転生先がマフィア(お嬢)でした。

七井

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外伝(恋愛多く含みます。)

勉強のお時間です。/ルイ,ヤト(受験シーズンも有り、執筆しました!)

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donnnnnnn!!!!!!


…それは急にやって来る。
自室の入口前に立つ悪魔は…その顔をあげる。手には呪いのかかった書物の束。
…そして、一言。


「勉強のお時間です。」


「ひぇぇぇええええええええ!!!!!!」


◆◆◆


「…自己ベスト(最低点)を更新したね。そっちの世界じゃ、高校ってこれくらいしか出来ないヤツの集まりなの?」

ウッ!!!胸に言葉の矢がズキズキと刺さる。もう、泣いて良いかな??!!
この時間になると決まってヤトが自室を訪れ、高校で習う勉強を教えてくれる。
最初は感激。その2文字だった。…しかし、

「ちょっと??!こんな公式も覚えられないの?!良く中学出れたもんだね!!!」

「文法…全然出来てない。君は何語を喋っていたのかな?」

「これで、カーナバルの令嬢が務まるとでも???!」

…正直、辛口だ。そこまで言わなくても良いじゃないですか!!!!
なのでこの時間は辛口コメントのタイムセールなのだ。…お辛い事に。
そして今日は英語を教えてくれていた。腕も足も組み、鬼の形相で私の勉強姿を観察している。
うぅ…しんどい。

見られていると思うと、余計に緊張してしまう。頭に問いの内容が入ってこない。

(えーと…?『次の文章を読んで問いに答えろ』…か。文章はまるっきりダメだなぁ。)

文章が歪んで見える。荒れたテレビの画面の様に。頭もぼーっとして…………





ーーーーーーーーバタリ。





「…??!おい、嘘だろ!…仕方無いな。」



暗闇でかすかに聞こえたのはヤトのそんな独り言であった。


◆◆◆


「……………?」

目が覚めた。…確か、ヤトと勉強していて…そこから記憶が一切無い。

…あぁ、気絶したのか。こういう状況はおそらくソレだ。

私はベッドの上に居た。自室の。
自分の机上を見ると、私物ではないタブレット端末やら、パソコンが置かれていた。…ヤトのだ。
すると、廊下を歩く音が聴こえてビクッと背中を揺らす。すぐさま、剥いだ布団を直して寝たふりをする。

「……。」

やはり、入ってきたのは…ヤトである。小さな視界から彼の姿をしっかり確認する。
彼はそのまま椅子に座り、パソコンに目を落とす。
キーボードを手慣れた手つきで打つ音だけが部屋に響いた。
彼は文字を消し、悩み込んで、また文字を入れては消す。ソレを繰り返している。

「…くそ、お嬢はどうやったらここが解けるんだ…?」

その言葉でハッと閃く。
彼は私の問題を作ってくれていたんだ!
どうりで私の苦手な問題ばかりだと思った。私はうんうんと心で頷く。
…しかし、


(こんなに一生懸命作ってくれてたんだ…。)


私は淡々とその文字列を頭に並べたが、後に『はぁ??!』
と、おかしく紅潮したり、焦ったりしていた。
すると、ヤトは振り向き、席を立つ。
…恥ずかしくなって布団の中にいて良かった。

熱でもあるわけ無いのに、彼は私の額に濡れたタオルを置く。
タオル越しからでも、彼のひんやりとしたて手が分かる。

「…僕が、無理させていたのか…?ルイ。」

いきなり下の名前で呼ばれて、硬直する。(恥ずかしくなって)

「僕は何故か人に強く当たってしまう。口調もそうだ。…嫌だった?」

少年の様な口調にびっくりする。なるほどなぁ…ギャップ…萌え?

「本当は優しく教えてあげたいし…今回だって、そう。気絶させるなんて。」

「…ごめん、ルイ。僕は、不器用なんだよね。」

うぅ…恥ずかしくて体温あがるわ、布団あっついわで死にそう。
そこに追い打ちをかけるように耳元で囁く。






「シバみたいに男らしく無いけど…ねぇ、僕も見てくれないかな……?」








ーーーーぬぁぁぁあああああやめろ!!彼氏居ない歴=年齢を殺す気か!!!!







私は、勢いで布団を剥ぐ。顔が真っ赤だ。
目の前でぽかんと口を開けているヤトをキッと睨む。

「やめてよっっ!!!危うく死にかける所だったよ!!!(色んな意味で)」

「え………もしかして、聞いてた?」ヤトが聞く。黙り込む。


すると、あっちまで顔を赤く染め上げて声を張り上げる。




「こっちのセリフだ馬鹿野郎ぉぉおおおお!!!!!!!!!!!!!」







終わり



…の後に作者から受験生の皆様へ誰も期待してないエール


どうも、作者の七井です。

前回のシバとの外伝が好評だった為、次の何にしよかなー、と思っていた作者ですが、

作品を見てくれている知人から、『受験生だから励まして!』

という、リクエストを頂き、今回この話の執筆に至りました。


そして!

いつも作品を見ていてくれる皆様、

お気に入りに登録してくださったいる皆様、

何時もありがとうございます!!(土下座)

また、受験生や勉強に取り組んで入る皆様、いつもお疲れ様です!

この話で少しでも皆様の勉強の力になれたらなぁって思っています!

これからも今作品をどうぞ、宜しくお願い致します!!

七井でした。そして受験生の皆さん頑張って下さい!!




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