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第二章
突然の自覚と成長
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目の前にいるコリーと言う名の男。
長い黒髪を後ろで縛り、綺麗なポニーテールが特徴的だ。
歳は俺より少し上といった位だろう。
先程からの余裕のある態度、不意打ちへの対処を見る限り決して弱くない。
そう、決して弱くない……。
俺は縄跳びをするかのように軽く、トントンっと飛んでみせた。
「なんだよ!? 攻撃してこないのか?」
「コリーとか言ったか? お前から来いよ! 俺が先に攻撃したら、お前の攻撃見る前に殺しちまいそうだからな」
「ハッハッハ。お前凄い自信だな! 俺の事知らないだろ? 後悔しても知らないぞ!」
コリーは俺に斬りかかってきた。
俺は剣の軌道を完全に見切りって、指が一本入るかというギリギリで避ける。
空を切ったコリーが目を見開く。
そして俺の方を見た瞬間、俺から距離を取った。
「へぇ~。少しはやるようだな!」
俺は驚いていた。
一体何に?
急激な成長にだ。自分自身で驚く程、強くなっている。
何か新しい戦い方を学んだ訳でもなければ、新たな魔法が使えるようになった訳でもない。体が成長した事で今までよりも強くなったという事ではない。
でも確実に分かった事がある。
目が確実に良くなった。
筋肉が付けば前よりも強くなったと実感しやすい。
速さもそうだ。スピードが上がれば前より成長したと分かるものだ。
しかし、目が良くなったというのはあまりにも分かりづらい。
ただ俺は、コリーの攻撃を避けた瞬間気が付いた。
以前よりも動きが細部まで見える事に。切っ先まではっきり見えていた。
そして、限りなく最小限で避けられる確信があった。
俺は仮面の中で笑みを溢す。
「クックック! お前って最高に運が悪いな!」
「あ!? それはお前だろ!? ここで俺達に会ったんだからよ!」
コリーは再び俺に斬りかかってくる。
決して遅い攻撃ではない。むしろ早いと言える。
だがどういった攻撃を俺に仕掛けてきて、どういった軌道を描くのかはっきり見えていた。
ダガーの切っ先を使い、軌道を少しだけ変えてやる。
軌道を変えられたコリーの剣は、壁に突き刺さった。
(ユウタ一体何があったの!? 戦い方が前と違う!?)
(色々と試したい事があるんだが、コイツじゃ弱すぎて練習にもならねぇ)
(弱い? コリーが?)
バリーン!!
部屋の中でガラスが割れる音がした。
一瞬部屋を見ると、ロベルタ達の姿が消えていた。
「よそ見なんて余裕だな。そんなに一緒に居た女が心配か? サリーが相手なら、あの女は終わりだよ!」
「ゴチャゴチャうるせーよ! お前今まで負けた事がないだろ!?」
「負けた事? 負けたら俺はここにいねーよ!」
「じゃあ今日、敗北と死ってやつを俺が教えてやるよ」
「あっ!?」
「はい一回目!」
俺はコリーが気付けない程のスピードを使ってコリーの背後に移動し、ダガーを首元につける。
首筋からツーと血が垂れた。
コリーが俺と距離を取る。
先程とは明らかに顔付きが変わった。
「本気で来いよ!」
スピードが上がった攻撃をコリーが仕掛けて来るが、俺は軽やかに躱していく。
不意を突いて何度も何度も首元の皮一枚分だけダガーで斬り裂いた。
コリーの首が傷だらけになっていく。
「なんだがかわいそうだから治してやるよ」
回復魔法を使って傷を治してやった。
(ユウタ、余裕なのはいいけど早く始末してルイス国王を探しに行かないと……)
(そうだな分かった)
「本当はもっと遊んでやりたいが、一瞬でケリつけさせてもらう。最後に言い残す事あるか?」
「ハッハッハ! クソ喰らえ!」
コリーは、左手の中指を俺に向かって立ててきた。
刹那……。
コリーの首が宙を舞う。
「ふぅ~」
深く息を吐いた。
「さ~てロベルタはどうなってるかな?」
俺は部屋へと入り、割れた窓に近づいて外を見る。
二人は中庭で激しく戦っていた。
(ユウタ助けに入らないの?)
「馬鹿か! そんな事したら、後でロベルタに色々文句言われそうだろ?」
(確かに……)
「だろ!? それにしてもサリーって奴意外にやるなぁ。ロベルタと互角に渡り合っているぞ」
(ルイス国王の命を狙っている刺客でしょ? 弱い訳はないよね)
「まあそうだな……それよりも」
「おーいロベルタ!! 早く片付けろよ!!」
二階の窓から大きい声でロベルタを煽る。
ロベルタはチラッとこちらを見た。
その隙をサリーに狙われる。
「うわ~。なんか後で言われそうだな」
見ている限り使っていなかった炎魔法を、ロベルタは使い始めた。
勝負は一瞬だった。
剣技も凄まじいロベルタが、同時に魔法で使い始めたらたまったもんじゃない。
魔法を使えると思っていなかったか、急な魔法攻撃にサリーの対処が遅れる。
その隙をロベルタは見逃さなかった。
魔法を使いながら距離を詰め、最後は剣でサリーにとどめを刺した。
勝負が決まった事を見届けて俺は窓から飛び降りて、ロベルタに近づいていく。
「へい! やったなロベルタ!」
俺は景気良くハイタッチしようとしたが、完全にスルーされた。
「ジャンが早く終わるなんて思わなかったわ。相手強かったでしょ?」
「サリーの方が強いとか言ってたぞ」
「そうなの? とにかくお互いほとんど被害がなかったから良かったわ」
「それよりこれからどうすんだ? 一体何処にルイス国王居るんだ?」
「……」
沈黙が流れる。
「もしかしたらだけど……思い当たる場所が一か所だけあるわ」
長い黒髪を後ろで縛り、綺麗なポニーテールが特徴的だ。
歳は俺より少し上といった位だろう。
先程からの余裕のある態度、不意打ちへの対処を見る限り決して弱くない。
そう、決して弱くない……。
俺は縄跳びをするかのように軽く、トントンっと飛んでみせた。
「なんだよ!? 攻撃してこないのか?」
「コリーとか言ったか? お前から来いよ! 俺が先に攻撃したら、お前の攻撃見る前に殺しちまいそうだからな」
「ハッハッハ。お前凄い自信だな! 俺の事知らないだろ? 後悔しても知らないぞ!」
コリーは俺に斬りかかってきた。
俺は剣の軌道を完全に見切りって、指が一本入るかというギリギリで避ける。
空を切ったコリーが目を見開く。
そして俺の方を見た瞬間、俺から距離を取った。
「へぇ~。少しはやるようだな!」
俺は驚いていた。
一体何に?
急激な成長にだ。自分自身で驚く程、強くなっている。
何か新しい戦い方を学んだ訳でもなければ、新たな魔法が使えるようになった訳でもない。体が成長した事で今までよりも強くなったという事ではない。
でも確実に分かった事がある。
目が確実に良くなった。
筋肉が付けば前よりも強くなったと実感しやすい。
速さもそうだ。スピードが上がれば前より成長したと分かるものだ。
しかし、目が良くなったというのはあまりにも分かりづらい。
ただ俺は、コリーの攻撃を避けた瞬間気が付いた。
以前よりも動きが細部まで見える事に。切っ先まではっきり見えていた。
そして、限りなく最小限で避けられる確信があった。
俺は仮面の中で笑みを溢す。
「クックック! お前って最高に運が悪いな!」
「あ!? それはお前だろ!? ここで俺達に会ったんだからよ!」
コリーは再び俺に斬りかかってくる。
決して遅い攻撃ではない。むしろ早いと言える。
だがどういった攻撃を俺に仕掛けてきて、どういった軌道を描くのかはっきり見えていた。
ダガーの切っ先を使い、軌道を少しだけ変えてやる。
軌道を変えられたコリーの剣は、壁に突き刺さった。
(ユウタ一体何があったの!? 戦い方が前と違う!?)
(色々と試したい事があるんだが、コイツじゃ弱すぎて練習にもならねぇ)
(弱い? コリーが?)
バリーン!!
部屋の中でガラスが割れる音がした。
一瞬部屋を見ると、ロベルタ達の姿が消えていた。
「よそ見なんて余裕だな。そんなに一緒に居た女が心配か? サリーが相手なら、あの女は終わりだよ!」
「ゴチャゴチャうるせーよ! お前今まで負けた事がないだろ!?」
「負けた事? 負けたら俺はここにいねーよ!」
「じゃあ今日、敗北と死ってやつを俺が教えてやるよ」
「あっ!?」
「はい一回目!」
俺はコリーが気付けない程のスピードを使ってコリーの背後に移動し、ダガーを首元につける。
首筋からツーと血が垂れた。
コリーが俺と距離を取る。
先程とは明らかに顔付きが変わった。
「本気で来いよ!」
スピードが上がった攻撃をコリーが仕掛けて来るが、俺は軽やかに躱していく。
不意を突いて何度も何度も首元の皮一枚分だけダガーで斬り裂いた。
コリーの首が傷だらけになっていく。
「なんだがかわいそうだから治してやるよ」
回復魔法を使って傷を治してやった。
(ユウタ、余裕なのはいいけど早く始末してルイス国王を探しに行かないと……)
(そうだな分かった)
「本当はもっと遊んでやりたいが、一瞬でケリつけさせてもらう。最後に言い残す事あるか?」
「ハッハッハ! クソ喰らえ!」
コリーは、左手の中指を俺に向かって立ててきた。
刹那……。
コリーの首が宙を舞う。
「ふぅ~」
深く息を吐いた。
「さ~てロベルタはどうなってるかな?」
俺は部屋へと入り、割れた窓に近づいて外を見る。
二人は中庭で激しく戦っていた。
(ユウタ助けに入らないの?)
「馬鹿か! そんな事したら、後でロベルタに色々文句言われそうだろ?」
(確かに……)
「だろ!? それにしてもサリーって奴意外にやるなぁ。ロベルタと互角に渡り合っているぞ」
(ルイス国王の命を狙っている刺客でしょ? 弱い訳はないよね)
「まあそうだな……それよりも」
「おーいロベルタ!! 早く片付けろよ!!」
二階の窓から大きい声でロベルタを煽る。
ロベルタはチラッとこちらを見た。
その隙をサリーに狙われる。
「うわ~。なんか後で言われそうだな」
見ている限り使っていなかった炎魔法を、ロベルタは使い始めた。
勝負は一瞬だった。
剣技も凄まじいロベルタが、同時に魔法で使い始めたらたまったもんじゃない。
魔法を使えると思っていなかったか、急な魔法攻撃にサリーの対処が遅れる。
その隙をロベルタは見逃さなかった。
魔法を使いながら距離を詰め、最後は剣でサリーにとどめを刺した。
勝負が決まった事を見届けて俺は窓から飛び降りて、ロベルタに近づいていく。
「へい! やったなロベルタ!」
俺は景気良くハイタッチしようとしたが、完全にスルーされた。
「ジャンが早く終わるなんて思わなかったわ。相手強かったでしょ?」
「サリーの方が強いとか言ってたぞ」
「そうなの? とにかくお互いほとんど被害がなかったから良かったわ」
「それよりこれからどうすんだ? 一体何処にルイス国王居るんだ?」
「……」
沈黙が流れる。
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