原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

一人目：闇血月のジェイスウォーカー

ベルライラ公国６

夜が明けると俺は戦場となるスハラ砂漠に向けて団体行動をしていた。
騎兵と歩兵の２種で、騎兵は槍を歩兵は剣と盾を装備している。
俺はその団体の先頭を馬に乗って移動していた。
ふいに隣にいる騎兵が話をかけてくる
「あんたが噂の異能使いか」
「ああ、そうだ　お前達と違って軽装だが　おまえらの装備してる鎧なんかよりも遥かに強固な防御力を持ってる」

「そうか、王様が認めて先頭に立たせるほどなんだ　よほど強いのだろう　期待している
さ、ついたぞ　ここが今日戦場となるスハラ砂漠」

砂嵐が時折現れては消える、３６０度どこを見ても砂漠しか見えないが
俺たちの来た後ろには幽かにベルライラ公国の宮殿が見える。
聞こえてくるのはただひたすらに砂粒が混じった風の音と
馬の呼吸音、そしてカチャカチャと兵装の音だけが木霊している。
別の兵士が話かけてきた
「あんたは、この戦争勝てると思うか？」
「さぁな、でもわかってるのは　俺は普通のヤツとなら絶対に負けることはねぇってことさ」
「俺はあんたが羨ましい、その異能の力をなぜ私に授けてくれなかったのか
私は私の運命をひどく憎むよ。
その力があれば、未来永劫私は国を守れるというのに
実際は違う、私たちはとても無力だ、ひとたび致命傷を負えば死が待ち受ける。
だが、キミは違うだろう。我らが全滅して地に伏せたとしても
必ずキミは最後の一人として　この地に足を立たせているだろう。
１つ頼みがある・・。聞いてはくれないか」
「なんだよ、言ってみろ」
「我が国を守ってくれ・・・！」
「わかってるさ、俺はそのためにここに来てるんだからな」
（自分のこの力を徹底的に知るいいチャンスでもあるしな、この戦闘でマグナソウルの力
全て把握しきってみせる！！！）

「おしゃべりは終わりだ！！ヤツらがきたぞ！！！」