2 / 12
第2話
しおりを挟む
晴美「ありがとうございます。料理長の信じます。だから今晩、アパートに行ってもいいですか?」
和幸「うん、良いけど、エッチはしないからね。でも旦那とはちゃんと別れてくれよな!?」
晴美「はい」
和幸「じゃぁ、帰ろうか? それより夕飯、食ったか?」
晴美「食べてないです」
和幸「じゃぁ、アパートで野菜たっぷりのラーメンでも作ってやるか? 途中のスーパーで買おうな」
晴美「でもここでもいいですよ」
和幸「ダメだよ。ここの料理は添加物たっぷりだからさ」
晴美「でも料理長は仕事して疲れているからここでいいですよ」
和幸「僕の子供を産んでくれるんだろ?」
晴美「えっ! 何、それ?」
和幸「旦那と離婚したらお腹の子は僕の子だよね?」
晴美「うん、まぁ……、そういう事になるのかな?」
和幸は晴美の横の席に座り直して、「お腹の中の『君』のママはバカでちゅか? ガハハハハ!」
晴美「君のパパになってくれる人もバカでちゅよね? アハハハハ!」
※
晴美「料理長のこの部屋は一体? あ~ぁ、調理場では『衛生!』、『手洗いは三分だぞ!』、『やれ、消毒だ』、『まな板は次亜塩素酸ナトリウム水溶液で浸せて帰れよ!』って口煩く言っているのに、自分の部屋の中は酷いもんだね~~!?」
和幸「おいおい、随分、偉そうな事を言ってくれるじゃないか? でも晴美が少し元気になっていたので僕は安心したよ」
和幸「掃除はいいよ。埃では死なないからさ。それよりもラーメンを食べろよ。お腹の中の『君』が『お腹がちゅきました!』って言っているからさ。おい、埃が立つから兎に角、ラーメン食べろよ! その後は風呂に入れ! 今、沸かしてやるから」
晴美「は~い」
和幸「お腹の中の『君』はママがラーメンを食べているけど、『おいちいでちゅか?』」
晴美「パパが作ってくれたラーメンはおいちいでちゅ」
和幸「そっか。それは良かった。デザートはロイヤルミルクティーを作ってあげるから」
晴美「パパが美味しい紅茶を作ってくれるんだって」
和幸「お腹の中の『君』の為にも、ただの紅茶を淹れるよりも良いんじゃないかと思ったからさ」
晴美「やっぱり料理長と結婚すれば良かったよ……」
和幸「人生は紙飛行機でさ、願いのせて飛んで行くからさ、終った事はさ、後悔は先に立たずだから、過去は気にしない事だよ。あの巨匠の秋元康さんが作詞した名曲のAKBフォーティーエイトさんの歌にあるようにさ、これからの晴美とお腹の中の『君』の人生を精一杯生きれば良いんだと思うよ。僕と一緒にさ」
晴美「本当だですよね。こんな近くに私の事を真剣に考えてくれていた人が居たって言うのに、私はバカな女だったですね」
和幸「晴美のあの時は僕よりも彼の方が良いと思ったんだから仕方ないだろ。それに彼はイケメンだし、大卒でうちの会社でもマネージャーで優秀だからな。そこへ行くと僕なんか、薄ら禿げでブサメンだし、専門学校卒だし、後は取柄なんか何もないからさ」
晴美「人としては料理長の方が上だったって事ですよ」
和幸「それは分からないと思うよ。人生は長いから、夫婦になっても山あり谷ありだしお互いに足りない部分を補いながら、その落ち込んだ時に夫婦で、どう助け合って乗り越えていけるかに掛かっているんじゃないのかな。僕は晴美と、産まれてくる『君』と、暖かくて穏やかな身の丈に合った家庭を築きたいと思っている。勿論、晴美が正式に離婚してくれたらの話しだけどね。本当は今日、晴美をこのアパートに連れて来てはいけないんだと思ったけど、あのまま帰したら晴美とお腹の中の『君』が遠い所に行っちゃうんじゃないかと思ったからさ」
晴美「本当に良いの、他の人の子でも?」
和幸「うん、そんなの関係ないよ。僕は、今の会社に来る前はホテルだったけど、休みの日はボランティアで、児童養護施設で食事を作っていたんだ。そこの所長さんがいつもおっしゃっていた言葉が、「子供は誰の子じゃなくて、社会全体の子だし宝物だからね」と本当に優しくて心から尊敬していたんだよ。それに晴美とはずっと一緒に働いて来たから性格も良く知っているし、誰に対しても優しかったし、責任感は人一倍だし、美人ではないけど、ロケットバストだから……さ。ムハハハハ!」
晴美「料理長のエッチ! 美人ではないけどは、余計でしょ? クスッ!」
和幸「いや、僕好みの可愛いが先に来る美人だといつも思っていたからさ」
つづく
和幸「うん、良いけど、エッチはしないからね。でも旦那とはちゃんと別れてくれよな!?」
晴美「はい」
和幸「じゃぁ、帰ろうか? それより夕飯、食ったか?」
晴美「食べてないです」
和幸「じゃぁ、アパートで野菜たっぷりのラーメンでも作ってやるか? 途中のスーパーで買おうな」
晴美「でもここでもいいですよ」
和幸「ダメだよ。ここの料理は添加物たっぷりだからさ」
晴美「でも料理長は仕事して疲れているからここでいいですよ」
和幸「僕の子供を産んでくれるんだろ?」
晴美「えっ! 何、それ?」
和幸「旦那と離婚したらお腹の子は僕の子だよね?」
晴美「うん、まぁ……、そういう事になるのかな?」
和幸は晴美の横の席に座り直して、「お腹の中の『君』のママはバカでちゅか? ガハハハハ!」
晴美「君のパパになってくれる人もバカでちゅよね? アハハハハ!」
