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第十章 蠱毒の書
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前回の任務から数ヶ月経った頃、クロハは神妙な顔をした花長・ツバメに呼び出された。
「新たな任務を与える」
ツバメは二枚の任命の書をクロハに手渡した。
片方は殿の護衛任務と書かれており、片方は殿の暗殺任務と書かれている。
「くれぐれも気をつけていくんだぞ」
クロハは二枚の書を懐に入れ、礼をして長の間を出ていった。
その背中を、ツバメは心配そうに見送っていた。
風の里・風鈴喫茶にクロハはやってきた。
すると、店内に見覚えのある顔が集まっていることに気がついた。
「どうしてまたシスイが居るんだ?」
クロハはジト目でシスイを見る。
それにシスイは平然と「任務だ」と言った。
「俺様もいるぞ」
「私もいますわよ」
キョウコツとノエが横槍を入れてきた。
クロハは久しぶりに会ったノエの姿をあらためて見上げた。
「また身長が伸びてないか?」
「そうですの。私、成長期が止まらなくて」
おほほと笑うノエの頭を撫で、クロハはキョウコツの方へ向いた。
「キョウコツは変わらず暑苦しいほどでかいな」
「悪かったな」
「こっちは前より大きくなったか?」
クロハはキョウコツの豊満な胸を掴むと揉んだ。
「なっ……、変態野郎! 人の胸を揉むな」」
すぐにクロハの手は振り払われてしまった。
「みな集まったな。では城へ向かおう」
シスイを先頭にして、四人は風鈴喫茶を後にした。
異例の早さで築城された雲山城の視察に向かう殿の護衛を四里同盟は任された。
四人はそれぞれ飛脚、虚無僧、山窩、商人に化けて、殿様一行を陰ながら護衛した。
雲山城へ向かう山路を馬に乗った一行が進んでいると、突然前方から弓矢が飛んできた。
「曲者か!」
一行は辺りを警戒して立ち止まった。
シスイ、キョウコツ、ノエはすぐに弓の方角へ向かい、犯人を捕えに行った。
クロハは走って「殿! 危ない!」と叫んで馬上の殿に抱きつき、彼を馬から引きずり落とした。
その瞬間、弓が先程まで殿がいた場所を通り抜け、地面に突き刺さった。
「貴様、何をする!」
殿は怒り顔で自らの下に押し倒されているものの顔を見た。
その者は、この世のものでないと思えるほど美しく、柔らかそうな桃色の髪と赤い瞳を持った青年だった。
途端に殿は表情を変え、息を呑んだ。
慌てて馬を降りた家老が見つめ合う二人の元へやってきた。
「殿、その者は今回護衛を頼んだ四里同盟の忍びでございます」
「四里同盟の者であったか」
殿は切り捨てられると怯える目をしたクロハの頬を撫でて呟いた。
「美しい……」
それに家老は額に手を当て「また殿の悪癖が出た」と嘆いていた。
曲者を捕らえに行った三人だったが、弓矢を放った者は既に失せた後だった。
三人が殿の元へ戻ると、そこには異常な光景が広がっていた。
なぜか殿はクロハを自分の馬に乗せ、後ろから抱き締めるようにしていたのだ。
馬上でいちゃつく二人を一瞥したシスイはすぐに家老の元へ行き、何事だと聞いた。
すると、家老は
「彼は殿に見初められたのだ。ああなったら、殿は死んでも相手を離さない」
とぼやいた。
「なにやってんだクロハのやつ」
「あらあら、いつの間にか面白いことになってるわね」
呑気な二人をよそに、シスイは眉を顰めてクロハと殿の方を睨み続けていた。
襲撃のあと、殿様一行と忍びたちは警戒しながら雲山城へ向かったが、再び曲者が現れることはなかった。
雲山城に到着すると、築城を指揮した若武者やその配下が彼らを出迎えた。
若武者は同じ馬に乗る殿とクロハの姿を見ると、何かに気がついたのか唇をグッと噛み締め、挨拶もそぞろに姿を消した。
シスイは心の中で
(クロハの行いに嫉妬するとは、彼はそうとうに器が狭い)
