1 / 10
〜小娘と子犬〜
しおりを挟む
「うわぁぁぁん。かうの~! かうの~!」
「駄目って言ってるでしょ」
「やだやだやだやだ!」
何だよ! うるせぇな~! 眠れないだろ?
僕は五月蝿い声に気付き,目が覚めるが,再び目を閉じ眠った。
しばらくすると眠気が覚め,やっと僕は目覚めた。
「ん~,何処だ? ここは」
僕は辺りをキョロキョロする。何処に居るのか全く分からなかった。
先程聞こえた人間の声とニオイがする人間が僕にご飯をくれた。
「はい,どうぞ」
「おおお,ご飯か! これはありがたい。丁度腹が減っていたんだ」
僕は食事をすぐに平らげた。
「ん~もっと食べたいなぁ~~~!!!!」
「コロー,コロー」
さっき五月蝿かった奴が,僕に近付いてきた。
そいつを支点に回りながら,僕はそいつを観察した。
「ん? こいつは誰だ? 僕の家来か? 何だ? 子分か?」
「コローコロー」
「優子? この子の名前はコロなの?」
「そうだよ! コロって名前なの」
「そうなのね。じゃあ今日からあなたは名前はコロよ。よろしくねコロ」
ご飯をくれた人が僕の頭を撫でる。
ん~。よく分からないがこの人は僕にご飯をくれる人だから,言うことを聞いておこう。
そして,あいつは僕の子分にしてやろう。
子分も僕に触れようとしてきたが,僕は華麗に躱した。
躱した事で子分がバランスを崩して転んだ。
「うわぁぁぁぁぁん!!!!!!」
子分が泣き始めた。
「また泣き出したのか? 泣き虫な奴だな! うるせぇーぞ!」
「あらあら――優子が泣くと,コロも一緒に鳴くのね。仲良しね」
僕はすぐに泣く子分が苦手だった。五月蝿いし……。
だけど子分だから兄貴分の僕が手助けをしてやらないといけない。
子分が泣けば僕が鳴いて,泣き声を打ち消してやらないといけない。
子分が困っていれば僕が手を差し伸べて助けてやらないといけない。
全く手のかかる子分を持っちまったぜ――。
月日が数ヶ月経った頃,ご主人が俺の首に何かを付けた。
少し窮屈だったが俺は我慢した。ご主人が俺の首に付けた場所から鎖が垂れ下がり,その鎖をご主人が持って俺を外の世界へと初めて連れて出してくれた。
「おおおお! 凄い凄い!」
俺は興奮した。知らない場所,知らない匂い,知らない熱さを外で感じていた。
「ちょっとコロ! そんなに,はしゃいじゃ駄目よ!」
ご主人様に繋がれた鎖で俺は制止された。
「ん~~。あっちこっち行きたいが,どうも無理そうだな。ご主人には逆らえなさそうだ」
「コロ? 初めての外で興奮してるの?」
「ママ,私がコロのお散歩する!」
「え~優子大丈夫?」
「大丈夫! 大丈夫!」
手綱をご主人ではなく,子分が持つ事になった。
俺はチャンスだと思い,振り切って走り出した。
向かいの道から来た,ピチピチのギャルに俺は声を掛ける。
「ねえねえ! 良かったらこの後,俺と一緒に遊ばない?」
「近寄らないで! 野蛮で不良で,下品のオスなんて私嫌いなの」
「ヒュ~~! 刺激的~~!」
俺は,またすれ違うギャルに声を掛けに行く。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁん」
子分が泣き出していた。
ギャルを追いかけようとしたが,ご主人に鎖で止められてしまった。
「うおおおおお。くそー! これ以上行けないのかよ」
「コロ! 勝手に暴れちゃ駄目!」
俺は渋々ご主人の言うこと聞くことにした。
子分に俺が近づくとやっと泣き止んだ。
また鎖を持って俺と歩きたいようだった。
このまま駆け出したいが,あまりご主人の機嫌を損ねたらご飯がもらえないかもしれん。
クソ~! 仕方ない。今日だけは子分で我慢してやる。
俺は子分のスピードと歩幅に合わせて隣を歩いてやった。
「コロ~,コロ~」
子分は何やら楽しそうな声で満足気な声をしていた。
家に戻るとご主人が食事と飲み物を持ってきてくれた。
「待ってました~~!! これこれ!!」
「どうしたの? そんなにお腹減ってたの?」
一心不乱に俺は食べまくった。
その日からちょくちょく外へ俺を連れ出してくれるようになっていった。
そして俺は今,とんでもなく速いスピードで移動をしている。
「駄目って言ってるでしょ」
「やだやだやだやだ!」
何だよ! うるせぇな~! 眠れないだろ?
