を押し当てる。
「金田くんがこれから一緒に行かなければならない人は、あっち」
 そう言って虹色にライトアップされた噴水を指差す。
「あっち?」
 水中照明により幻想的に彩られた水しぶきを前に、二人の人影が重なって見えた。その内の一人が、丸眼鏡を掛けた八木の笑顔だった。
「あー、八木だー、あんなところにいたー。一緒にいるあの上背ぇの男は、九条だな。なんであんな所に二人で」
 ゆっくりと、里子の右足が後ろへ下がる。
『でも、一方ではこんな事を言っているやつもいる。
 八木は、九条修二郎と付き合っているって』
 高木の言葉を思い出し、金田の両手ににぎり拳が出来る。
「まさかあの二人、本当に付き合っているってんじゃねーだろーなー。
 ごめん里子、ちょっと待ってて、すぐに戻るから」
 そう言って金田が顔を戻すと、そこには誰の姿もなかった。
「あれ?」
 金田は頭を掻いて周囲を見渡す。
「里子? おーい、どこ行ったー?」
 草花が自生しているようなイングリッシュガーデンが、無人の園として見渡す限り続いていた。
「おっかしーなー、里子が消えちゃった。おーい、……あれ帰っちゃったのかなー」
 あちこち首を動かして、とおりの方まで顔を伸ばしていたが、
「ま、いっか、里子は無事に退院できたんだし、またいつでも会えるし」
 そんなキツネに化かされたような金田の背後から、突然誰かが声を掛けた。
「金田くん、どうしたの? こんな所に一人で」
 八木が斑岩と呼ばれるモザイク柄の石畳の上を歩いて来る。
「へ? あ、いや、別に」
 変にへどもどして、金田は明後日の方向を見る。
「C組の打ち上げに参加しないの?」と八木が二階の窓を指差すと、金田はそちらに目もくれず、
「倉木さんの方こそ、パーティー会場から抜け出して、こんなひと気のない所まで来て、いったい何をしていたんですか」
 八木はゆっくりと瞬きを見せてから、かすかに眉間にシワが寄る。
「私のこと、つけて来たの?」
 あわてて両手を前に突き出す金田、
「違いますよ、俺は別の用事でここへ来たんです、そしたらたまたま……」
「別の用事?」
 金田はそれには応じず、八木の正面に立ちふさがる。
「倉木さん、その、九条と何かあったんですか?」
 八木の目と口が次第に大きくなる。
「はあ?」
「二人で会場を抜け出して、こんなロマンチックな場所で二人きり、そんなの、明らかに怪しいじゃないですか」
 全く相手の言っている意図がつかめない八木。
「怪しいって、何が」
 金田は奥歯に物が挟まったようなモゴモゴした口調で、
「何って、その、八木と九条が付き合っているんじゃないかって、そういうウワサがC組に流れていて」
 それを聞いた途端八木はぷーッと吹き出した。そして腹を抱えて笑い出す。
「な、なんスかその笑いは。俺、真剣に聞いているんスよ」
 横っ腹に手を当てて、パンパンと八木が金田の肩を叩く。
「私と、修二郎くんが? お付き合いしているって? フフフフフ、そんなワケないじゃない、あーおっかし。修二郎くんは、私の正体を知らないのよ?」
 今度は金田が戸惑う番。
「えっ、そうなんスか⁉ 倉木さんは、自分の正体を明かす事なく、あいつをあそこまで改心させたんですか⁉」
 八木は笑い過ぎて涙を拭きながら、
「そうよ。金田くんが気絶している間、修二郎くんは数年ぶりに倉木アイスと会っていたの。そして兄である涼真くんの真実の話を聞いた。ホント大変だったんだから、あの短い間で変装を解くのは。髪留めを口にくわえ、走りながら制服を脱いで、一瞬で倉木アイスに早変わり」
 浮遊する糸くずを目で追う仕草を見せながら、金田は当時の状況を想像する。