と上から目線で思っていた。
シスイはいついかなる状況でもクロハを愛で、
誰と交合しても邪魔することなくそっと見守り、
いざというときはその身を助けてきた自負がある。
若武者がクロハに落ちた時も、シスイは物陰から
(任務でもなければクロハはお前なんか相手にしない)
と二人の様子をずっと見ていたのだ。
雲山城の内部を案内されてから、殿様とその仲間たちはここへ一泊することになった。
殿は城に到着してからも常にクロハの肩を抱き、食事は膝の上でとらせ、寝所に彼を呼びつけた。
「クロハよ、顔をよく見せておくれ」
燈台に照らされた部屋の中、布団の上で向き合った二人の影が動いた。
「本当に、どこから見ても美しい顔だ」
殿はクロハの顎に手をかけ、薄く柔らかい唇を開かせた。
「寝所に来たということは、貴様もどういうことか理解しておろう」
「殿……。私は殿を陰ながらずっとお慕いしておりました。まさか日陰の者の私が殿に御目通りが叶うと思わず、いまも雲の中を歩いているような気持ちで……」
頬を染めたクロハは、戸惑うように目を伏せて言った。
「まさに雲山城にぴったりな表現だ。クロハ、顔を上げよ」
ぐっと顎を上げられたクロハに、上から殿が口付けた。
「今夜はいい時を過ごさせよう」
殿はそっとクロハを押し倒し、彼の帯紐を緩め前を開かせた。
油が切れて暗くなった室内に、男二人の息を漏らす声と肌と肌がぶつかり合う音が響いていた。
「ぁんっ……殿……殿っ……!」
二人は正常位で体をつなげ、殿はクロハの腰を持ち何度も陰茎を突き入れる。
クロハは殿の首に腕を回し、甘い声で鳴き続けた。
散々に愛撫で体を高められ、恋人のように情熱的に肉茎を挿し込まれ、クロハは腹の中はもう蕩け切っていた。
殿もまた、優しく包み込むような名器に我慢の限界を迎えた。
「クロハ、余の小姓になってはくれぬか」
「んっ……皆に年増と笑われてしまいます」
「誰にもそのような口は聞かせまい。ずっと余の隣にいてくれ」
「そんなこと、私……嬉しくていってしまいますっ……ああっ……!」
殿は、体を震わせ絶頂したクロハの奥に肉棒を突き刺し溢れるほどの種汁を注ぎ込んだ。
「愛している、クロハ」
二人はそのまま長い間、唇をあわせ舌を絡めあっていた。
「殿……私も、愛しております」
クロハは殿の背中に回した手をそっと下にずらし、彼の尻の中に丸薬を仕込み入れた。
(久しぶりに普通の性交をした気がする……)
クロハは殿の寝所から出ると、そのまま城内にある井戸の方へ向かった。
すると、そこには暗闇の中、上半身を晒して頭を濡らしたキョウコツがいた。
「くそっ! クロハのやつ、どういうつもりなんだ。殿の寝所に忍び込むなんて、任務を忘れたのか? そのまま忍びをやめて、殿の妾にでもなるつもりか?」
キョウコツは何度も井戸水を汲み上げ、何度も頭から被り続けている。
「腹の奥がムカムカして眠れねぇ!」
クロハは足音を立ててキョウコツの元に歩いて行った。
「こんな時間になにをしてるんだ」
「はっ……クロハ!?」
キョウコツは大きな体をびくりと震わせ振り向いた。
つかつかとキョウコツの目の前にまで来ると、クロハは無遠慮に彼の股間を鷲掴んだ。
「なんだ、勃っているじゃないか」
「ひぃっ!」
いきなり急所を掴まれてキョウコツは情けない声を上げた。
「僕と殿に当てられて、こんなに大きくしたのか?」
クロハはグリグリと勃起した逸物を揉み、やがて彼の股間をはだけさせて直接扱き出した。
「何すんだこの変態野郎!」
「バキバキに固くしておいて、よくそんな口が聞けるよね」
「うるせえ、生理現象だ」
キョウコツはクロハの細い肩を掴み彼を引き剥がそうとするが、少し力を入れれば壊れそうなほど体格の違う彼をどうにもできず、結局かるく触れただけで所在なさげに手を下ろした。
「もうやめろ」
「嫌だね。ほら出せよ、このでかい玉袋は飾りか?」
クロハは跪くと、片手で竿を扱きながら、その下のふぐりをもう片手で弄り、舌を伸ばすと鈴口を攻めるように鬼頭に押し付けた。
「くっ、出る!」
キョウコツは肉茎を震わせ、勢いよく白濁を放出した。
彼の放った白濁は見事にクロハの顔にかかり、美しい顔を汚していた。
唇の端を伝う白濁を舐め、怪しく笑ったクロハがいう。
「僕の顔を汚した責任、取ってくれるよね?」
射精の後で息が荒くなったキョウコツは、小さく「くそ変態野郎が」と呟いた。
蓋をした井戸の上にクロハは浅く腰掛け、その下では跪いたキョウコツが彼の小ぶりなものを咥えさせられていた。
「キョウコツ、こんなんじゃいつまで経ってもいけないよ」
「俺はお前みたいな淫乱と違うんだよ」
言い返しながらもキョウコツはクロハのものを持ち上げ、先程までより深く喉に加えると吸い付くように口淫した。
「んっ……気持ちいい」
快楽に眉を下げたクロハは腰をゆるく回し、キョウコツの頭を抱えるように両手で抱いた。
「キョウコツ、見て?」
クロハはキョウコツの唇から自身の陰茎を抜き取り、両足を広げて井戸の縁にかけた。
不安定な体勢をとるクロハの背に自然と腕を回したキョウコツに、クロハは玉の奥にある濡れた尻穴を広げて見せた。
「さっきまでここに殿様のおっきいのを入れられて、奥まで熱い液体を注がれてたんだ」
クロハが腹に力を込めると、押し出された白濁液がだらしなく菊穴から垂れ落ちる。
「殿様の精子、漏れてきちゃった」
長く糸を引く液体を溢れさせる卑猥な穴を、キョウコツは息を顰めて見つめていた。
クロハは目を細め、誘うように唇を舐めて言った。
「ねえ、キョウコツ? 僕の中に精子、注ぎ直してよ」
「くそっ、くそ! 覚えとけよ、この変態野郎!」
そう罵りながら、キョウコツは彼の後穴に肉棒をあて一息に突き上げた。
数刻後、キョウコツは散々クロハの中に注ぎ込んだ後、
「もう二度とお前とやらねぇからな!」
と捨て台詞を吐いて、肩を怒らせ屋敷に戻っていった。
一人残されたクロハはやれやれと言って自分の懐から麻袋を取り出し、中に入っていた粉薬を全て井戸の中に溶かし入れた。
「新たな任務を与える」
ツバメは二枚の任命の書をクロハに手渡した。
片方は殿の護衛任務と書かれており、片方は殿の暗殺任務と書かれている。
「くれぐれも気をつけていくんだぞ」
クロハは二枚の書を懐に入れ、礼をして長の間を出ていった。
その背中を、ツバメは心配そうに見送っていた。
風の里・風鈴喫茶にクロハはやってきた。
すると、店内に見覚えのある顔が集まっていることに気がついた。
「どうしてまたシスイが居るんだ?」
クロハはジト目でシスイを見る。
それにシスイは平然と「任務だ」と言った。
「俺様もいるぞ」
「私もいますわよ」
キョウコツとノエが横槍を入れてきた。
クロハは久しぶりに会ったノエの姿をあらためて見上げた。
「また身長が伸びてないか?」
「そうですの。私、成長期が止まらなくて」
おほほと笑うノエの頭を撫で、クロハはキョウコツの方へ向いた。
「キョウコツは変わらず暑苦しいほどでかいな」
「悪かったな」
「こっちは前より大きくなったか?」
クロハはキョウコツの豊満な胸を掴むと揉んだ。
「なっ……、変態野郎! 人の胸を揉むな」」
すぐにクロハの手は振り払われてしまった。
「みな集まったな。では城へ向かおう」
シスイを先頭にして、四人は風鈴喫茶を後にした。
異例の早さで築城された雲山城の視察に向かう殿の護衛を四里同盟は任された。
四人はそれぞれ飛脚、虚無僧、山窩、商人に化けて、殿様一行を陰ながら護衛した。
雲山城へ向かう山路を馬に乗った一行が進んでいると、突然前方から弓矢が飛んできた。
「曲者か!」
一行は辺りを警戒して立ち止まった。
シスイ、キョウコツ、ノエはすぐに弓の方角へ向かい、犯人を捕えに行った。
クロハは走って「殿! 危ない!」と叫んで馬上の殿に抱きつき、彼を馬から引きずり落とした。
