サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第2章

18話 真凛の実家に挨拶に行く際の服装

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実家に挨拶に行く時の服装を心配していた真凛だった。

私の仕事も落ち着きだしたので善は急げと言うことで、真凛の実家に挨拶に行く事にした。

ホテルの出退勤ではスーツだったので着る物は何のとまどいもなかったが、逆に真凛がやけに落ち着きがなかった。

「何を着て行ったら良いのかな?」

「実家なんだから普段着で良いだろうよ」

「いやいやいや」

「では、好きにしなさい」

私は仕事の延長のスーツで行き、五千円ぐらいの手土産を百貨店で買って行こうと思っていただけだった。

「立ち読みをした結婚式のガイドブックには、男性はスーツで、女性はスーツか、ワンピースと書かれていたの」

「だったら、洋服を買って上げようか? どこに着て行っても恥ずかしくない物をさ」

目を満丸くした真凛は「買って、買って!」と甘えて来たので明日、買いに行く事にした。

 ※

そして翌日の昼休みに真凛と待ち合わせして、私の私服の好きなブランドが入っている百貨店に行き、ショップに行った。

「ダメよ。こんなに高いお店は?」

「あのさ、休みの日はこのブランドを着て一緒に歩いて欲しいんだよ」

ニットのワンピースやツーピースが最低で三十万円でそれを見た真凛は、「こんな贅沢なのは私には似合わないよ」

「休憩時間なんだから俺が選ぶからコレとコレを兎に角、試着しなさい」と言って店員に渡した。

「この二着を包んで下さい」と言ってカードで支払った。

帰りに真凛が好きなジャンクフードのハンバーガーショップに寄って昼食を食べて、自宅マンションにタクシーで送って私はホテルに帰った。

 ※

仕事を終えて帰宅すると、真凛はワンピースとツーピースのファッションショーをやっていた。

「やっぱり、高価なのは軽くて着易いわよね」

「だろ?冬物も買って上げるから、高価な物を買って大切に着て、シーズンが終わったらクリーニングに出して。そして子孫に譲って代々、同じ洋服を着るんだよ」

「そうなのね」

「ヨーロッパの人たちのようにさ。だから安物を毎年、沢山買って消費していく考え方ではなくて、高価な物をほんの少量だけ買って、心豊かなそういう生活がしたいんだよ」

「はい、以後はそうします。先生のご実家に行く時も着て行けばいいんでしょ?」

「俺はボロを着ていても嫁さんには、どこに出ても恥ずかしくない格好をして貰いたいからさ。それに真凛の美貌だったら、その辺の女性には引けを取らないんだから。自慢の妻だからね」

「そう思ってくれているの。嬉しい」

「うちのホテルの俺が取締役総料理長になったら当然、妻はそういう洋服を常に着なくてはいけない立場になるので対外的な意味もあるから、今からその習慣をつけておくんだよ。ただし今までの友人たちや従姉と一緒の時は普段着で居なさいよ」

「うん。そうします。先生、ありがとう」

真凛は普段着に着替えて夕食を作り、飲みながら雑談をした後に一緒に入浴をして、営みをして朝まで眠った。

つづく
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