僕は五月蝿い声に気付き,目が覚めるが,再び目を閉じ眠った。
しばらくすると眠気が覚め,やっと僕は目覚めた。
「ん~,何処だ? ここは」
僕は辺りをキョロキョロする。何処に居るのか全く分からなかった。
先程聞こえた人間の声とニオイがする人間が僕にご飯をくれた。
「はい,どうぞ」
「おおお,ご飯か! これはありがたい。丁度腹が減っていたんだ」
僕は食事をすぐに平らげた。
「ん~もっと食べたいなぁ~~~!!!!」
「コロー,コロー」
さっき五月蝿かった奴が,僕に近付いてきた。
そいつを支点に回りながら,僕はそいつを観察した。
「ん? こいつは誰だ? 僕の家来か? 何だ? 子分か?」
「コローコロー」
「優子? この子の名前はコロなの?」
「そうだよ! コロって名前なの」
「そうなのね。じゃあ今日からあなたは名前はコロよ。よろしくねコロ」
ご飯をくれた人が僕の頭を撫でる。
ん~。よく分からないがこの人は僕にご飯をくれる人だから,言うことを聞いておこう。
そして,あいつは僕の子分にしてやろう。
子分も僕に触れようとしてきたが,僕は華麗に躱した。
躱した事で子分がバランスを崩して転んだ。
「うわぁぁぁぁぁん!!!!!!」
子分が泣き始めた。
「また泣き出したのか? 泣き虫な奴だな! うるせぇーぞ!」
「あらあら――優子が泣くと,コロも一緒に鳴くのね。仲良しね」
僕はすぐに泣く子分が苦手だった。五月蝿いし……。
だけど子分だから兄貴分の僕が手助けをしてやらないといけない。
子分が泣けば僕が鳴いて,泣き声を打ち消してやらないといけない。
子分が困っていれば僕が手を差し伸べて助けてやらないといけない。
全く手のかかる子分を持っちまったぜ――。
月日が数ヶ月経った頃,ご主人が俺の首に何かを付けた。
少し窮屈だったが俺は我慢した。ご主人が俺の首に付けた場所から鎖が垂れ下がり,その鎖をご主人が持って俺を外の世界へと初めて連れて出してくれた。
「おおおお! 凄い凄い!」
俺は興奮した。知らない場所,知らない匂い,知らない熱さを外で感じていた。
「ちょっとコロ! そんなに,はしゃいじゃ駄目よ!」
ご主人様に繋がれた鎖で俺は制止された。
「ん~~。あっちこっち行きたいが,どうも無理そうだな。ご主人には逆らえなさそうだ」
「コロ? 初めての外で興奮してるの?」
「ママ,私がコロのお散歩する!」
「え~優子大丈夫?」
「大丈夫! 大丈夫!」
手綱をご主人ではなく,子分が持つ事になった。
俺はチャンスだと思い,振り切って走り出した。
向かいの道から来た,ピチピチのギャルに俺は声を掛ける。
「ねえねえ! 良かったらこの後,俺と一緒に遊ばない?」
「近寄らないで! 野蛮で不良で,下品のオスなんて私嫌いなの」
「ヒュ~~! 刺激的~~!」
俺は,またすれ違うギャルに声を掛けに行く。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁん」
子分が泣き出していた。
ギャルを追いかけようとしたが,ご主人に鎖で止められてしまった。
「うおおおおお。くそー! これ以上行けないのかよ」
「コロ! 勝手に暴れちゃ駄目!」
俺は渋々ご主人の言うこと聞くことにした。
子分に俺が近づくとやっと泣き止んだ。
また鎖を持って俺と歩きたいようだった。
このまま駆け出したいが,あまりご主人の機嫌を損ねたらご飯がもらえないかもしれん。
クソ~! 仕方ない。今日だけは子分で我慢してやる。
俺は子分のスピードと歩幅に合わせて隣を歩いてやった。
「コロ~,コロ~」
子分は何やら楽しそうな声で満足気な声をしていた。
家に戻るとご主人が食事と飲み物を持ってきてくれた。
「待ってました~~!! これこれ!!」
「どうしたの? そんなにお腹減ってたの?」
一心不乱に俺は食べまくった。
その日からちょくちょく外へ俺を連れ出してくれるようになっていった。
そして俺は今,とんでもなく速いスピードで移動をしている。
0
あなたにおすすめの小説
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる