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糖度4*粉雪舞うクリスマス
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会議は何事もなく終了し、時が進んでクリスマスイブ当日になった。
あれから日下部さんとは仕事以外の会話はなく、目も合わさずに過ごした。
日下部さんに対して余所余所しい感じがあるらしく、綾美に追求されたが『気のせいだよ』と言い張った。
香坂君から二日前にホテルのディナーの予約が出来たからと連絡が来て、17時に待ち合わせをしている。
ホテルのラウンジで紅茶を飲みながら、暇を潰す。
ホテルの装飾もクリスマス一色で、眺めているだけでワクワク感が高まる。
「おねーちゃん何してるの?…あっちにね、お姫様のドレス飾ってあるよ。すっごく綺麗なのっ!!」
「おねーちゃんね、人を待ってるの。教えてくれてありがとう」
装飾を眺めていると、どこからともなく現れた女の子。
フロントで宿泊の受付待ちの間に、親元から離れて来てしまったみたいだ。
辺りを見渡すとブライダルフェアの宣伝用に飾られているウェディングドレスが目に入った。
私に教えてくれた女の子は張り付いた様に眺めている。
"お姫様"かぁ・・・女の子の憧れだよね。
いつか私もウェディングドレスを着る日が来るのかなぁ?
その前に結婚しなきゃ、だね。
「お待たせ、ゆかりちゃん。いつも遅れてごめんなさい」
「大丈夫、そんなに待ってないよ」
香坂君のスーツ姿が凛としていて、格好良い。
普段のカジュアルの時の香坂君は可愛いらしい印象なんだけれど、スーツ姿は大人びて見える。
先日、偶然にも会社で会った時は動揺してばかりであまり気にも留られなかったのだが、改めて見ると格好良すぎてドキドキする。
「ゆかりちゃん…?どうしたの?」
「な、何でもないよ!」
私は知らぬ間に香坂君を見入っていたらしく
ボーッとしている様に見えたらしい。
格好良すぎて見入ってました!なんて、恥ずかしくて言えない。
「じゃ、行こうか。お姫様…」
私に左手を差し出して、エスコートしてくれる香坂君は本当に王子様の様。
香坂君の左手に右手を乗せた時に思わず、
「お姫様…!?」
と声を出してしまっていた私。
「…実はさっき声をこようと思っていたら、女の子と話してるのが聞こえてたから、ちょっと言ってみただけ。聞き返されたら、恥ずかしくなって来た…」
右手の掌を口元にあてて話す香坂君の顔は、照れているのか赤くなっていた。
「あーっ!!さっきのおねーちゃん、王子様来たの?わぁ、格好いいね」
「…うん、来たよ」
エレベーターに向かう途中に先程の女の子が現れた。
「さっきのドレス着る?」
目をキラキラ輝かせて質問してくる女の子に香坂君は頭を優しく撫でて、
「今日は着れないけど…いつの日か着せてあげたいなって思ってるよ」
と返した。
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「うん、もうちょっと先かな?…あ、お母さん呼んでるからまたね」
「うん、バイバイ!」
笑顔で手を振る香坂君。
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"いつの日にか着せてあげたいなって思ってるよ"───香坂君は成り行きで言ったのかもしれないけれど、この言葉は嬉しくて顔がニヤけてしまう。
遠くない未来にそんな現実も有り得るのだろうか?
「子供って直球で言ってくるから、瞬間的にビックリするよね!」
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「もっと頑張らなきゃね、俺」
「………?」
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