玄愛-genai-

槊灼大地

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玄愛Ⅱ《雅鷹side》

玄愛Ⅱ《雅鷹side》7

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哀沢くんは激しいキスをしながら俺の乳首を親指で弄る。



「ンンッ、ん…は、あっ、んっ」



キスと乳首だけなのに気持ちよすぎて体がのけ反る。



そして哀沢くんの唇が乳首へ移動し、俺の硬くなった乳頭を舌で転がし、吸いつく。



「待っ、あっ…!あい、ざわくっ…あっあっ、ア、待って、…アッ!!」



俺の体がビクンとなる。



そして哀沢くんは俺のズボンに手を入れたあと、俺を見つめて言う。



「乳首だけでイッたのか?こんな体で…あいつらに何回イカされた?」



「ずっと寸止めだったから…イカされてないよ。哀沢くんのことずっと待ってた…」



「へぇ」



哀沢くんは俺のズボンを下げて、秘部に指を挿入してきた。



「ナカ、こんなにヌルヌルしてるのに?」


「アッ…アヤちゃんがローション使ってほぐしてただけだよ」


哀沢くんは指を2本にしたり3本にしたりを繰り返して俺に問いかける。



「あいつらに何された?」


「あっ、アッ…キス…あと、ん…乳首、攻められて…あっ、愁ちゃんに、ンッ…フェラされて…アヤちゃんに、指…アァッ、あっ、…入れられて…」


「気持ち良かったのか?」



俺は恥ずかしくなって目をそらして頷くと、それを見た哀沢くんは指の動きを早くした。


「アアッ!はあっ…あっ…ん…」


「その記憶は忘れるぐらい俺で埋め尽くしてやらねぇとな」



右手で俺のナカを攻めながら、硬くなったモノを口に含んで顔を上下に動かす。


そして左手で乳首を摘まんだり弾いたりされて、また俺の体が震える。



「はぁ、あっ…アッ!あっあっ…待っ、おれ…アッ、またっ、アッ、い、ク…イクッ!」



さっきイカされたばかりなのに、俺はまた絶頂に達してしまった。



哀沢くんは俺の精液を自分の手に出して、それを指を使って泡立てながら俺を見下ろして言う。



「こんな量しか出てないのに、本当にあいつらにイカされてねぇのか?」



そしてそれを俺に見せつけたあと、哀沢くんはイヤらしく舌で全て舐めとった。



いや、2回目にしては結構出たと思うけど…と言い返したいのに息が切れて反論できない。



「はぁ…はぁ…本、当だよぉ…」



俺は体を起こして哀沢くんの服を脱がせ、キスをしながら抱きついた。



そして唇を離して首筋を舐めてから、哀沢くんの乳首に吸い付き、同時に股間へと手を伸ばした。



ズボンを下げると、硬くなった哀沢くんのモノが目の前に現れた。



「この前ちゃんと口で出来なかったから…頑張る」



哀沢くんは俺の髪の毛を優しく撫でて頷いた。



髪の毛から伝わる哀沢くんの手の温もりだけで幸せな気持ちになる。



全体を口に含んで唾液を大量に用意し、口をすぼめて顔を上下に動かす。



唾液でヌルヌルになった竿を手で扱きながら、亀頭を口に含んで舌を何周も回す。



哀沢くんの腹筋がピクッとなり俺の髪の毛を撫でる手が止まる。



「…どこで覚えた?」


「いつか抱かれた時のために色々調べておいたんだ。気持ちいい?」



哀沢くんは微笑んで頷いた。



俺は勉強熱心なの。
興味ある事はとことん調べるタイプ。



「こんなこと覚えられたら、手放せねぇな」


「大丈夫。哀沢くん専用だから」



そして竿を喉の奥限界まで咥えこみ、ディープスロートをしてみた。



結構苦しい。



「は―…」



でも哀沢くんの息が漏れてる。



苦しさより嬉しさの方が勝り、もっと奥へもっと奥へ哀沢くんのモノを咥えこみ、限界がきたら口を離してを繰り返した。


「―…出すぞ」



しばらくすると、哀沢くんが俺の口の中で果てた。



俺はそれを口の中で堪能して、体を起こし手にその精液を出した。



そして足を開いてその精液を硬くなった自分のモノに塗りつけて言った。



「哀沢くん、まだ出せる?俺また硬くなってる。哀沢くんが欲しい…」



どうやらその言葉で挑発してしまったのか、哀沢くんは俺を四つん這いにして俺の秘部に指を入れた。



「そんな誘い方、他のヤツに絶対するなよ?」


「あっ、あ…アッ!ん、…哀、沢くんだけ、だよぉ」



哀沢くんは右手で壁を押しながらゆっくり指を出し入れする。



そして左手で硬くなった俺のモノを扱く。



「や、ぁ!待っ…あっ、あっ…指じゃな、ん!哀、沢くんのっ…アッ、哀沢くんのでイキたい!」



振り返って哀沢くんの顔を見て懇願するも、哀沢くんは一瞬俺の顔を見て不適な笑みを浮かべて俺を無視し、両方の手の動きを早くした。



「アッ、あっ…イク…待っ、て…ん!アァ!ん、は…あ、イクッ!イクッ!―…ッ」



俺は再び絶頂に達し、哀沢くんの手に精液を出した。



哀沢くんはその精液を俺の秘部に塗りながら、指でそれらを俺のナカに入れ始める。



そして硬くなった哀沢くんのモノが俺の秘部に当たる。



「いいか山田?今からお前と俺の精液がこのナカで混ざる」



そう後ろから耳元で愛しい低音で囁かれて、俺は興奮せずにはいられなかった。



「俺が欲しいか?」


「欲し、い!…哀沢くんが欲しい!早く俺のナカに哀沢くんの精液ちょうだい!」



そう懇願すると、ずっと待ち続けていた哀沢くんのモノがゆっくりと俺のナカに入ってきた。



「あ…あぁ…哀沢くんが、きたぁ…」


「まだ奥じゃねぇぞ」


「アッ…まだ、入る…の?あっ…アァッ…あ、ぁ…」



そう言ってこれ以上入らないぐらい腰を押し付けてきた。



「おい…マジかよ。お前もう勃ったのか?」


「言わ、…ないでっ…だって気持ちいいんだもん。早く動いて、…哀沢くん」



俺の下半身がやっと哀沢くんと繋がれたことに興奮したようだ。



哀沢くんは俺の腰を掴んで、激しく腰を動かす。




「アッ、あっ!…んっ、激…しッ…アァッ!ん、あっ…」



アヤちゃんのローションと俺の精液が哀沢くんのモノで混ざっていく。



あぁ早くこのナカに哀沢くんの温かい精液が欲しくて欲しくてたまらない。




しばらくして体位を背面座位に変えて、俺の両乳首を指で摘み耳を舐めながら哀沢くんが囁く。




「下見てみろよ。俺のをこんなに咥えて締め付けてきてる。イヤらしいな」


「あっ…ん、アッ…は、あっ、ん…」



その言葉にもっと興奮してしまう。



そして硬くなってる俺のモノを後ろから扱き出す。



「あっ、や、だぁ…アァッ、動いてっ、手…止めて」



哀沢くんは俺を無視して片手は乳首を、もう片方の手は俺のモノを扱いた。



「アッ…や、だ!やだぁ…!あっ、ん…哀沢くんのでイキたいっ…アッ、あっ…一緒に、イキたいぃ!」



そう懇願すると、俺の両腕を哀沢くんの両腕で押さえて下から激しく突いてきた。



「アァッ!あっ、速、ぃ!あっあっ、気持ちい!哀沢、くん!…あっ…アァッ」



部屋中にパンパンと激しい音が何度も広がる。



俺は気持ちよすぎて、哀沢くんの上半身に自分の背中の体重を乗せ天井を見つめた。



「…出すぞ」


俺の耳元で哀沢くんの呼吸が荒くなっているのが伝わる。



「出してッ…あっ、俺の精液と…あっ、ん…アァッ、哀沢くんの…精液、混ぜ…てッ…!」



俺がそう言うと哀沢くんは両腕で俺を抱き締めて、これ以上無いくらい腰の動きを速くして俺を下から突き上げてきた。



そして哀沢くんの精液が俺の奥までゆっくりと侵入してくる。




「あぁぁ…!あっ…熱、い…哀沢くんの、入ってきたぁ…ピクピクしてる…まだ…出てるッ…」




俺はそれに興奮してまた絶頂に達した。




それからまた体位を変えて何度も抱き合った。



お互いに時間を忘れて絶頂を繰り返しそろそろ意識が切れそうになった時、哀沢くんが動きを止めて俺を見下ろし真剣な目で言う。




「いいか山田。お前は誰も好きにならないと決めた俺に、再び好きという感情を甦らせた。その責任は取ってもらう」



「どうすれば…いいの…?」




哀沢くんは俺の問いかけに応えず無言になる。



静まる部屋で、俺と哀沢くんの荒い呼吸の音だけが響く。



哀沢くんの髪の毛からゆっくりと汗が滴り、それが俺の体に落ちた瞬間、呼吸を整えて哀沢くんが口を開いた。






「一生俺の傍にいろ」







なんだ…




超簡単なことじゃん。



3年間解き続けた難問の、最終問題がこんなに簡単だなんて。




俺は笑顔で応える。





「うん。愛してるよ、哀沢くん」




哀沢くんは俺のその言葉に一瞬だけ驚いた顔をしたあと、本当に嬉しそうに笑ってくれた。




その笑顔が印象的だった。























少し眠ったあと、目を開けると目の前に哀沢くんの顔があった。



「おはよう山田」


「おはよう哀沢くん」



俺は哀沢くんに体を近づけて、上目遣いで笑いながら昨日のことを話した。



「ねぇ哀沢くん、今めっちゃ頭ガンガンするのにさぁ俺の神経すごいよ。昨日のこと全部覚えてる。凄くない?」



そして哀沢くんは俺を抱き寄せて問いかける。




「どこまで覚えてる?」




俺は体を起こして哀沢くんの耳元で囁いた。






「愛してるよ、哀沢くん」





そう言うと哀沢くんは俺を見つめて「合格」と言ってキスをした。






あぁ、俺の人生は退屈なんかじゃなかった。






哀沢くんで満たされる人生、





―…なんて最高な人生なんだろう





「これからよろしく。山田」


「うん」





生きてる理由がここにあった。





この日俺と哀沢くんの仮契約が終わり、俺たちは恋人同士になった。




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