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掴めない雲
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――ガラ――
瞬間、体が凍りつくのが分かった。
いきなりの訪問者に私はただ強ばるばかり。
「、どなた、ですか―?」
内心の焦りが出て声が上擦ってしまった。
早くコレをどうにかしないと―
なのに体は動いてくれない
「―ルイ、か?」
体がビクリと反応した。
今さっきまで思い浮かべていた、いや、妄想の中で犯していた人物の声。
「愁弥さん!?」
思わず声を荒げてしまった
――変に思われるじゃないか
シューズで床に落ちた液体を隠すように踏んだ。
「何だ、今日は会議はないと言ったのに」
やめて
入ってこないで
「、愁弥さん、こそ―」
お願いだから
それ以上は―。
「―…ルイ?」
愁弥さんからの角度じゃ全ては見えてないだろうけれど。
私が愁弥さんの場所にいるということ、それが机やら全ての物質を透視してしまっているのではないかという錯覚に陥った。
「動かないで…ッ!」
この部屋全体に私の匂いが染み付いているようで
全裸を見られているようで
「?どうしたって言うんだ…」
不審気味に近づく私の想い人
ああ
もういっそ
全てをぶちまけてやろうか――。
「…好き、です―」
瞬間、体が凍りつくのが分かった。
いきなりの訪問者に私はただ強ばるばかり。
「、どなた、ですか―?」
内心の焦りが出て声が上擦ってしまった。
早くコレをどうにかしないと―
なのに体は動いてくれない
「―ルイ、か?」
体がビクリと反応した。
今さっきまで思い浮かべていた、いや、妄想の中で犯していた人物の声。
「愁弥さん!?」
思わず声を荒げてしまった
――変に思われるじゃないか
シューズで床に落ちた液体を隠すように踏んだ。
「何だ、今日は会議はないと言ったのに」
やめて
入ってこないで
「、愁弥さん、こそ―」
お願いだから
それ以上は―。
「―…ルイ?」
愁弥さんからの角度じゃ全ては見えてないだろうけれど。
私が愁弥さんの場所にいるということ、それが机やら全ての物質を透視してしまっているのではないかという錯覚に陥った。
「動かないで…ッ!」
この部屋全体に私の匂いが染み付いているようで
全裸を見られているようで
「?どうしたって言うんだ…」
不審気味に近づく私の想い人
ああ
もういっそ
全てをぶちまけてやろうか――。
「…好き、です―」
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