ただ沈む

白子明太子

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第一章

息が止まる

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いつも通りだった。朝起きて適当に朝食べて。チャリ乗って学校行って。いつも通りだった。いつも通りのはずだった。帰りに彼女に会わなければ。
「ねぇ、一緒にちょっと沈んでくんね?」「は?」「なんか沈みたくない?」
「え?」「どーするよ?」
俺は鞄を置いた。
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