黒羽忍法書~前世ビッチは幸せになりたい~

ももっけ

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第十二章 灯蛾(とうが)の書

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 花の里・長の間の床に両膝をついたクロハとカエデは、花長・ツバメに向かって深く首を垂れていた。

「クロハ、おまえは今なんと言った? もう一度言ってみろ」
「殿の暗殺は失敗、私の姿も波忍に見られました」

 ツバメはダンッと大きく足音を鳴らし長の間の椅子から立ち上がった。
 そのまま彼はクロハの胸ぐらを掴むと、彼の瞳を覗き込んで言った。

「忍びに失敗は許されない。失敗をした時、それは即ち死を意味するのだ。私は何度もお前に言っただろう」
「はい……。花長、里に迷惑はかけません。もしもの時は全ての罪を負い、潔く首を差し出しましょう」

 覚悟を決めたようにまぶたを閉じるクロハに、ツバメはやり切れない思いで彼の襟から手を離した。

「まだどうなるかはわからない。次の里長会議の前に、私の方で波長の様子を探っておく。まずは依頼者への謝罪だ」
「はい」

 長の間を出て行くツバメの後を追い、クロハも部屋を出ていった。
 部屋に残されたカエデはひとり、土下座をしたままで悔しさから込み上げる涙をこらえていた。



 婀國(あこく)は、四里同盟の殿が支配する国と敵対している国のひとつだ。
 領地が隣接していることもあり、古くから二つの国の国境付近では小競り合いが頻発している。

 今回、婀國は国境近くに建築予定であった雲山城を施工中止に追い込む作戦を練っていた。
 しかし、その雲山城がとんでもない速度であっという間に建てられたため、作戦は中止。
 いざ軍が到着したらどうにもならないため、膨大な金銭を積んで殿の暗殺と雲山城の破壊活動を花長に依頼したのだ。
 しかし結果は失敗に終わった。



 婀國・家老の元を訪れたツバメとクロハは、膝をつき任務の結果を報告した。
 その内容を聞いて、家老は怒り二人に熱いお茶を頭から被せた。

「花の里には今まで随分と世話になったが、今回に関しては心底がっかりしたよ」
「申し訳ございません。頂いた前金は全てお返しします」

 ツバメは頭を下げたまま微動だにせずそう言った。

「そんなものは良い。既にくれてやった金だ。だが……」

 家老は長く伸びた髭を触り、いやらしい笑みを浮かべるとクロハを見た。

「その青年、聞くところによると中々の床上手というではないか。誠意を見せてくれるというなら、今後の取引も考えてやらなくもない」

 その言葉にクロハは「必ずご満足頂けると約束いたします」と即答した。
 しかし、横からツバメが口を挟んだ。

「家老殿、里の契約の話はクロハではなく私に申してください。もし家老殿がおっしゃるのであれば、私がーー」
「黙れ! 誰が貴様のような年増を相手にするか!」
「ツバメ、僕は大丈夫だから……里のことは任せて」

 クロハにも念を押すように言われ、ツバメは渋々後ろに下がった。

「では私は一度退室いたします」
「いい、そこで見ておれ」

 部屋を出ようと立ち上がるツバメを家老は引き止めた。
 ツバメは仕方なく床に座り直し、早く家老が満足してクロハを手放すのを待った。

「クロハとやら、顔を上げてみよ」
「はい」

 ゆっくりと顔を上げたクロハの美貌に、家老は思わずため息を吐いた。

「はぁ、まことに宝石のような美しさだ。近う寄れ」

 クロハが家老の目の前に移動すると、彼はクロハの顎を掴み持ち上げた。

「近くで見ても完璧だ。……では、早速奉仕してもらおうかのぅ」
「はい、家老殿」

 クロハは家老の膝を崩させ彼の足の間に入ると、丁寧に彼の下帯を脱がせて柔らかい逸物を取り出した。
 その逸物を片手で鈴口をいじるように持ち上げ、彼は裏筋を下から舐め上げた。
 美貌の青年が無様に舌を伸ばして、肉棒越しにこちらを誘うように見つめてくる姿に家老は興奮せずにいられなかった。
 それから鬼頭を吸うように何度もキスをし、涎で彼の竿をぐちゃぐちゃになるまで濡らして扱いた。

「ふん、中々いい手つきじゃないか」

 家老の言葉にクロハは笑みを浮かべ、彼の鬼頭を口に含んだ。
 そのまま喉奥まで突っ込むと、喉輪で扱くように彼に奉仕した。
 呼吸が苦しいのか、僅かに眉根をよせたクロハの喉奥を硬い肉棒が抉って行く。
 時々だ液を飲むように喉を動かすクロハの口内に、家老はますます興奮を高め、彼の頭を掴んだ。

「いい子だクロハ、褒美にたっぷり注ぎ込んでやろう」

 家老はクロハの頭を固定すると、彼の意思を無視して乱暴に腰を突き上げた。

「んぐっ……うぅっ……」

 喉奥を激しく犯されたクロハは生理現象の涙を浮かべながらも、精一杯舌を肉棒に絡み付けた。
 彼の舌技に家老はすぐ限界を迎えると、喉奥に向かって精子を飛ばした。
 それをクロハはごくごくと喉を鳴らしてどうにか飲み込んだのだった。

「中々の腕前であった」
「お褒めにいただき光栄です」

 濡れた唇の端を伝う白濁汁も拭わず、クロハは謙虚に頭を下げた。

「だがこれで終わりではない」

 クロハは心の中で(終わっとけよ早漏短小が……)と口汚く罵った。

「ここからが本番であろう。そちも着物を脱ぐのだ」

 クロハはため息を吐きたい気持ちを押し殺し、恥じらうように少し斜めを向いて襟元を緩めた。

「そう隠すでない」

 家老に肩を掴まれ、クロハは渋々正面から彼に向き合うと、肩から着物を落とした。
 服を脱ぐと、よりクロハの白い肌が浮きでて見える。
 家老は彼の肌をかさついた手で撫でまわし、やがて胸元を彩るふっくらとした彼の両乳首を摘んだ。

「んっ……」
「ほう、ここが感じるのか」

 家老はやに下がった顔で彼の乳首をいじくり回した。
 クロハはもどかしい刺激にもじもじと腰を揺らして言った。

「あっ……そんなにいじられると……いってしまいますっ」

 頬を染め、肩を振るわせるクロハのあまりの色気に家老は彼の乳首を責める手を強めた。
 軽く引っ張るように小さな粒を摘まれたクロハは口元に手を当て、喘ぎ声を抑えるようにして静かに絶頂した。
 長引く快楽に体を震わせているクロハを床に押し倒し、家老は彼の股を開かせた。

「どれ、本当にいったか確かめてやろう」

 クロハの粗末な下帯を脱がせると、彼の小ぶりな陰茎と下帯の間に白濁の糸がひいた。

「本当に乳首だけでいっておるな。この淫乱め」
「家老殿……申し訳ございません」

 家老はクロハの吐き出した液体を彼のものに塗りこめるように扱いて勃たせると、陰嚢の奥にある穴に指を差し込んだ。

「なんだこの穴は、男なのに濡れているじゃないか」

 そう言って家老は中を確かめるように、指を増やしてかき混ぜた。
 クロハの胎内からは、濡れた肉穴が家老の指をじゅぷじゅぷとしゃぶる音が何度も聞こえた。

「はっ……家老殿……」
「どうしたクロハ」

 クロハは乱暴に肉壁を叩く家老の手首を掴み、色っぽく撫でた。

「もう我慢できませんっ……早く家老殿の立派な宝刀をここに収めてください」

 強請るクロハに家老は「堪え性なしが」と罵り、自身の勃ちあがった陰棒を取り出した。
 クロハの穴に押し当てると、沼に沈むような感覚でずぷずぷと肉茎が飲み込まれる。
 太いものを歓迎するような吸い付きを見せるクロハの内壁に、思わず家老は腰が痺れた。

「さすが天下の花忍だ。素晴らしい房中術ではないか」
「お褒めに預かり光栄です」
「いったい誰が仕込んだのだ」
「それは……我が花長でございます……」

 クロハは少し離れた場所で気配を消して座っているツバメをチラリと見た。

「ほう、この男が」

 家老は嫌な顔でツバメを見ると、クロハの背中を持ち上げ肉棒を脱いた。
 正常位から背面座位に変えると、白く柔らかな太ももを掴んで足を大きく広げさせた。
 それから再びクロハの中に陰茎を沈めると、ツバメに見せつけるようにガツガツと腰を振り出した。
 家老の肉竿が抜けて行くたびに、彼のものにまとわりつくクロハの内壁が僅かに外へ顔を出す。
 そしてまたずぷずぷと捲れ上がった肉壁ごと剛直を深く沈めた。

「自分を仕込んだ男の前で犯される気分はどうだ?」
「あっ……すごく……恥ずかしいですっ……」

 クロハは自身の穴と家老の陰茎の結合部をじっと見るツバメの視線に言いようのない高まりを感じ、何度も肉棒を強く締め付けた。
 家老の突き上げは激しさを増し、肉同士が叩きつけられる卑猥な音の間隔が短くなって行く。

「中に出すぞ」
「はい……家老殿のおちんぽで、クロハにいっぱい種付けしてください……!」

 クロハはツバメから目を逸らし、背後の家老の唇に吸い付いた。
 舌を絡めながら、何度も胎内に力を込めて彼の射精を促した。
 家老は背後からクロハの乳首を摘み、コリコリした感触を楽しみながら頂を目指して登った。
 やがて限界を迎えた家老は最後に勢いよく奥まで突き上げると、中に大量の白濁液を注ぎ込んだ。

「んっ……ちゅっ……家老殿のがドクドクいって、僕の中にあったかいのがたくさん入ってきてる……」
「クロハ……」

 だが、家老はクロハの陰茎が頭を垂れ、透明な液だけを吐き出していることに気がついた。
 その柔らかいものを手に取り、
「貴様、いっておらぬではないか」
 と不満そうな声を出した。

「僕は雌なので、後ろの穴だけで絶頂できるのです」

 クロハはこんな粗末なものでいけるかと思いながら答えた。

「御託はいらん。何としてでも吐精してもらうぞ。……おい花長、こちらへ来い」
「はい」

 家老に呼ばれ、ツバメは二人の前に立った。

「こいつのものを咥えてやれ」
「仰せのままに」

 ツバメは膝をつき、クロハのものを握ってゆっくりと口に含んだ。
 唇で締め上げるように口淫すると、それを見た家老は満足げな顔で陰茎を抜かずに再び突き上げたを開始した。
 クロハは前後を同時に攻められて、もどかしい快楽に眉根を寄せた。
 男の快楽と女の快楽を同時に与えられ、どちらでもいききれず、熱を持った体が身悶えるように震えていた。
 感じてはいるものの、なかなかいかないクロハに焦れた家老は突然、陰茎を咥え込んでいる後穴に指を突っ込み指を引っ掛けると、穴の口をぐっぽりと広げた。

「この淫乱の穴は、まだまだ咥え込めそうじゃないか。花長よ、前はもういい。こいつの淫らな穴を貴様の逸物で埋めてやれ」

 その台詞にクロハは思わず肩を震わせた。
 怯えた目で見る義理の息子を無視し、ツバメは下帯を外して見事な棍棒を取り出した。

「ほう、中々のものではないか」

 家老は思わず感嘆の声をあげた。
 肉肉しい男根は根元に行くほど太さを増し、浮き上がった血管が表面を走っている。
 ツバメは逃げるように体を引くクロハの尻を大きな手でがっしりと固定させ、家老の肉棒が埋め込まれた穴に先端を押し当てた。
 ぐっと力を込めて僅かに口を開く穴に鬼頭を沈めていくと、クロハは「ひぃっ」と悲鳴を上げて腰を震わせた。
 既に肉棒を埋め込まれ、処女のように狭くなった隘路をツバメの固い男根がゴリゴリと削って行く。
 家老は、ツバメを迎え入れた途端にクロハの奥が腸液を滲ませて絡みつくような動きをしたことに気が付きた。

「どうしたクロハ、先ほどまでとは随分反応が違うじゃないか」
「はひっ……こんな……僕の穴が、壊れちゃいます」

 涙を滲ませて頬を紅潮させたクロハに機嫌を直した家老は、彼の桃色の髪に口付けた。
 ツバメがクロハの奥を割り広げて行くと、途中で固く閉じられた穴にぶつかった。
 クロハはこれから何をされるのかを察して、期待と不安が入り混じった顔でツバメを見上げた。
 ツバメは何度かその小さな穴に鈴口を擦り付け、ゆっくりと押し広げるように奥穴の口に肉棒を咥え込ませた。

「あぁんっ!」

 結腸口を犯されたクロハは大きく体を反らせて絶頂した。

「ぁんっ……ふっ……」

 かつてないほど痙攣し、二本の肉茎を押しつぶすように締め上げる中肉の動きに、家老は思わず腰を振る間も無く絶頂してしまった。

「これはすごい……今までに無いほどの名器だ。入れるだけでこれなら、中を動かしたらどうなってしまうのだ?」

 クロハの中に精子を注ぎながら家老は言った。
 家老は自身の射精が終わると、イキ続けているクロハの細い腰を掴んでねっとりと腰を動かし始めた。
 ツバメもまた、家老に合わせて動き出し、クロハの腹一杯に詰め込まれた肉穴の奥をこねるように突き回した。

「いぃ……ずっといってるのにっ……全然降りて来れない……!」

 クロハは過呼吸のようになりながら、バラバラの動きをする二本の肉棒を咥え込まされ全身を汗でびっしょりと濡らしていた。

「んぅううう!」

 また大きな波が訪れたクロハは、感情のわからない目で見つめてくるツバメを見つめ返しながら体を震わせた。
 次第に、未知の大きさに広げられ処女のような固さが残っていた肉穴も柔らかくなり、動きやすくなった二つの肉棒は突き上げる動きを激しくしていった。
 彼らが突き上げるたびにクロハの薄い腹はわずかに膨らみ、外から見ても中で行われている交合の激しさを感じられた。

「おお、素晴らしい! なんという尻穴だ。まるで精子を搾り取るために生まれてきたような男だな」

 終わりの見えない絶頂感に脳みそを犯され、意識朦朧としているクロハの頬を家老は掴み上げ、無理やり背後に向けさせると呼吸を荒げて深く口付け舌を絡めた。

「クロハ、いくぞ! またお前の中に出してやろう」
「あっ……ぅう……だめ、もう……いけない……」

 ガツガツと二人に胎内を犯され、クロハは大きく体を震わせると小さな肉茎から薄い精液を垂らした。
 最後の仕上げとばかりに、ツバメは入り口から前立腺、結腸口までを一気にぐりっと突き上げた。
 家老とツバメは同時に絶頂を迎え、家老は浅い場所で、ツバメは結腸奥にドクドクと精子を注ぎ込んだ。
 クロハは自身の腹深くにツバメの体温を感じながら、黒く染まっていく視界に瞼を閉じ、家老の腕の中で失神してしまった。
 二人は、ぐぽり、と聞くに堪えない音をさせながらクロハの中から肉棒を引き抜いた。
 喰むものを失ったクロハの尻穴はぱっくりと開いたまま、所々に白を纏わせた内壁をぴくぴくと震わせていた。
 やがて大量の白濁液が奥から流れ落ち、クロハの尻の下に淫猥な水溜りを作り上げた。

「おほほ、我はこの者を気に入ったぞ。この者をまた差し出すというのなら、今後はさらに花の里を取り立ててやろう」
「それについてはまたの機会に」

 ツバメは素早く着物を直して立ち上がった。
 家老からクロハを受け取り、彼の白濁液に汚れた体を隠すように服で包むと一礼をして婀國から去っていった。
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