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第四章 花のお姉さん
(28)花のお姉さん その1-2
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週末なので混雑しているかと思って店に入ると、ちょうどピークが終わった時間だったらしく、一番奥にあるテーブル席がまるまる空いていた。真奈美がスタッフに人数と指定したいテーブルを伝え、先導していた克也と愛子、優菜と和歌子がそれを確認してからふたつあるテーブルを動かしてセッティングを始める。
一番奥のソファーに最年長の孝、その隣に真奈美、孝の向かいの椅子に優菜、真奈美の向かいの椅子に克也が座ってワンテーブル、克也とテーブルを挟んで隣の椅子に愛子、その隣に和歌子、向かいのソファーに雄哉という形で陣取る。
「わたしたち、夕食シチューだったから、軽くでいいよね」
「あら偶然、うちもシチューだったの」
真奈美は愛子とメニューが一緒だったのが嬉しくて、思わず合いの手を打つ。
「克也さんと雄哉くんは、いっぱい食べていいんだよ?」
愛子は克也と雄哉にテーブルの脇においてあったメニューを渡す。
「あ、実は来る前に偶然鉢合わせて食べてきたんだ。軽くでいいよ」
「じゃぁ、わたしたちで適当に選んじゃうね」
優菜と愛子、和歌子がメニューを見ながら、サイドメニューのポテトフライやサラダなどを選んで注文していく。
メニューを頼み終わって優菜と愛子、和歌子が席を立ち、ドリンクバーの方へ向かう。
「飲み物、みんな何がいい?」
優菜と愛子が一行の顔を見て聞く。
「みんなコーヒーでいいんじゃないかな? ね?」
真奈美がなんでも知ってるって顔でテーブルを見回す。
「みーんな、うちに来たことあるから、わかっちゃう」
「さすがっ、ていうか、このメンバー、みんな真奈美さんのコーヒー飲んだことあるってこともすごいですね」
克也が改めてその事実を認識して驚く。
「じゃ、ブレンドで持ってくるよ。待っててね」
三人がドリンクバーで準備している間に、真奈美が克也に聞く。
「じゃぁ、克也くんと雄哉くん、あの時一緒だったんだねー」
「はい。真奈美さんから連絡きたときは、ちょうどふたりで酌を交わしてました」
「愛子にはメール入れたんですが、見てたかどうか」
「ん? それ知ってたよ?」
愛子が戻ってきて、克也の前にコーヒーを置く。
「雄哉くんと飲んでるって、メールだよね。ちょっと可愛そうかなって思いながら、真奈美さんに約束のワンコール入れたんだよ」
「約束?」
「ふふっ、じゃぁ、今回の種明かし、しちゃおっか」
真奈美はテーブルにみんなのコーヒーが揃ったところで、笑顔で話し始めた。
一番奥のソファーに最年長の孝、その隣に真奈美、孝の向かいの椅子に優菜、真奈美の向かいの椅子に克也が座ってワンテーブル、克也とテーブルを挟んで隣の椅子に愛子、その隣に和歌子、向かいのソファーに雄哉という形で陣取る。
「わたしたち、夕食シチューだったから、軽くでいいよね」
「あら偶然、うちもシチューだったの」
真奈美は愛子とメニューが一緒だったのが嬉しくて、思わず合いの手を打つ。
「克也さんと雄哉くんは、いっぱい食べていいんだよ?」
愛子は克也と雄哉にテーブルの脇においてあったメニューを渡す。
「あ、実は来る前に偶然鉢合わせて食べてきたんだ。軽くでいいよ」
「じゃぁ、わたしたちで適当に選んじゃうね」
優菜と愛子、和歌子がメニューを見ながら、サイドメニューのポテトフライやサラダなどを選んで注文していく。
メニューを頼み終わって優菜と愛子、和歌子が席を立ち、ドリンクバーの方へ向かう。
「飲み物、みんな何がいい?」
優菜と愛子が一行の顔を見て聞く。
「みんなコーヒーでいいんじゃないかな? ね?」
真奈美がなんでも知ってるって顔でテーブルを見回す。
「みーんな、うちに来たことあるから、わかっちゃう」
「さすがっ、ていうか、このメンバー、みんな真奈美さんのコーヒー飲んだことあるってこともすごいですね」
克也が改めてその事実を認識して驚く。
「じゃ、ブレンドで持ってくるよ。待っててね」
三人がドリンクバーで準備している間に、真奈美が克也に聞く。
「じゃぁ、克也くんと雄哉くん、あの時一緒だったんだねー」
「はい。真奈美さんから連絡きたときは、ちょうどふたりで酌を交わしてました」
「愛子にはメール入れたんですが、見てたかどうか」
「ん? それ知ってたよ?」
愛子が戻ってきて、克也の前にコーヒーを置く。
「雄哉くんと飲んでるって、メールだよね。ちょっと可愛そうかなって思いながら、真奈美さんに約束のワンコール入れたんだよ」
「約束?」
「ふふっ、じゃぁ、今回の種明かし、しちゃおっか」
真奈美はテーブルにみんなのコーヒーが揃ったところで、笑顔で話し始めた。
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