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第三章二部 ディルムン襲撃編
百六十七話「エピファネエースはかく語りき」
しおりを挟むしかしユウコは疑問に思った事が有り、ここである質問をする。
「ねえエピファネエースさん? どう考えても戦争する戦力が保有を成されてないんだけども、いかがお考えですか? 」
「なら答えよう……」
ユウコの質問を受け、またしてもエピファネエースの饒舌が披露される。
「我々はこの時代で……技術、エネルギー、戦力……の順番で確保する」
「ほうほう……」
エピファネエースの語りにしばらく耳を傾ける事となった二人、エピファネエースの演説はやはり王様であった名残があり、よく響く。
「"技術"は正しく霊力スキルと霊糸回路の導入だ、その基盤が手に入れば十分だ、未来の機器でも難しい部分ですら補うに等しい技術がそこにある」
「"エネルギー"はこの時代には無い霊力式核融合反応ジェネレーターを建設する、聞けばこの時代に存在するそうじゃないか」
「まさか……」
エピファネエースの語りにねぱたは反応する、以前に見た鳥の巨大霊体の発電機は正にソレであると想像付く。
「後は"戦力"、工廠霊をクハンダーがアップグレードする事で、無限の自動工場(オートファクトリー)を建設出来れば様々な自立機動兵器を量産可能だろう」
「手始めに千体位は殺人ドローンを作って、人間から霊体を漁って霊力の確保に勤しもうじゃないか! 」
その言葉でねぱたが想像付くのは、陰陽師を襲ったマンイーター、ファントムドローンの群れである。
「以上だ! この時代での準備はこうしている間にも着々と進んでいる、貴様らは大人しく"部品"にでもなると良い」
「……」
そう聞くとねぱたは迷う事なく振り返る、ユウコに改めて何かをお願いするようだ。
「こんな奴ほっといたら、煽りの弱い国を焚き付けて、何起こるかわからん火種を世界中で撒き散らしかねんわ!」
「ユウコはん、"仲間の召集"頼んます! 」
「ラジャー! 召集しまーす! 」
ねぱたの要請、それは戦隊ロボットトイ亡霊のユウコに承認される。
地下帝国第六機動亡霊隊……グランドファントムズと呼ばれる精鋭を呼び出す準備だ。
「遂にあのグランドファントムズの登場やな! 」
「あー、ねぱたちゃん実はな、去年ソレ変更したんよ」
それを聞いたねぱたは特撮フィギュアの後ろで目を丸くしている。
「へ? なんやて! なんでなん!? 」
ユウコが狼狽えるねぱたに答える。
「実は十人しか集まらなくなって、実質小隊の人数には届かなかったんよ、8人でも小隊名乗れるけど、かっこ悪いから名前変えたのです」
「だから新たに名乗りを考えて……」
そうこう話す、ねぱたとユウコに、見かねたエピファネエースは傲(おご)りを顕(あらわ)にする。
「先程から援軍の要請か! 何が来ようともこのゼウスが打ち砕く! 」
「神の鉄槌に恐れおののくのだ! 」
そう言うとエピファネエースは再びゼウスの腕を振るい、ねぱた達に振り下ろそうと岩のような拳を天高く掲げる!
と……その時。
「 !!! 」
上空から雨あられの射撃攻撃!
しかも亡霊武器特有のニードルの様な小さな弾頭を投射するのではなく。
強い霊力を乗せたビー玉による一斉掃射だ。
その威力たるは、ハイファントムフォートレスを走らせるエピファネエースのゼウスのボディに亀裂を走らせる破壊力。
ビー玉がまるでマシンガンの様な、恐るべき貫通力で襲いかかったのだ。
「ウオオオ! ゼウスのウデがアアア!! 何者だ!! 」
上を向くエピファネエース、そこにはビー玉を発射するロボット玩具、所謂(いわゆる)促販玩具が現れる。
その射撃の正確さは凄まじく、元ヤクザの鉄砲玉が取り憑いており、以下にも……
「往生せいやあああ! タマァ獲ったるわあああ」
……と言わんばかりの特攻である!
「ヌウウウウ! 小賢しい! だが、すぐにでもフォートレスの貼り直しが出来るぞ! 」
エピファネエースは狼狽えない、直様装甲の修復を行う、だがそんなエピファネエースにさらなる追い打ちが入る。
巨体のゼウスを揺るがす巨大竜巻がエピファネエースに襲いかかる
竜巻の中心には大きなダイキャストのパーツであしらわれたベーゴマ、襲いかかったゼウスボディの顔面を抉るように斬りつける。
「なんだとおお! 」
ド派手なベイ的なベーゴマがエピファネエースに大きなダメージを与える。
だがエピファネエースは、彫像の様なゼウスのボディの破片を武器の様に飛ばして反撃に出る。
だがその雨あられの弾幕の中、先行した二体の亡霊達に続き八体の亡霊が集まろうとしていた!
何処からか霊声が聞こえ響く。
「集結せよ!! 」
「十人の豪傑たちよ!! 」
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