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糖度MAX*楽観主義者のお姫様
2
付き合い始めて、初めて一緒に過ごす誕生日。
ロウソクに火を灯す。
「歌は歌ってくれないの?」
「そっ、それは無理です。ごめんなさいっ」
ロウソクの火を消す前にハッピーバースデーの歌をせがまれたけれど、さすがに1人で歌うのは恥ずかしいから無理っ!
有澄が火を消したら、3度目のおめでとうを伝える。
「24歳になったんだよね?」
「え、違うよ!」
大学卒業後にいろはで働いていたんだから、計算が間違っていなければ24歳のはずだけれど?
もしかして、もっと若いの?
「まさか、もっと下じゃないよね…?」
否定されたので恐る恐る聞いてみると・・・。
「…カッコ悪くて言えなかったんだけど、単位落として留年したから、今日で25歳。ごめんなさい…今の今まで言えなくて…」
有澄は私から目線を外して、俯き加減でバツ悪そうに答える。
「良かったぁ。もっと年下だったらどうしようかと思った…」
「バイトばっかりしてたから留年したんだよ?気にならないの!?」
「うん。私は大学行ってないし、経済学部に入れた有澄は凄いと思うよ。それより、年齢の方が気になってたから学年だと1つしか違わないから安心してる」
「楽観主義者だね、ゆかりは…」
"楽観主義者"───日下部さんにも以前言われた様な・・・。
有澄は大学3年の時に留年したと話してくれたけれど、大学に進学していない私にとって、経済学部と言うだけで尊敬に値するから、留年なんて気にならないの。
そんな事よりも、私の誕生日までは有澄と同い年って事が嬉しい。
「あ、スポンジが奇跡的に美味しい!しっとりふわふわ!」
有澄につられて食後だと言うのに誕生日ケーキを食べると、二度目は成功だったらしく、自分で言うのもなんだけれどもスポンジが美味しく出来上がっていた。
「今度、ガトーショコラ食べてみたい」
「うん、上手く出来るか分からないけど作ってみるね」
有澄は常に食べている訳ではないけれど、どちらかと言えば甘党なので、隠れスイーツ男子。
買い置きのチョコレートが冷蔵庫から消えているのに気付き、買い足してもまたなくなってるのでこっそり食べているのかも。
そう言えば、バレンタインの時もチョコレートを嬉しそうに食べてたから、やっぱり甘党なんだろうな・・・。
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
「有澄、有澄、次はアレに並ぼっ!」
「…あははっ、ゆかりって子供みたい」
楽しくて、ついついはしゃぎ過ぎて、有澄に言われて我に返る。
仕事も楽しいけれど、少なからず失敗もあり、全てが上手く行く訳ではないので多少なりともストレスは溜まる。
今日はストレス発散も兼ねて、思い切り遊び過ぎた。
写真も沢山撮って、記念になる物も買ったりして、あっという間に夜。
テーマパークを出て、モノレールに乗る。
混み合う車内で吊革につかまりながら立ち乗り乗車中、疲れた私は無言になっていた。
そんな時、有澄がポツリと呟く。
「ちょっとだけ寄りたい所があるんだけど、いい?」
「うん、いいけど、どこに行くの?」
「まだ言えない…」
有澄の事だから、自分の誕生日なのにレストランを予約してあったりするのかな?とか思いながら聞かずに着いて行くと・・・
とんでもない場所に到着した。
広大な敷地にデザイナーズマンション、タワーマンションが立ち並んでいる。
何だろう?誰かに会いに来たのかな?
それにしても、有澄は何も説明しない。
「辿り着くまで黙っててね」
見渡すだけで後ずさりしていた私に有澄は声をかけた。
私はぎこちなくうなづくと、有澄は微笑んで私の左手を握る。
セキュリティが三重にもかけられ、ロック解除をしながら進んで行く。
明かりが灯してある木々の中には、水景が広がり癒しの広場になっている。
デザイナーズマンションの方まで行き、エレベーターは最上階の11階で止まった。
玄関のロックを解除して、部屋まで辿り着くと一面に広がる夜景が見えた。
「わぁっ、綺麗ね!」
「ゆかり、気に入ってくれた?」
「え…?」
部屋の中には家具も何もなくて、フローリングが広がり、キッチンなどの元々備え付けてあるものだけしかない。
有澄が冷房をつけて、広い部屋が次第に冷え冷えとしてくる。
気に入るも何も、この部屋が何なのかも知らない。
「あ、有澄…ここって…?」
将来を見据えて購入するつもりなのか、賃貸なのかは分からない。
「実は…さっき着くまで話をしないでって言ったのは、あの場で驚いて欲しくなかったからなんだけど…」
何だろう、胸騒ぎがする。
とてつもなくとんでもない事を言いそうな気がする・・・。
「…その前に、ゆかりはココに住みたいと思う?」
タワーマンションとかデザイナーズマンションは憧れではあるけれど、実際に住むとしたらどうなんだろう?
