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第60層 悪辣湖沼地帯 -シニスター-
第73話 毒の根源
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頬にざらついた感触を覚えた。体が重い。気怠さの中に、鼻孔をくすぐる懐かしき草の香りを感じる。力の入らない腕を動かし、手の平で畳をなぞった。やっぱり和室は素晴らしい。畳縁の段差を指で確かめながら、力を入れて上半身を起こした。
「……うわぁ」
僕の下半身を枕にしてアザミとシキミの姉妹が寝ている。だから体が重く感じたのか……。
昨夜は夜通し語り明かした。自身のこと。相手のこと。これまでのことと、これからのこと。脱線に脱線を重ね、合流したかと思えば噛み合わず、まるで立体交差する複数のジェットコースターをお互いに乗り合っているような、そんな無軌道の会話をした。
だからもう2人に僕は何の遠慮も考えることなく、足を動かした。
「んがっ」
「んぎゅ」
ゴン、と鈍い音を立てて畳に頭突きをする姉妹に嘆息し、自分の湿ったズボンを見てもう一度嘆息した。2人が配信者になったらチャンネル名はやりたい放題チャンネルにしようとか、そんな余計な事を考えていると打ち付けた頭を擦りながら2人が目を覚ました。
「今何時だ……」
「んんぅ……ねむぃ……」
「今は昼の12時だよ……寝過ぎだ、流石に」
ぼさぼさの頭を掻きながら取り出していたスマホをポケットに仕舞ったところでアイザ達がいないことに気付いた。
困ったな。昨夜は差し入れもしてくれたのにその場のお礼しか言えてない。探そうにもこの迷路のような屋敷を1人でうろついて大丈夫なのか……。
と、どうするべきか考えていたところでスパン! と勢いよく襖が開いた。
「おぉ、起きたかしょーちゃん」
「ヴァネッサ。おはよう」
「おはよ。まぁとりあえず風呂入っておいでよ」
「風呂があるのか。ありがたい……ていうか何で大人姿なんだ?」
出入口で腕を組んで仁王立ちをしているヴァネッサはいつもの幼女姿じゃなくてスラッとした妖艶な大人バージョンだった。僕の問いに溜息を吐き、壁にもたれて左足の親指の爪で右足のふくらはぎを掻いた。
「ここの廊下長くて怠いから歩幅稼ぎ」
ヴァネッサに教えられた通りに廊下を進んだ先には『男』『女』と書かれた暖簾がぶら下げられた浴場へと辿り着いた。
「まるで旅館だな」
敵を惑わす為の造りでありながらも生活が基盤にあるというこの町の造りと理念がちょうどよく混在したカオスな光景だ。もし旅館であればこんなややこしい造りで風呂場まで歩かせるようなことはないだろう。
迷うことなく『男』の暖簾をくぐり、中へ入る。僕以外には誰も居ないようで、ラッキーなんて思ったけどよく考えたら昼過ぎに風呂に入るような奴はいないだろう。
生まれたままの姿になり、引き戸を開けるともわっとした熱い空気が全身を撫でた。銭湯よりは小さく、家庭のお風呂よりは大きい浴場にはたっぷりと湯が張られていた。源泉かけ流しってやつかな? この流れ出たお湯はどこへ流れていくんだろうか……ていうかここ、毒の湖とかあるけれどこのお湯は大丈夫なお湯なんだろうか。
「考えても仕方ないな……ここまで来て入らずに帰れる程日本人やめちゃいないんだ」
でもちょっと怖いので指先を湯に浸けてみる。うーん……とても良い温度だ。ビリビリするような感覚やヒリヒリするような痛みもない。ぬるぬるする感覚もないので皮膚が溶けている、なんてこともなさそうだ。
お湯が大丈夫そうなのでそれを使って身を清める。湯舟に浸かる前には必ず体を洗うのがマナーだ。汚れた体で入ったら後の人が困るので。持参していた布で体を丁寧に拭き洗う。石鹸はなんと備え付けのものが置いてあったので、有難く利用させてもらった。シャンプーは流石になかったので仕方なくその石鹸で洗う。ギシギシになりそうだと不安だが、こればっかりはやってみないと分からない。