※
晴美「料理長のこの部屋は一体? あ~ぁ、調理場では『衛生!』、『手洗いは三分だぞ!』、『やれ、消毒だ』、『まな板は次亜塩素酸ナトリウム水溶液で浸せて帰れよ!』って口煩く言っているのに、自分の部屋の中は酷いもんだね~~!?」
和幸「おいおい、随分、偉そうな事を言ってくれるじゃないか? でも晴美が少し元気になっていたので僕は安心したよ」
和幸「掃除はいいよ。埃では死なないからさ。それよりもラーメンを食べろよ。お腹の中の『君』が『お腹がちゅきました!』って言っているからさ。おい、埃が立つから兎に角、ラーメン食べろよ! その後は風呂に入れ! 今、沸かしてやるから」
晴美「は~い」
和幸「お腹の中の『君』はママがラーメンを食べているけど、『おいちいでちゅか?』」
晴美「パパが作ってくれたラーメンはおいちいでちゅ」
和幸「そっか。それは良かった。デザートはロイヤルミルクティーを作ってあげるから」
晴美「パパが美味しい紅茶を作ってくれるんだって」
和幸「お腹の中の『君』の為にも、ただの紅茶を淹れるよりも良いんじゃないかと思ったからさ」
晴美「やっぱり料理長と結婚すれば良かったよ……」
和幸「人生は紙飛行機でさ、願いのせて飛んで行くからさ、終った事はさ、後悔は先に立たずだから、過去は気にしない事だよ。あの巨匠の秋元康さんが作詞した名曲のAKBフォーティーエイトさんの歌にあるようにさ、これからの晴美とお腹の中の『君』の人生を精一杯生きれば良いんだと思うよ。僕と一緒にさ」
晴美「本当だですよね。こんな近くに私の事を真剣に考えてくれていた人が居たって言うのに、私はバカな女だったですね」
和幸「晴美のあの時は僕よりも彼の方が良いと思ったんだから仕方ないだろ。それに彼はイケメンだし、大卒でうちの会社でもマネージャーで優秀だからな。そこへ行くと僕なんか、薄ら禿げでブサメンだし、専門学校卒だし、後は取柄なんか何もないからさ」
晴美「人としては料理長の方が上だったって事ですよ」
和幸「それは分からないと思うよ。人生は長いから、夫婦になっても山あり谷ありだしお互いに足りない部分を補いながら、その落ち込んだ時に夫婦で、どう助け合って乗り越えていけるかに掛かっているんじゃないのかな。僕は晴美と、産まれてくる『君』と、暖かくて穏やかな身の丈に合った家庭を築きたいと思っている。勿論、晴美が正式に離婚してくれたらの話しだけどね。本当は今日、晴美をこのアパートに連れて来てはいけないんだと思ったけど、あのまま帰したら晴美とお腹の中の『君』が遠い所に行っちゃうんじゃないかと思ったからさ」
晴美「本当に良いの、他の人の子でも?」
和幸「うん、そんなの関係ないよ。僕は、今の会社に来る前はホテルだったけど、休みの日はボランティアで、児童養護施設で食事を作っていたんだ。そこの所長さんがいつもおっしゃっていた言葉が、「子供は誰の子じゃなくて、社会全体の子だし宝物だからね」と本当に優しくて心から尊敬していたんだよ。それに晴美とはずっと一緒に働いて来たから性格も良く知っているし、誰に対しても優しかったし、責任感は人一倍だし、美人ではないけど、ロケットバストだから……さ。ムハハハハ!」
晴美「料理長のエッチ! 美人ではないけどは、余計でしょ? クスッ!」
和幸「いや、僕好みの可愛いが先に来る美人だといつも思っていたからさ」
つづく
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
まだ見ぬ未来へ駆け抜けて!
小林汐希
ライト文芸
2年5組の生徒:松本花菜(17歳 高校2年生)
2年5組の担任:長谷川啓太(23歳 教師歴1年目)
幼い頃から、様々な悩みを抱えながら過ごしてきた花菜。
それは幼い頃に父との離別を経験した家庭環境だったり、小学校の最後に作ってしまった体の古傷であったり。
学校外の時間を一人で過ごすことになった彼女の唯一、かつ絶対的な味方でいてくれたのが、近所に住む啓太お兄ちゃんだった。
しかし年の離れた二人の関係では仕方ないとはいえ、啓太の大学進学や環境変化とともに、その時間は終わりを迎えてしまう。
ふさぎ込む花菜を前に、啓太は最後に「必ず迎えに来る」という言葉を残して街を離れた。
言葉を受け取った花菜は、自分を泣かせないための慰めだったという諦めも入りつつ、一方で微かな希望として心の中で温め続けていた。
数年の時を経て二人が再び顔を合わせたものの、もはや運命の意地悪とでもいうべき「担任教師と生徒」という関係。
最初は様子伺いだったけれど、往時の気持ちが変わっていないことを再確認してからは、「一人じゃない」と嬉しいこと・辛いことも乗り越えていく二人には少しずつ背中を押してくれる味方も増えていく。
再会した当初は「おとなしい終末的運命キャラ」になっていた花菜も次第に自信を取り戻し、新米教師の啓太も花菜のサポートを裏で受けつつ堂々と教壇に立ち続けた。
そんな互いを支えあった二人の前に開けた世界は……。
たった一つだけの約束を胸に、嬉しいときは一緒に喜び、悲しいときは支えあって走り抜けた二人の物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる