原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

三人目：魔王の娘ヘルクレア

別次元の私9

「さ、それでは　自己紹介をお願いできますかな？」
「自己紹介？」
「おや、自己紹介をするのは初めてでしたかな？それでは自分の名前とどこから来たのかだけ説明してくれますか？」

「私の名は・・・」
私は黒板に白いチョークで自分の名前を書いた
「フリューケンフリリ・・・」
それを見た先生が突っ込む
「えぇと・・フリリではなく、フリルではないのですか？」
「終夜はフリルとゆっていた、だけどは私はフリリがいい」
「えぇと・・・つまり、フリルが正式名所でフリリがあだ名というわけですね」
「あだ名？」
「まぁ次です！次はどこの国から来たのか説明していただけますか？」
私は窓の外を見る
青い空に白い雲、まぶしい太陽、緑の田んぼ

「私はどこから来たのかしら・・・わからないの」

教室がざわめく

「え・・どういうこと？自分の出身国がわからないって」
「記憶喪失？・・とか？」
ざわめく生徒

「あぁ・・もしかしたらフリルさんは緊張しているのかもしれません　きっとそうでしょう
さっ、自己紹介はもういいですから、えぇと・・・席は、滝谷くんの横が空いていますね」

滝谷の横を通り過ぎて自分の席に座り、ちらっと滝谷を見ると、滝谷の耳が少し赤かった。

ガラガラガラガラっと教室の扉が開かれる。
金髪の片手でカバンを背負うように肩にのせた男が入室してきた。

「黒田くん、お、おはよう」
担任が男に挨拶をする
男はスタスタと無言で自分の席に着こうとしたときだった。
ひときわ目立つ髪の色の女が眼中に入ってきた。

「て、てめぇ・・・あの時の！！」
男は私の前まで来ると、私の腕を掴み上げ
「ちょっとこい！！」
そのまま力いっぱいに引っ張られ教室の外に連れていかれる。

校舎の外まで出たところで
「もういいだろう、放してくれないか」
腕をぐいっと振り払い、拘束を解く

「まさか、てめぇが転校生だったとはなぁ　へっへっへ・・あの時できなかったことを今してやるよ」

男は私の制服に手をかけようとしたが、私はそれを手で払った。

「触るな、あの時、お前から感じたものは不愉快という感情だけだった。とくに用がないなら
もう私には関わるな」

ふいっと校舎に戻ろうとしたとき

ダンッ！！っと遮るように壁に手をつき、私の進行を拒んだ