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条件6*公休は羽目を外して遊ぶ!
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デート1日目の今日は正に猛暑日。
玄関の外に一歩出ただけで、うんざり。
暑い、・・・暑すぎる。
真夏の東京は私にとっては地獄。
なるべく汗をかかない様にと駅までの道のりはバスを使用。
少し早めに着いて、メイクを直してから相良さんとの待ち合わせ場所に行く予定…だった。
バスの停留所から何となくだけれど、姿が見えたのは相良さんだと思う。
駅前のテイクアウトありのコーヒーショップの窓側に座り、スマホと睨めっこしていた。
眼鏡はしていなかったが、きっとそうだと思い、コーヒーショップの前まで足が勝手に動き出す。
目の前を通り過ぎた時に目が合い、"おいで"と手招きされた。
「相良さん、早かったんですね」
「…流石にちょっと早かったから、涼んでた」
店内は涼しくて、心地よい。
本当は駅の改札口前での待ち合わせだった。
待ち合わせ時間より30分以上前に着いてしまった相良さんは、スマホで調べ物をしていたらしい。
紺色のリネンシャツの下にボーダーのTシャツ、ベージュのストレートパンツに黒のベルト付きのサンダル、綺麗めなカジュアルの格好な相良さんはとても新鮮。
改めて惚れ惚れしちゃいます。
私はと言うと…肩フリルのついたホワイトカットソーに花柄の刺繍のついた薄いピンクのチュールスカートに紺色のリボンがついたサンダル、可愛らしいカゴバッグを合わせたコーディネート。
大丈夫かな、相良さんの隣に立ってもおかしくないかな…?
ショップの店員さんに選んで貰った服だから、コーディネートは完璧だと思うんだけれど…。
心配しながら、相良さんの横の空いている席にちょこんと座る。
私が座ると相良さんは見ていたスマホをテーブルに伏せて、「何か飲む?」と聞いてきたので首を横に振って断る。
今日はカフェオレではなく、アイスコーヒーの(見た目は)ブラックを飲んでいたらしいが、飲み干さずにコーヒーショップの店外まで出る。
折角注文したのだから、私に構わず飲み干せば良かったのに…と思ったが、私が何も注文せずに座ったので遠慮したのかもしれない。
もしくは早く出かけたかったのかな?、…それは自惚れ過ぎか…。
「水族館行くなら、水上バスに乗ってみる?」
「はい、乗ってみたいです!」
電車は多少混んでいたので出入り口付近に立ち乗りで乗車中、相良さんが思い付いたように言った。
けれども、それは思い付きではなく、相良さんが事前に時間等を調べてくれていた。
田舎から出てきた私は一緒に乗ってくれる人も居なくて、…かと言って一人で乗るには寂しく、水上バスは初めての体験。
遊覧船とは、また違った感覚。
水面に光が反射して、とても綺麗。
東京湾から見える景色がゆっくりと通り過ぎて行く。
暑過ぎるせいか、デッキ部分には誰も出て来る気配はなく、私達二人だけの空間。
「私、初めて乗ったので嬉しいです」
「……そう、喜んで貰えたなら良かった」
ついでに言うならば、社外では常語に戻るのも嬉しいです。
私はあの日以来、呼び捨ての名前でも呼べず、常語でも話せずに社内での感覚のまま、"さん付け"に敬語を使用してしまう。
いつになったら、自然なままに話せるようになるのだろう?
「水族館行ったらペンギンを見たいです。それから、熱帯魚も見たいです」
「…和奏が見たい場所、全部見たらいいよ。暑いから中に入ろう」
景色を眺めながら見たい場所を伝えると快く承諾してくれて、真夏日で流石に相良さんも暑かったのか、手を引かれて中へと誘導される。
さり気なく、呼び捨てで呼んでくれる事が何よりも嬉しくて、顔が緩んでついついニヤケてしまう。
そんな姿を見ては指摘されるけれど、本当に嬉しいんだから仕方がない。
水上バスが水族館付近の降り場に到着後、そこから水族館までは少し歩く。
私の歩幅が小さい為、置いて行かない様にと手を繋がれる。
正確に言えば、手を繋いでいる訳ではなく、相良さんの左手の人差し指に私の右手の人差し指を絡めて歩いている。
暑いし、手汗が出たら嫌だなと思い、手を差し出された時に指を絡めた。
これはこれで恋人感があるな、と思う。
「……相良さん、色んなクラゲがいます!クラゲって良く見ると可愛らしいですねっ」
「クリオネーッ。ちっちゃいのに頑張って泳いでますね!」
「ペンギン居ましたよっ!写真撮りましょう」
水族館に入館後、一人ではしゃぎながら水槽に張り付く私の姿を見ては、相良さんの微笑が絶えない。
「……引率してる先生の気分なんだけど」
私の子供っぽい態度のせいで、相良さんはクスクスと笑いながら、スマホで写真を撮影してくれた。
「先生も撮ってあげましょうか?」とお返しに聞いたら、分かってはいたけれど断固拒否されたので音無し機能アプリを使って、隠し撮りに成功。
一通り、館内を回ったので、ランチをしてからお土産のショップを見渡す。
ペンギンとクラゲの小さなぬいぐるみが可愛くて、どちらにしようかと手に取って眺めていたら、横から取り上げられ、スムーズに会計を済まされてしまった。
会計を済ませた相良さんは「はい」とさり気なく、ぬいぐるみの入ったお土産の袋を手渡してきた。
「ありがとうございますっ」
「…物欲しそうな顔してたから」
「どっちも可愛くて迷ってました」
「大人になっても、ぬいぐるみって欲しいの?」
「欲しい…と言うか、今日の記念にしたかったんです」
えへへっと笑い、受け取ったぬいぐるみの袋を抱きしめる。
今日は初めての昼間デートだったから、乙女心により、記念になる物が欲しかったの。
結果的に記念になる物は、相良さんからの贈り物にもなった。
大切にしなきゃね。
「帰りも水上バスに乗る?」
「乗りたいですっ」
「まだ時間があるから、もう少しだけ館内を見よう」
第1日目は私が計画すると決めたはずなのに、フタを開ければ相良さんにエスコートされている気がする。
その後の流れも海辺に立ち寄り、夜はショッピングモールの中にある夜景の見えるレストランで食事をする事になった。
「ここのレストラン、魚介づくしですね。ペスカトーレ美味しそう…」
「和奏が好きなの頼んでシェアしよう」
「相良さんは何が好きですか?エビのサラダが美味しそう…」
「じゃあ、それで…」
テーブルに並べられた料理は私が頼んだ物ばかりで、「ごめんなさい」と謝ると「責任持って全部食べて」と言って口角を上げて頭をポンポンとされた。
窓に面して横並びの席に座っている私達は、すぐ触れられる距離に居る。
膨れっ面して、お皿に取り分けていると、
「和奏は見てて飽きない」
と言って頬ずえをつきながら、私の方を流し目で眺める仕草にドキリとした。
言葉に反応して相良さんを見てしまったのが悪かった。
目が合った瞬間に恥ずかしくなり、夜景を見ながら誤魔化す様にカシスオレンジのカクテルを口に含む。
相良さんは眼鏡をかけていても、かけていなくても、色気のある男の人だ。
その事に気付いてしまった私は、まともに顔が見れない。
「…相良さんって、彼女居なかったんですか?えと、私が言ったらオッケーしてくれたから…」
恥ずかしいからお酒の力を借りる事にした。
食事をしながらカクテルのお代わりをしつつ、酔いが回ってきて頭がふわふわしてきた頃に相良さんに向けてとんでもない質問を投げかけていた。
「その質問、2回目」
相良さんは質問には答えずにジンリッキーという、ジンがベースのカクテルのグラスを軽く振って、カランと氷のぶつかる音をさせてから飲み干した。
「…だって、相良さんがごまかすから、ずっと気になって…」
「俺が二股する様に見える?」
「み、見えないですけどっ、確認ですって…」
「……居たら、和奏とは一緒居ないよね」
テーブル上のグラスを両手で握り締めている私の表情を確認するかの様に少しだけ覗き込まれる。
だから、近いんだってば!
触れそうで触れないこの距離感がドキドキが増して、鼓動が加速する。
相良さんは緊張してないのかもしれないけれど、私には無理。
なるべく横を見ないように夜景を見ては、癒される。
東京に出て来て彼氏が出来たりしたけれど…今思えば、相良さんはその中でもダントツトップのハイスペックの持ち主。
高学歴、一流企業の社員、容姿端麗…全てに置いて私には勿体無いくらいなのだ。
玄関の外に一歩出ただけで、うんざり。
暑い、・・・暑すぎる。
真夏の東京は私にとっては地獄。
なるべく汗をかかない様にと駅までの道のりはバスを使用。
少し早めに着いて、メイクを直してから相良さんとの待ち合わせ場所に行く予定…だった。
バスの停留所から何となくだけれど、姿が見えたのは相良さんだと思う。
駅前のテイクアウトありのコーヒーショップの窓側に座り、スマホと睨めっこしていた。
眼鏡はしていなかったが、きっとそうだと思い、コーヒーショップの前まで足が勝手に動き出す。
目の前を通り過ぎた時に目が合い、"おいで"と手招きされた。
「相良さん、早かったんですね」
「…流石にちょっと早かったから、涼んでた」
店内は涼しくて、心地よい。
本当は駅の改札口前での待ち合わせだった。
待ち合わせ時間より30分以上前に着いてしまった相良さんは、スマホで調べ物をしていたらしい。
紺色のリネンシャツの下にボーダーのTシャツ、ベージュのストレートパンツに黒のベルト付きのサンダル、綺麗めなカジュアルの格好な相良さんはとても新鮮。
改めて惚れ惚れしちゃいます。
私はと言うと…肩フリルのついたホワイトカットソーに花柄の刺繍のついた薄いピンクのチュールスカートに紺色のリボンがついたサンダル、可愛らしいカゴバッグを合わせたコーディネート。
大丈夫かな、相良さんの隣に立ってもおかしくないかな…?
ショップの店員さんに選んで貰った服だから、コーディネートは完璧だと思うんだけれど…。
心配しながら、相良さんの横の空いている席にちょこんと座る。
私が座ると相良さんは見ていたスマホをテーブルに伏せて、「何か飲む?」と聞いてきたので首を横に振って断る。
今日はカフェオレではなく、アイスコーヒーの(見た目は)ブラックを飲んでいたらしいが、飲み干さずにコーヒーショップの店外まで出る。
折角注文したのだから、私に構わず飲み干せば良かったのに…と思ったが、私が何も注文せずに座ったので遠慮したのかもしれない。
もしくは早く出かけたかったのかな?、…それは自惚れ過ぎか…。
「水族館行くなら、水上バスに乗ってみる?」
「はい、乗ってみたいです!」
電車は多少混んでいたので出入り口付近に立ち乗りで乗車中、相良さんが思い付いたように言った。
けれども、それは思い付きではなく、相良さんが事前に時間等を調べてくれていた。
田舎から出てきた私は一緒に乗ってくれる人も居なくて、…かと言って一人で乗るには寂しく、水上バスは初めての体験。
遊覧船とは、また違った感覚。
水面に光が反射して、とても綺麗。
東京湾から見える景色がゆっくりと通り過ぎて行く。
暑過ぎるせいか、デッキ部分には誰も出て来る気配はなく、私達二人だけの空間。
「私、初めて乗ったので嬉しいです」
「……そう、喜んで貰えたなら良かった」
ついでに言うならば、社外では常語に戻るのも嬉しいです。
私はあの日以来、呼び捨ての名前でも呼べず、常語でも話せずに社内での感覚のまま、"さん付け"に敬語を使用してしまう。
いつになったら、自然なままに話せるようになるのだろう?
「水族館行ったらペンギンを見たいです。それから、熱帯魚も見たいです」
「…和奏が見たい場所、全部見たらいいよ。暑いから中に入ろう」
景色を眺めながら見たい場所を伝えると快く承諾してくれて、真夏日で流石に相良さんも暑かったのか、手を引かれて中へと誘導される。
さり気なく、呼び捨てで呼んでくれる事が何よりも嬉しくて、顔が緩んでついついニヤケてしまう。
そんな姿を見ては指摘されるけれど、本当に嬉しいんだから仕方がない。
水上バスが水族館付近の降り場に到着後、そこから水族館までは少し歩く。
私の歩幅が小さい為、置いて行かない様にと手を繋がれる。
正確に言えば、手を繋いでいる訳ではなく、相良さんの左手の人差し指に私の右手の人差し指を絡めて歩いている。
暑いし、手汗が出たら嫌だなと思い、手を差し出された時に指を絡めた。
これはこれで恋人感があるな、と思う。
「……相良さん、色んなクラゲがいます!クラゲって良く見ると可愛らしいですねっ」
「クリオネーッ。ちっちゃいのに頑張って泳いでますね!」
「ペンギン居ましたよっ!写真撮りましょう」
水族館に入館後、一人ではしゃぎながら水槽に張り付く私の姿を見ては、相良さんの微笑が絶えない。
「……引率してる先生の気分なんだけど」
私の子供っぽい態度のせいで、相良さんはクスクスと笑いながら、スマホで写真を撮影してくれた。
「先生も撮ってあげましょうか?」とお返しに聞いたら、分かってはいたけれど断固拒否されたので音無し機能アプリを使って、隠し撮りに成功。
一通り、館内を回ったので、ランチをしてからお土産のショップを見渡す。
ペンギンとクラゲの小さなぬいぐるみが可愛くて、どちらにしようかと手に取って眺めていたら、横から取り上げられ、スムーズに会計を済まされてしまった。
会計を済ませた相良さんは「はい」とさり気なく、ぬいぐるみの入ったお土産の袋を手渡してきた。
「ありがとうございますっ」
「…物欲しそうな顔してたから」
「どっちも可愛くて迷ってました」
「大人になっても、ぬいぐるみって欲しいの?」
「欲しい…と言うか、今日の記念にしたかったんです」
えへへっと笑い、受け取ったぬいぐるみの袋を抱きしめる。
今日は初めての昼間デートだったから、乙女心により、記念になる物が欲しかったの。
結果的に記念になる物は、相良さんからの贈り物にもなった。
大切にしなきゃね。
「帰りも水上バスに乗る?」
「乗りたいですっ」
「まだ時間があるから、もう少しだけ館内を見よう」
第1日目は私が計画すると決めたはずなのに、フタを開ければ相良さんにエスコートされている気がする。
その後の流れも海辺に立ち寄り、夜はショッピングモールの中にある夜景の見えるレストランで食事をする事になった。
「ここのレストラン、魚介づくしですね。ペスカトーレ美味しそう…」
「和奏が好きなの頼んでシェアしよう」
「相良さんは何が好きですか?エビのサラダが美味しそう…」
「じゃあ、それで…」
テーブルに並べられた料理は私が頼んだ物ばかりで、「ごめんなさい」と謝ると「責任持って全部食べて」と言って口角を上げて頭をポンポンとされた。
窓に面して横並びの席に座っている私達は、すぐ触れられる距離に居る。
膨れっ面して、お皿に取り分けていると、
「和奏は見てて飽きない」
と言って頬ずえをつきながら、私の方を流し目で眺める仕草にドキリとした。
言葉に反応して相良さんを見てしまったのが悪かった。
目が合った瞬間に恥ずかしくなり、夜景を見ながら誤魔化す様にカシスオレンジのカクテルを口に含む。
相良さんは眼鏡をかけていても、かけていなくても、色気のある男の人だ。
その事に気付いてしまった私は、まともに顔が見れない。
「…相良さんって、彼女居なかったんですか?えと、私が言ったらオッケーしてくれたから…」
恥ずかしいからお酒の力を借りる事にした。
食事をしながらカクテルのお代わりをしつつ、酔いが回ってきて頭がふわふわしてきた頃に相良さんに向けてとんでもない質問を投げかけていた。
「その質問、2回目」
相良さんは質問には答えずにジンリッキーという、ジンがベースのカクテルのグラスを軽く振って、カランと氷のぶつかる音をさせてから飲み干した。
「…だって、相良さんがごまかすから、ずっと気になって…」
「俺が二股する様に見える?」
「み、見えないですけどっ、確認ですって…」
「……居たら、和奏とは一緒居ないよね」
テーブル上のグラスを両手で握り締めている私の表情を確認するかの様に少しだけ覗き込まれる。
だから、近いんだってば!
触れそうで触れないこの距離感がドキドキが増して、鼓動が加速する。
相良さんは緊張してないのかもしれないけれど、私には無理。
なるべく横を見ないように夜景を見ては、癒される。
東京に出て来て彼氏が出来たりしたけれど…今思えば、相良さんはその中でもダントツトップのハイスペックの持ち主。
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