「そう……か。九条は八木に説得されたのではなくて、倉木アイスに会って、自分の知らない兄貴の話を聞いて、それで心を入れ替えたのか。なんだ、九条が八木に告白したんじゃなかったんだ」
 腰に手を当てて、あきれきった声を聞かす八木。
「C組ではそんな話になっているの? まったく、何でもかんでもすぐに男女の関係に結び付けたがるんだから、あの子たちは」
 頬をふくらませた八木がぷんすか腕を組む。
「二人が付き合ってないなら、なんでさっき九条と二人きりでいたんですか」
 相手を追求するような質問をくり返す金田に、八木は少しイラっと来て、
「なんでそんな事までいちいち金田くんに説明しなきゃいけないわけ? 私と修二郎くんが何をしていようがあなたには関係ないでしょう」
 一瞬の沈黙があって、まだ金田は相手に食い下がる。
「だって、二人で会場を抜け出して、コソコソと何かを話していて、それが結構いいムードで、そんなの誰だっておかしいと思うじゃないですか」
 八木の眼鏡がピカリと光る。
「コソコソ? なによその言い方、それじゃあまりに修二郎くんに失礼だわ。彼は私にとても素晴らしい話を聞かせてくれたの。それを聞いて私、思わず感動しちゃった」
「…………………」
 二人の表情に明らかな温度差があった。
「そんな修二郎くんのまっすぐさに比べたら、今の金田くんは、なんだか感じが悪い」
 腕を組んだ八木がくるりと背中を向ける。
「秘密に、するんですか」
 めずらしく剣のこもった口調を持ち出す金田。
「? ええ そうよ。今の金田くんは金田くんらしくない。なんか嫌だから、罰として私と修二郎くんがさっき何を話していたのか秘密にしーよぉ」
 金田は視線を下げて、グッと何かをこらえている。
 顔だけで振り返り、横目で相手の様子を窺う八木、
「あれ? もしかして金田くん、修二郎くんに嫉妬しているの?」
 気を変えて、茶化すような物の言い方をする八木、戻って来て金田の顔を下から覗く。
「して、」
「して?」
 そこで二人の目が合う。
「して、いますよ、俺は。
 九条にも、
 早見、涼真にも」
 その名前を聞いて、八木はとっさに相手から距離を取る。
「…………………」
 無表情で金田の事を見つめる八木。
 金田は喉の奥に何かが詰まっているような、重苦しい声を絞り出して、
「全く……おこがましい話ですが、分不相応な話なのは分かっていますが、ホント、自分の身分も顧みない、ただのアイドルのいちファンでしかない俺ですが、俺は倉木アイスが好きな人に、嫉妬します」
 八木は音もなく夜空を見上げ、その瞳に上弦の月を映す。
 そして今しがた頭に来た事などまるで無かったかのように、透き通るような素顔を見せて、
「金田くん、私ね、知っていたの。金田くんが頻繁に里子ちゃんの所へ通っていた事。病院の談話室で、看護師さんに怒られても、里子ちゃんと腹の底から笑い合っていた事。副委員長に相談しないような事まで里子ちゃんに相談していた事。病院を抜け出して私のコンサートに来ようとしていた事。その時の二人の世界には、決して誰も入る余地がなかった事。二人が憧れている、この倉木アイスでさえ、金田くんと里子ちゃんの間に入れなかった事」
「……………………」
 八木はコツコツと靴音を立てて、ホテル名の入ったガーデンアーチをくぐる。
「そんな二人の様子を見て、私が何とも思わなかったとでも思ってるの?」
 遠ざかる背中が一瞬立ち止まり、何とも言いようのない視線が金田に向けられる。
「金田くんは、アイドルは嫉妬しないとでも思っているの?」
 遠くから夜風が渡って来て、カラフルにイルミネーションされた木々が大きく揺れ動く。
「え?」
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