一先ず身綺麗になったのでいよいよ湯に浸かる。爪先から痺れる感覚が腰を抜けて背中へ、そして脳天まで一方通行で突き抜けていく。
「ふぁぁぁ……」
思わず出てくる声を抑えられるような器用な真似はできない。むしろ出すべきだ。人目を気にせず、恥も外聞もなく人が出す一番情けない声を響かせることこそが日本人の本懐なのである。
「貸し切り最高や……」
実際、誰もいないのであればいない方がいいが。
□ □ □ □
十分にお湯を堪能した僕は満足顔で浴場を後にした。ほかほかの顔を手で仰ぎながら一番奥のアザミの部屋に戻る。部屋の主は流石に二度寝はしていないようで、ボーっと窓の外を眺めていた。
「何が見えるんだ?」
「大したものは見えない。上からの襲撃を防ぐ為にでっかい屋根があるから」
確かに空を仰ぐのは難しい。日光で暖まった畳の素晴らしさを堪能できないのは悲しいが、命の方が大事だ。
「しかし同じ目線からなら見えるものは沢山あるよ」
隣に立つと、確かに町の様子は見て取れた。昨日はあんなに人がいないゴーストタウンだったのに、今は嘘みたいに人が行き交っていた。人ごみとか歩行者天国と言える程の人数はいないが、いるといないのでは大きな差だ。てくてくと行き交う人が見えるだけで町は忘れていた呼吸の仕方を思い出したかのように生き返った。
「この町を守ると母と約束した。その方法はとても難しいけれど、いつか成し遂げるんだ」
「方法というのは?」
「この世界は毒に満ちている。それを取り除くのが平和の為の方法だと私は聞かされてきたよ」
悪辣戦場、シニスター湖沼地帯。その半分は禍津世界樹の根に侵され、もう半分は猛毒のアルカロイド湖に浸っている。この世界の毒の根源はこの湖だ。それを中和できれば、取り除くことはできるだろう。
「毒の根源が何か知っているか?」
「あの猛毒湖だろう?」
「今はそうだが、元々は綺麗な湖だったらしい」
「何か原因があって、猛毒の湖になったってことか?」
「あぁ、そうだ」
振り返ったアザミは憎しみと狂気と、それを塗り潰す歓喜に満ちた笑みを浮かべて言った。湖の毒の根源、その生き物の名を。
「猛毒の血を持ち、吐く息は動植物を枯らす毒の根源、ブラックドラゴン……名は【ヘイロン】。そいつを殺すのが、世界を浄化させる唯一の方法さ」
「……うわぁ」
僕の下半身を枕にしてアザミとシキミの姉妹が寝ている。だから体が重く感じたのか……。
昨夜は夜通し語り明かした。自身のこと。相手のこと。これまでのことと、これからのこと。脱線に脱線を重ね、合流したかと思えば噛み合わず、まるで立体交差する複数のジェットコースターをお互いに乗り合っているような、そんな無軌道の会話をした。
だからもう2人に僕は何の遠慮も考えることなく、足を動かした。
「んがっ」
「んぎゅ」
ゴン、と鈍い音を立てて畳に頭突きをする姉妹に嘆息し、自分の湿ったズボンを見てもう一度嘆息した。2人が配信者になったらチャンネル名はやりたい放題チャンネルにしようとか、そんな余計な事を考えていると打ち付けた頭を擦りながら2人が目を覚ました。
「今何時だ……」
「んんぅ……ねむぃ……」
「今は昼の12時だよ……寝過ぎだ、流石に」
ぼさぼさの頭を掻きながら取り出していたスマホをポケットに仕舞ったところでアイザ達がいないことに気付いた。
困ったな。昨夜は差し入れもしてくれたのにその場のお礼しか言えてない。探そうにもこの迷路のような屋敷を1人でうろついて大丈夫なのか……。
と、どうするべきか考えていたところでスパン! と勢いよく襖が開いた。
「おぉ、起きたかしょーちゃん」
「ヴァネッサ。おはよう」
「おはよ。まぁとりあえず風呂入っておいでよ」
「風呂があるのか。ありがたい……ていうか何で大人姿なんだ?」
出入口で腕を組んで仁王立ちをしているヴァネッサはいつもの幼女姿じゃなくてスラッとした妖艶な大人バージョンだった。僕の問いに溜息を吐き、壁にもたれて左足の親指の爪で右足のふくらはぎを掻いた。
「ここの廊下長くて怠いから歩幅稼ぎ」
ヴァネッサに教えられた通りに廊下を進んだ先には『男』『女』と書かれた暖簾がぶら下げられた浴場へと辿り着いた。
「まるで旅館だな」
敵を惑わす為の造りでありながらも生活が基盤にあるというこの町の造りと理念がちょうどよく混在したカオスな光景だ。もし旅館であればこんなややこしい造りで風呂場まで歩かせるようなことはないだろう。
迷うことなく『男』の暖簾をくぐり、中へ入る。僕以外には誰も居ないようで、ラッキーなんて思ったけどよく考えたら昼過ぎに風呂に入るような奴はいないだろう。
生まれたままの姿になり、引き戸を開けるともわっとした熱い空気が全身を撫でた。銭湯よりは小さく、家庭のお風呂よりは大きい浴場にはたっぷりと湯が張られていた。源泉かけ流しってやつかな? この流れ出たお湯はどこへ流れていくんだろうか……ていうかここ、毒の湖とかあるけれどこのお湯は大丈夫なお湯なんだろうか。
「考えても仕方ないな……ここまで来て入らずに帰れる程日本人やめちゃいないんだ」
でもちょっと怖いので指先を湯に浸けてみる。うーん……とても良い温度だ。ビリビリするような感覚やヒリヒリするような痛みもない。ぬるぬるする感覚もないので皮膚が溶けている、なんてこともなさそうだ。
お湯が大丈夫そうなのでそれを使って身を清める。湯舟に浸かる前には必ず体を洗うのがマナーだ。汚れた体で入ったら後の人が困るので。持参していた布で体を丁寧に拭き洗う。石鹸はなんと備え付けのものが置いてあったので、有難く利用させてもらった。シャンプーは流石になかったので仕方なくその石鹸で洗う。ギシギシになりそうだと不安だが、こればっかりはやってみないと分からない。
一先ず身綺麗になったのでいよいよ湯に浸かる。爪先から痺れる感覚が腰を抜けて背中へ、そして脳天まで一方通行で突き抜けていく。
「ふぁぁぁ……」
思わず出てくる声を抑えられるような器用な真似はできない。むしろ出すべきだ。人目を気にせず、恥も外聞もなく人が出す一番情けない声を響かせることこそが日本人の本懐なのである。
「貸し切り最高や……」
実際、誰もいないのであればいない方がいいが。
□ □ □ □
十分にお湯を堪能した僕は満足顔で浴場を後にした。ほかほかの顔を手で仰ぎながら一番奥のアザミの部屋に戻る。部屋の主は流石に二度寝はしていないようで、ボーっと窓の外を眺めていた。
「何が見えるんだ?」
「大したものは見えない。上からの襲撃を防ぐ為にでっかい屋根があるから」
確かに空を仰ぐのは難しい。日光で暖まった畳の素晴らしさを堪能できないのは悲しいが、命の方が大事だ。
「しかし同じ目線からなら見えるものは沢山あるよ」
隣に立つと、確かに町の様子は見て取れた。昨日はあんなに人がいないゴーストタウンだったのに、今は嘘みたいに人が行き交っていた。人ごみとか歩行者天国と言える程の人数はいないが、いるといないのでは大きな差だ。てくてくと行き交う人が見えるだけで町は忘れていた呼吸の仕方を思い出したかのように生き返った。
「この町を守ると母と約束した。その方法はとても難しいけれど、いつか成し遂げるんだ」
「方法というのは?」
「この世界は毒に満ちている。それを取り除くのが平和の為の方法だと私は聞かされてきたよ」
悪辣戦場、シニスター湖沼地帯。その半分は禍津世界樹の根に侵され、もう半分は猛毒のアルカロイド湖に浸っている。この世界の毒の根源はこの湖だ。それを中和できれば、取り除くことはできるだろう。
「毒の根源が何か知っているか?」
「あの猛毒湖だろう?」
「今はそうだが、元々は綺麗な湖だったらしい」
「何か原因があって、猛毒の湖になったってことか?」
「あぁ、そうだ」
振り返ったアザミは憎しみと狂気と、それを塗り潰す歓喜に満ちた笑みを浮かべて言った。湖の毒の根源、その生き物の名を。
「猛毒の血を持ち、吐く息は動植物を枯らす毒の根源、ブラックドラゴン……名は【ヘイロン】。そいつを殺すのが、世界を浄化させる唯一の方法さ」
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