その瞬間、弓が先程まで殿がいた場所を通り抜け、地面に突き刺さった。
「貴様、何をする!」
殿は怒り顔で自らの下に押し倒されているものの顔を見た。
その者は、この世のものでないと思えるほど美しく、柔らかそうな桃色の髪と赤い瞳を持った青年だった。
途端に殿は表情を変え、息を呑んだ。
慌てて馬を降りた家老が見つめ合う二人の元へやってきた。
「殿、その者は今回護衛を頼んだ四里同盟の忍びでございます」
「四里同盟の者であったか」
殿は切り捨てられると怯える目をしたクロハの頬を撫でて呟いた。
「美しい……」
それに家老は額に手を当て「また殿の悪癖が出た」と嘆いていた。
曲者を捕らえに行った三人だったが、弓矢を放った者は既に失せた後だった。
三人が殿の元へ戻ると、そこには異常な光景が広がっていた。
なぜか殿はクロハを自分の馬に乗せ、後ろから抱き締めるようにしていたのだ。
馬上でいちゃつく二人を一瞥したシスイはすぐに家老の元へ行き、何事だと聞いた。
すると、家老は
「彼は殿に見初められたのだ。ああなったら、殿は死んでも相手を離さない」
とぼやいた。
「なにやってんだクロハのやつ」
「あらあら、いつの間にか面白いことになってるわね」
呑気な二人をよそに、シスイは眉を顰めてクロハと殿の方を睨み続けていた。
襲撃のあと、殿様一行と忍びたちは警戒しながら雲山城へ向かったが、再び曲者が現れることはなかった。
雲山城に到着すると、築城を指揮した若武者やその配下が彼らを出迎えた。
若武者は同じ馬に乗る殿とクロハの姿を見ると、何かに気がついたのか唇をグッと噛み締め、挨拶もそぞろに姿を消した。
シスイは心の中で
(クロハの行いに嫉妬するとは、彼はそうとうに器が狭い)
と上から目線で思っていた。
シスイはいついかなる状況でもクロハを愛で、
誰と交合しても邪魔することなくそっと見守り、
いざというときはその身を助けてきた自負がある。
若武者がクロハに落ちた時も、シスイは物陰から
(任務でもなければクロハはお前なんか相手にしない)
と二人の様子をずっと見ていたのだ。
雲山城の内部を案内されてから、殿様とその仲間たちはここへ一泊することになった。
殿は城に到着してからも常にクロハの肩を抱き、食事は膝の上でとらせ、寝所に彼を呼びつけた。
「クロハよ、顔をよく見せておくれ」
燈台に照らされた部屋の中、布団の上で向き合った二人の影が動いた。
「本当に、どこから見ても美しい顔だ」
殿はクロハの顎に手をかけ、薄く柔らかい唇を開かせた。
「寝所に来たということは、貴様もどういうことか理解しておろう」
「殿……。私は殿を陰ながらずっとお慕いしておりました。まさか日陰の者の私が殿に御目通りが叶うと思わず、いまも雲の中を歩いているような気持ちで……」
頬を染めたクロハは、戸惑うように目を伏せて言った。
「まさに雲山城にぴったりな表現だ。クロハ、顔を上げよ」
ぐっと顎を上げられたクロハに、上から殿が口付けた。
「今夜はいい時を過ごさせよう」
殿はそっとクロハを押し倒し、彼の帯紐を緩め前を開かせた。
油が切れて暗くなった室内に、男二人の息を漏らす声と肌と肌がぶつかり合う音が響いていた。
「ぁんっ……殿……殿っ……!」
二人は正常位で体をつなげ、殿はクロハの腰を持ち何度も陰茎を突き入れる。
クロハは殿の首に腕を回し、甘い声で鳴き続けた。
散々に愛撫で体を高められ、恋人のように情熱的に肉茎を挿し込まれ、クロハは腹の中はもう蕩け切っていた。
殿もまた、優しく包み込むような名器に我慢の限界を迎えた。
「クロハ、余の小姓になってはくれぬか」
「んっ……皆に年増と笑われてしまいます」
「誰にもそのような口は聞かせまい。ずっと余の隣にいてくれ」
「そんなこと、私……嬉しくていってしまいますっ……ああっ……!」
殿は、体を震わせ絶頂したクロハの奥に肉棒を突き刺し溢れるほどの種汁を注ぎ込んだ。
「愛している、クロハ」
二人はそのまま長い間、唇をあわせ舌を絡めあっていた。
「殿……私も、愛しております」
クロハは殿の背中に回した手をそっと下にずらし、彼の尻の中に丸薬を仕込み入れた。
(久しぶりに普通の性交をした気がする……)
クロハは殿の寝所から出ると、そのまま城内にある井戸の方へ向かった。
すると、そこには暗闇の中、上半身を晒して頭を濡らしたキョウコツがいた。
「くそっ! クロハのやつ、どういうつもりなんだ。殿の寝所に忍び込むなんて、任務を忘れたのか? そのまま忍びをやめて、殿の妾にでもなるつもりか?」
キョウコツは何度も井戸水を汲み上げ、何度も頭から被り続けている。
「腹の奥がムカムカして眠れねぇ!」
クロハは足音を立ててキョウコツの元に歩いて行った。
「こんな時間になにをしてるんだ」
「はっ……クロハ!?」
キョウコツは大きな体をびくりと震わせ振り向いた。
つかつかとキョウコツの目の前にまで来ると、クロハは無遠慮に彼の股間を鷲掴んだ。
「なんだ、勃っているじゃないか」
「ひぃっ!」
いきなり急所を掴まれてキョウコツは情けない声を上げた。
「僕と殿に当てられて、こんなに大きくしたのか?」
クロハはグリグリと勃起した逸物を揉み、やがて彼の股間をはだけさせて直接扱き出した。
「何すんだこの変態野郎!」
「バキバキに固くしておいて、よくそんな口が聞けるよね」
「うるせえ、生理現象だ」
キョウコツはクロハの細い肩を掴み彼を引き剥がそうとするが、少し力を入れれば壊れそうなほど体格の違う彼をどうにもできず、結局かるく触れただけで所在なさげに手を下ろした。
「もうやめろ」
「嫌だね。ほら出せよ、このでかい玉袋は飾りか?」
クロハは跪くと、片手で竿を扱きながら、その下のふぐりをもう片手で弄り、舌を伸ばすと鈴口を攻めるように鬼頭に押し付けた。
「くっ、出る!」
キョウコツは肉茎を震わせ、勢いよく白濁を放出した。
彼の放った白濁は見事にクロハの顔にかかり、美しい顔を汚していた。
唇の端を伝う白濁を舐め、怪しく笑ったクロハがいう。
「僕の顔を汚した責任、取ってくれるよね?」
射精の後で息が荒くなったキョウコツは、小さく「くそ変態野郎が」と呟いた。
蓋をした井戸の上にクロハは浅く腰掛け、その下では跪いたキョウコツが彼の小ぶりなものを咥えさせられていた。
「キョウコツ、こんなんじゃいつまで経ってもいけないよ」
「俺はお前みたいな淫乱と違うんだよ」
言い返しながらもキョウコツはクロハのものを持ち上げ、先程までより深く喉に加えると吸い付くように口淫した。
「んっ……気持ちいい」
快楽に眉を下げたクロハは腰をゆるく回し、キョウコツの頭を抱えるように両手で抱いた。
「キョウコツ、見て?」
クロハはキョウコツの唇から自身の陰茎を抜き取り、両足を広げて井戸の縁にかけた。
不安定な体勢をとるクロハの背に自然と腕を回したキョウコツに、クロハは玉の奥にある濡れた尻穴を広げて見せた。
「さっきまでここに殿様のおっきいのを入れられて、奥まで熱い液体を注がれてたんだ」
クロハが腹に力を込めると、押し出された白濁液がだらしなく菊穴から垂れ落ちる。
「殿様の精子、漏れてきちゃった」
長く糸を引く液体を溢れさせる卑猥な穴を、キョウコツは息を顰めて見つめていた。
クロハは目を細め、誘うように唇を舐めて言った。
「ねえ、キョウコツ? 僕の中に精子、注ぎ直してよ」
「くそっ、くそ! 覚えとけよ、この変態野郎!」
そう罵りながら、キョウコツは彼の後穴に肉棒をあて一息に突き上げた。
数刻後、キョウコツは散々クロハの中に注ぎ込んだ後、
「もう二度とお前とやらねぇからな!」
と捨て台詞を吐いて、肩を怒らせ屋敷に戻っていった。
一人残されたクロハはやれやれと言って自分の懐から麻袋を取り出し、中に入っていた粉薬を全て井戸の中に溶かし入れた。
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