原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

三人目：魔王の娘ヘルクレア

魔王ヘルクレア２

「やべぇ！！このままだと世界が崩壊する！！！！」

ファントムダンサーの空間は、使用者の精神とリンクしているため常にこの空間は地響きと揺れを感じていた。

「どうしたら・・・！！！」

「滝谷！！こうなったら俺達でヘルクレアを止めるしかねぇ！」

「止めるって　何か手段があるんですか？！」

「ああ・・・だが、この手段だけは取りたくはなかったんだがな・・」

そういうとファントムダンサーは青黒く、所々に緑色のコケが生えている石床に手を開いた。

「滝谷、お前も同じように手を床につけろ」

言われるがままに、滝谷も同じように手のひらを床につけた

「目を閉じて、ヘルクレアの魔力を自分の体の中に取り込むイメージをするんだ」

「はいっ・・目を閉じて・・意識を・・・・集中・・・」





空を見上げていた人々は驚きを隠せなかった

「なんだあれ！！　どうなってんだ！！空が！！！」

空にできた突然の亀裂は、携帯などを通じてあっという間に世間に広がった。


自我を失ったヘルクレアは両手を空にあげたかと思うと振り下ろし
振り下ろされた数キロ先までの地形はシャベルで掘り起こされたかのように、ボッカリと穴が広がっていた。

「ハァ・・・ククッ・・ハアァ・・・アァハァア・・・ハハッ・・・ハアアァァアァ・・・・」


ヘルクレアは笑っていた、その表情はとてつもなく快感で愉悦的な表情。

吐息まじりの笑いをしながら世界を壊していく。

次々と世界を破壊していくなかで、ある建物が目に映ったとき、動きが少し鈍る

それは学校だった。