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第一章 101人目の勇者様、誕生
第四話 仲間を求めて酒場まで
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俺はキクラゲ!
王様に選ばれた真の勇者だ!
とりあえず、仲間いないのはキツイんで酒場でも行って仲間を探すことにした。
酒場の戸を押す。
中から酒の匂いがこみ上げてくる。
俺はビールを頼み、そこに乾燥キクラゲを投入した。
これでビールキクラゲの完成なり!
この絶妙な歯ごたえと滲み出すビールの旨味!コク!
たまらない!
などと言ってる場合ではない。
俺は大声で叫んだ。
「キクラゲが好きなやつ!キクラゲ100トンが報酬だ!魔王を倒しに行く勇者様についてきたい奴はいるかー!」
キクラゲが好き、というのは俺の仲間として必須の条件だ。
すると青年がどこからともなく現れた。
おどおどしながら青年は言う。「あの、本当にキクラゲくれるんですか…?」
俺は首を縦にふる。
青年は満面の笑みを浮かべた。
「あの、僕、戦士の…」と青年が自己紹介を始めようとしたところで俺は口を挟んだ。「あ、名前覚えんのだりぃし職業だけ覚えとくよ。戦士だな?」
戦士と名乗った青年は驚愕した様子だった。が、すぐに小さく「はい」とこたえた。
戦士と話している間に、さらに2人やってきた。
とてもボーイッシュという感じの女が、「キクラゲェェー」と奇声を発しながらこちらにやってくる。どうしよう。とても不気味だ。だが、逃げる間もなく目の前に現れたその女は言った。「キクラゲくれるなら魔王くらい倒すわよ。私は魔法使いの…」
名前を言い終わらせないのが俺の得意技なのだ。
「あ、名前どうでもいいや。よろしく、魔法使い」
ボーイッシュな女は、「キィークラゲェェェーー」と叫びながらトイレに入っていった。
奇声女の口にガムテープをどう貼るかシミュレーションしているとなんか民族衣装っぽいのを着ている謎のかわいい女の子が現れた。女子高生か?と思っていると話しかけてきた。
「あの…私、キクラゲが大好きで大好きで……それで、その…仲間に入れてもらえると…」
めっちゃ緊張しているようだが、そこがまた良いのだ。この子が可愛すぎて鼻息が荒くなっていると女の子は話を始めた。
「私…僧侶です……。」
謎の民族衣装は僧侶の服なのかっと頭の中で合点がいき、スッキリした。
さて、仲間も手に入れたところで出発するとしよう!
3人に「行くぞー」と叫ぶ。
「「「はーい」」」と返事が返ってきた。
いよいよ冒険が始まるんだと考えると胸が高まる!「ねえ」
さぁ!進もう!「聞いてる?」
「なんだよ俺が興奮してる時に」
魔法使いは答えた「どうやって移動すんの?まさか南アホリカまで歩く気?金は?次の村で泊まれないよ?野宿でもすんの?」
メンタル的に泣きそうになった。
そうだ、移動手段も金もないじゃないか。
などと困っていると女神の僧侶様は言う。「お金はモンスターを倒せば貰えますよ。移動の方法も、お金をためてから馬車を買ったりすればよいかと…」
この子天才!嫁にしたい、せめて抱きしめたい!
そんな欲望を何とか抑えつつ俺たちは再び歩き始めた。
終わりなき旅へと――
王様に選ばれた真の勇者だ!
とりあえず、仲間いないのはキツイんで酒場でも行って仲間を探すことにした。
酒場の戸を押す。
中から酒の匂いがこみ上げてくる。
俺はビールを頼み、そこに乾燥キクラゲを投入した。
これでビールキクラゲの完成なり!
この絶妙な歯ごたえと滲み出すビールの旨味!コク!
たまらない!
などと言ってる場合ではない。
俺は大声で叫んだ。
「キクラゲが好きなやつ!キクラゲ100トンが報酬だ!魔王を倒しに行く勇者様についてきたい奴はいるかー!」
キクラゲが好き、というのは俺の仲間として必須の条件だ。
すると青年がどこからともなく現れた。
おどおどしながら青年は言う。「あの、本当にキクラゲくれるんですか…?」
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青年は満面の笑みを浮かべた。
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戦士と名乗った青年は驚愕した様子だった。が、すぐに小さく「はい」とこたえた。
戦士と話している間に、さらに2人やってきた。
とてもボーイッシュという感じの女が、「キクラゲェェー」と奇声を発しながらこちらにやってくる。どうしよう。とても不気味だ。だが、逃げる間もなく目の前に現れたその女は言った。「キクラゲくれるなら魔王くらい倒すわよ。私は魔法使いの…」
名前を言い終わらせないのが俺の得意技なのだ。
「あ、名前どうでもいいや。よろしく、魔法使い」
ボーイッシュな女は、「キィークラゲェェェーー」と叫びながらトイレに入っていった。
奇声女の口にガムテープをどう貼るかシミュレーションしているとなんか民族衣装っぽいのを着ている謎のかわいい女の子が現れた。女子高生か?と思っていると話しかけてきた。
「あの…私、キクラゲが大好きで大好きで……それで、その…仲間に入れてもらえると…」
めっちゃ緊張しているようだが、そこがまた良いのだ。この子が可愛すぎて鼻息が荒くなっていると女の子は話を始めた。
「私…僧侶です……。」
謎の民族衣装は僧侶の服なのかっと頭の中で合点がいき、スッキリした。
さて、仲間も手に入れたところで出発するとしよう!
3人に「行くぞー」と叫ぶ。
「「「はーい」」」と返事が返ってきた。
いよいよ冒険が始まるんだと考えると胸が高まる!「ねえ」
さぁ!進もう!「聞いてる?」
「なんだよ俺が興奮してる時に」
魔法使いは答えた「どうやって移動すんの?まさか南アホリカまで歩く気?金は?次の村で泊まれないよ?野宿でもすんの?」
メンタル的に泣きそうになった。
そうだ、移動手段も金もないじゃないか。
などと困っていると女神の僧侶様は言う。「お金はモンスターを倒せば貰えますよ。移動の方法も、お金をためてから馬車を買ったりすればよいかと…」
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終わりなき旅へと――
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