38 / 56
第二章
〜懐かしい顔〜
しおりを挟む
「それにしても,暇じゃの~」
「ああ,そうだな暇だな!」
「暇なら御者代わってくれよ」
「なら俺が代わるよロイ」
ベルドーを出てから穏やかな旅が続いている。道中魔物などにも出くわす事もなく,日々ボルダ帝国へ向かっている。
そんな時に――
「ん!? なんか焦げ臭くないか!?」
「焦げ臭いの~」
「あっち見て!」
ミーナが指摘した方を見ると,煙がいくつも出ているのが見える。
「クロエちょっと行って様子を見てきてくれないか?」
「なんで余なんじゃ!?」
「簡単にひょいって行って来れるじゃん!」
「しょーがないのー」
クロエは空を飛んで,煙が出ている場所へと向かっていく。
俺達も馬車を走らせて,クロエが向かった方角へ向かう。
何があるのか分からないが,クロエだったら大丈夫だろう……
馬車を走らせて向かうと,村らしき場所が見えてきた。
その村のあちこちの家が燃えて煙が出ている。
「おいカナデ! もっと速く!」
ロイが突如大きな声を出した。声に呼応するかのように馬の速度が上がる。
村に近づくと,人間が発する怒号や悲鳴が聞こえてきた。
到着した俺達は村に入り,クロエを探す事に。
「クロエーーー!! どこにいるんだーーー!!」
「ここじゃーーー!!」
声がした方を見ると,空にクロエが浮いていた。
「どうなってんだーーー!」
「盗賊が村を襲ってるらしのじゃ!! とにかく撃退してからじゃ」
なるほど,盗賊が村を襲ってるのか,状況はなんとくなく把握したが,俺は戦闘出来るわけじゃない……
「オイラがカナデを守ってやるぜ」
ロイは剣を構えて,俺の前に立つ。
ミーナは弓矢を構えて,弓矢を放っている。煙が凄くで何が何やら把握出来ない。
誰がどこにいるのか? 村人と盗賊を区別出来るかも怪しい……
空から雨が降ってきた。クロエの魔法だろうか?? そんな事は今はどうでもいい。
「ライム,皆に何かありそうだったら頼むぞ」
ライムは俺の頭に乗り,ブヨブヨ動いている。
少し視界が開けてくると,あちこちで逃げ回ってる人間と追い回す人間が見えてきた。
ミーナが弓矢を放つと追い回す人間の脳天に一発で突き刺さる。
クロエは空から魔法で攻撃をしている。
二人の攻撃に目を奪われていると――
「カナデ!!! 後ろ!!!」
振り向くと,一人の男が剣を振りかぶって俺に向かって来た。
俺はビビって尻もちをついた。
ガキンッ!!
ロイが身を 挺して俺を守ってくれた。
しかし,ロイは一撃で弾き飛ばれた。男はもう一度構え直し,振りかぶってくる。
ヤバイ!
男は振り下ろす前に,背中から血を吹き出して倒れた。
尻もちをついてる俺が見上げるとそこに居たのは,なんとリングストンだった。
「カナデ,大丈夫か?」
「あ,ああ……なんでリングストンが?」
手を出されて,起き上がらせてもらう。
「久しぶりだなカナデ……。とりあえず話は後だ!」
リングストンは次々に盗賊を相手にしていく。
リングストンは俺とロイを背中にして,敵が来られないようにしてくれている。
しばらくして,盗賊達が退散していく。
俺はリングストンにお礼をする。
「リングストン助かったよありがとう」
「別に構わない……」
「それで? なんでリングストンが――」
「おーーーーい! リングストーーーーン」
遠くから呼ぶ声の主はなんと,ローレンツだった。そして他の皆も一緒だった。
「リングストン急にどうしたん……!? あれ? カナデじゃねえか!!」
「ローレンツ久しぶり! 他の皆も」
「煙の臭いの中に,カナデとクロエの匂いがしたから来てみたのだ」
「あっれ~久しぶりじゃ~ん!」
「ルイーザも皆も元気そうで」
クロエが空から戻ってくる。
「おお! ローレンツ達! 久しぶりじゃの」
「なんだ!? カナデ達の知り合いなのか!?」
ロイが少しモジモジしながら会話に入ってくる。
「なんだ坊主? どうした?」
「坊主じゃない! オイラはロイってんだ。おっさんこそ誰だ?」
「俺はローレンツだよろしく」
「そうだ。ルイーザと同じエルフと今旅している――」
「ルイーザさん!!!!」
ミーナが勢いよくルイーザに抱きつく。
「あれ? ミーナじゃない!? どうしたの?」
「色々と話したいことがあるみたいだが,とりあえずこっちが最初だな」
ローレンツが顎をクイっとさせ,その方を見ると村人が集まってきていた。
村長と思わしき人が先頭に立って,俺達に頭を下げた。
「盗賊から町を救って頂いてありがとうございます! もし皆さんがいなければ私達は蹂躙されていた事でしょう。本当に感謝致します」
俺達は村人達に感謝と歓迎され,村長の家に招待された。
食事と今日の寝床を用意してもらった。