「夜景が見えてホテルみたいで憧れだけど…有澄を1人で待ってる時は寂しいかな…」
ロウソクに火を灯す。
「歌は歌ってくれないの?」
「そっ、それは無理です。ごめんなさいっ」
ロウソクの火を消す前にハッピーバースデーの歌をせがまれたけれど、さすがに1人で歌うのは恥ずかしいから無理っ!
有澄が火を消したら、3度目のおめでとうを伝える。
「24歳になったんだよね?」
「え、違うよ!」
大学卒業後にいろはで働いていたんだから、計算が間違っていなければ24歳のはずだけれど?
もしかして、もっと若いの?
「まさか、もっと下じゃないよね…?」
否定されたので恐る恐る聞いてみると・・・。
「…カッコ悪くて言えなかったんだけど、単位落として留年したから、今日で25歳。ごめんなさい…今の今まで言えなくて…」
有澄は私から目線を外して、俯き加減でバツ悪そうに答える。
「良かったぁ。もっと年下だったらどうしようかと思った…」
「バイトばっかりしてたから留年したんだよ?気にならないの!?」
「うん。私は大学行ってないし、経済学部に入れた有澄は凄いと思うよ。それより、年齢の方が気になってたから学年だと1つしか違わないから安心してる」
「楽観主義者だね、ゆかりは…」
"楽観主義者"───日下部さんにも以前言われた様な・・・。
有澄は大学3年の時に留年したと話してくれたけれど、大学に進学していない私にとって、経済学部と言うだけで尊敬に値するから、留年なんて気にならないの。
そんな事よりも、私の誕生日までは有澄と同い年って事が嬉しい。
「あ、スポンジが奇跡的に美味しい!しっとりふわふわ!」
有澄につられて食後だと言うのに誕生日ケーキを食べると、二度目は成功だったらしく、自分で言うのもなんだけれどもスポンジが美味しく出来上がっていた。
「今度、ガトーショコラ食べてみたい」
「うん、上手く出来るか分からないけど作ってみるね」
有澄は常に食べている訳ではないけれど、どちらかと言えば甘党なので、隠れスイーツ男子。
買い置きのチョコレートが冷蔵庫から消えているのに気付き、買い足してもまたなくなってるのでこっそり食べているのかも。
そう言えば、バレンタインの時もチョコレートを嬉しそうに食べてたから、やっぱり甘党なんだろうな・・・。
゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚ .゚*。:゚
「有澄、有澄、次はアレに並ぼっ!」
「…あははっ、ゆかりって子供みたい」
楽しくて、ついついはしゃぎ過ぎて、有澄に言われて我に返る。
仕事も楽しいけれど、少なからず失敗もあり、全てが上手く行く訳ではないので多少なりともストレスは溜まる。
今日はストレス発散も兼ねて、思い切り遊び過ぎた。
写真も沢山撮って、記念になる物も買ったりして、あっという間に夜。
テーマパークを出て、モノレールに乗る。
混み合う車内で吊革につかまりながら立ち乗り乗車中、疲れた私は無言になっていた。
そんな時、有澄がポツリと呟く。
「ちょっとだけ寄りたい所があるんだけど、いい?」
「うん、いいけど、どこに行くの?」
「まだ言えない…」
有澄の事だから、自分の誕生日なのにレストランを予約してあったりするのかな?とか思いながら聞かずに着いて行くと・・・
とんでもない場所に到着した。
広大な敷地にデザイナーズマンション、タワーマンションが立ち並んでいる。
何だろう?誰かに会いに来たのかな?
それにしても、有澄は何も説明しない。
「辿り着くまで黙っててね」
見渡すだけで後ずさりしていた私に有澄は声をかけた。
私はぎこちなくうなづくと、有澄は微笑んで私の左手を握る。
セキュリティが三重にもかけられ、ロック解除をしながら進んで行く。
明かりが灯してある木々の中には、水景が広がり癒しの広場になっている。
デザイナーズマンションの方まで行き、エレベーターは最上階の11階で止まった。
玄関のロックを解除して、部屋まで辿り着くと一面に広がる夜景が見えた。
「わぁっ、綺麗ね!」
「ゆかり、気に入ってくれた?」
「え…?」
部屋の中には家具も何もなくて、フローリングが広がり、キッチンなどの元々備え付けてあるものだけしかない。
有澄が冷房をつけて、広い部屋が次第に冷え冷えとしてくる。
気に入るも何も、この部屋が何なのかも知らない。
「あ、有澄…ここって…?」
将来を見据えて購入するつもりなのか、賃貸なのかは分からない。
「実は…さっき着くまで話をしないでって言ったのは、あの場で驚いて欲しくなかったからなんだけど…」
何だろう、胸騒ぎがする。
とてつもなくとんでもない事を言いそうな気がする・・・。
「…その前に、ゆかりはココに住みたいと思う?」
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