「どうぞ! 召し上がって下さい」
「じゃあ遠慮なく頂くのじゃ!」
ローレンツ達も居てテンションが上がったのか,いつも以上にはしゃぐクロエ。
「それで?? カナデ達はどうしてるんだ??」
俺達が王都エスパーダを出てからの簡単な経緯をローレンツに話す。
そして,今はボルダ帝国を目指している事,囚われたエルフを救出する為に旅している事を伝えた。
「ルイーザはエルフが攫われている事知ってるのか?」
「里と出てから,かなりの年月が経ってるから私は初めて聞いたわ」
「ローレンツ達は? どうしているんだ?」
「この辺りのエリアで盗賊に襲われるって被害が最近多いらしくてな,偵察と情報収集の依頼を請け負ったんだが,この村に来たら襲われてて今に至るって感じだ」
「それで!? 村長はまだ俺達に何か頼みたい事があるんだろ??」
「えっ!? どういう事?」
俺はローレンツに訊ねた。
「まあ聞いとけ」
「流石は冒険者という所でしょうか。先程襲ってきた盗賊の残党を倒して来てほしいのです。きっとまたこの村に襲いに来るでしょう。今から依頼を出して冒険者などに来てもらっている間にきっと村は滅ぼされてしまうでしょう! ですから,あなた方に今お願いしたいのです」
「俺達は冒険者だ。タダじゃ動くわけにもいかない! 村長も分かるだろ? 報酬としてどの位出すことが出来るんだ??」
「正直言うと,三十万コルトが限界です」
「さっき助けた分はどうなんだ??」
「村でこれ以上出す事は出来ません……」
「おい! ローレンツのおっさん金,金うるさいぞ」
ロイがローレンツに食って掛かった。
「ガキが黙ってろ。冒険者は慈善活動じゃねえんだ。俺達だってもしかしたら死んでたかもしれないんだぞ。村人が全滅するかもしれなかった所を助けたんだ! それ相応の報酬をもらって然るべきだ」
ロイからしたら冷たい人間に映るかもしれないが,ローレンツの言ってる事は正しい。
「俺達はこの依頼は受けない。カナデはどうするんだ!?」
「……」
「なんだよカナデ。受けないのか!? ならオイラが受けるよ!」
「急に何言ってるんじゃロイは!」
「オイラだって冒険者なんだホラ」
ロイはキラリとプレートを見せた。
「いいよ皆。オイラがやっつけてやるよ!」
ロイは人の話を聞かず勢いよくそのまま外へと飛び出していった。
「ああ,そうだな暇だな!」
「暇なら御者代わってくれよ」
「なら俺が代わるよロイ」
ベルドーを出てから穏やかな旅が続いている。道中魔物などにも出くわす事もなく,日々ボルダ帝国へ向かっている。
そんな時に――
「ん!? なんか焦げ臭くないか!?」
「焦げ臭いの~」
「あっち見て!」
ミーナが指摘した方を見ると,煙がいくつも出ているのが見える。
「クロエちょっと行って様子を見てきてくれないか?」
「なんで余なんじゃ!?」
「簡単にひょいって行って来れるじゃん!」
「しょーがないのー」
クロエは空を飛んで,煙が出ている場所へと向かっていく。
俺達も馬車を走らせて,クロエが向かった方角へ向かう。
何があるのか分からないが,クロエだったら大丈夫だろう……
馬車を走らせて向かうと,村らしき場所が見えてきた。
その村のあちこちの家が燃えて煙が出ている。
「おいカナデ! もっと速く!」
ロイが突如大きな声を出した。声に呼応するかのように馬の速度が上がる。
村に近づくと,人間が発する怒号や悲鳴が聞こえてきた。
到着した俺達は村に入り,クロエを探す事に。
「クロエーーー!! どこにいるんだーーー!!」
「ここじゃーーー!!」
声がした方を見ると,空にクロエが浮いていた。
「どうなってんだーーー!」
「盗賊が村を襲ってるらしのじゃ!! とにかく撃退してからじゃ」
なるほど,盗賊が村を襲ってるのか,状況はなんとくなく把握したが,俺は戦闘出来るわけじゃない……
「オイラがカナデを守ってやるぜ」
ロイは剣を構えて,俺の前に立つ。
ミーナは弓矢を構えて,弓矢を放っている。煙が凄くで何が何やら把握出来ない。
誰がどこにいるのか? 村人と盗賊を区別出来るかも怪しい……
空から雨が降ってきた。クロエの魔法だろうか?? そんな事は今はどうでもいい。
「ライム,皆に何かありそうだったら頼むぞ」
ライムは俺の頭に乗り,ブヨブヨ動いている。
少し視界が開けてくると,あちこちで逃げ回ってる人間と追い回す人間が見えてきた。
ミーナが弓矢を放つと追い回す人間の脳天に一発で突き刺さる。
クロエは空から魔法で攻撃をしている。
二人の攻撃に目を奪われていると――
「カナデ!!! 後ろ!!!」
振り向くと,一人の男が剣を振りかぶって俺に向かって来た。
俺はビビって尻もちをついた。
ガキンッ!!
ロイが身を 挺して俺を守ってくれた。
しかし,ロイは一撃で弾き飛ばれた。男はもう一度構え直し,振りかぶってくる。
ヤバイ!
男は振り下ろす前に,背中から血を吹き出して倒れた。
尻もちをついてる俺が見上げるとそこに居たのは,なんとリングストンだった。
「カナデ,大丈夫か?」
「あ,ああ……なんでリングストンが?」
手を出されて,起き上がらせてもらう。
「久しぶりだなカナデ……。とりあえず話は後だ!」
リングストンは次々に盗賊を相手にしていく。
リングストンは俺とロイを背中にして,敵が来られないようにしてくれている。
しばらくして,盗賊達が退散していく。
俺はリングストンにお礼をする。
「リングストン助かったよありがとう」
「別に構わない……」
「それで? なんでリングストンが――」
「おーーーーい! リングストーーーーン」
遠くから呼ぶ声の主はなんと,ローレンツだった。そして他の皆も一緒だった。
「リングストン急にどうしたん……!? あれ? カナデじゃねえか!!」
「ローレンツ久しぶり! 他の皆も」
「煙の臭いの中に,カナデとクロエの匂いがしたから来てみたのだ」
「あっれ~久しぶりじゃ~ん!」
「ルイーザも皆も元気そうで」
クロエが空から戻ってくる。
「おお! ローレンツ達! 久しぶりじゃの」
「なんだ!? カナデ達の知り合いなのか!?」
ロイが少しモジモジしながら会話に入ってくる。
「なんだ坊主? どうした?」
「坊主じゃない! オイラはロイってんだ。おっさんこそ誰だ?」
「俺はローレンツだよろしく」
「そうだ。ルイーザと同じエルフと今旅している――」
「ルイーザさん!!!!」
ミーナが勢いよくルイーザに抱きつく。
「あれ? ミーナじゃない!? どうしたの?」
「色々と話したいことがあるみたいだが,とりあえずこっちが最初だな」
ローレンツが顎をクイっとさせ,その方を見ると村人が集まってきていた。
村長と思わしき人が先頭に立って,俺達に頭を下げた。
「盗賊から町を救って頂いてありがとうございます! もし皆さんがいなければ私達は蹂躙されていた事でしょう。本当に感謝致します」
俺達は村人達に感謝と歓迎され,村長の家に招待された。
食事と今日の寝床を用意してもらった。
「どうぞ! 召し上がって下さい」
「じゃあ遠慮なく頂くのじゃ!」
ローレンツ達も居てテンションが上がったのか,いつも以上にはしゃぐクロエ。
「それで?? カナデ達はどうしてるんだ??」
俺達が王都エスパーダを出てからの簡単な経緯をローレンツに話す。
そして,今はボルダ帝国を目指している事,囚われたエルフを救出する為に旅している事を伝えた。
「ルイーザはエルフが攫われている事知ってるのか?」
「里と出てから,かなりの年月が経ってるから私は初めて聞いたわ」
「ローレンツ達は? どうしているんだ?」
「この辺りのエリアで盗賊に襲われるって被害が最近多いらしくてな,偵察と情報収集の依頼を請け負ったんだが,この村に来たら襲われてて今に至るって感じだ」
「それで!? 村長はまだ俺達に何か頼みたい事があるんだろ??」
「えっ!? どういう事?」
俺はローレンツに訊ねた。
「まあ聞いとけ」
「流石は冒険者という所でしょうか。先程襲ってきた盗賊の残党を倒して来てほしいのです。きっとまたこの村に襲いに来るでしょう。今から依頼を出して冒険者などに来てもらっている間にきっと村は滅ぼされてしまうでしょう! ですから,あなた方に今お願いしたいのです」
「俺達は冒険者だ。タダじゃ動くわけにもいかない! 村長も分かるだろ? 報酬としてどの位出すことが出来るんだ??」
「正直言うと,三十万コルトが限界です」
「さっき助けた分はどうなんだ??」
「村でこれ以上出す事は出来ません……」
「おい! ローレンツのおっさん金,金うるさいぞ」
ロイがローレンツに食って掛かった。
「ガキが黙ってろ。冒険者は慈善活動じゃねえんだ。俺達だってもしかしたら死んでたかもしれないんだぞ。村人が全滅するかもしれなかった所を助けたんだ! それ相応の報酬をもらって然るべきだ」
ロイからしたら冷たい人間に映るかもしれないが,ローレンツの言ってる事は正しい。
「俺達はこの依頼は受けない。カナデはどうするんだ!?」
「……」
「なんだよカナデ。受けないのか!? ならオイラが受けるよ!」
「急に何言ってるんじゃロイは!」
「オイラだって冒険者なんだホラ」
ロイはキラリとプレートを見せた。
「いいよ皆。オイラがやっつけてやるよ!」
ロイは人の話を聞かず勢いよくそのまま外へと飛び出していった。
8
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる