サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第2章

53話-1 慰謝料請求と離婚に向けて行動開始

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義両親には分からないように私は行動を開始した。

真凛の一人目の相手は妻子持ちの半グレの男だった。

そして今回は、勤務先の弁護士事務所の職員で、それも義父の会社の顧問弁護士のスタッフだ。

その早乙女という男も既に四十五歳にもなって、真凛を犯して露見したらどんな事になるかは想像すれば理性で止められたと思う。

しかしそれを我慢できなかったのは、それ相応の代償は支払ってもらおうと思った。

昨日の帰りも真凛は午前様で、明くる朝、私が出勤する前にベッドで目を開けて「行ってらっしゃい」と言っただけで起きては来なかった。

その真凛は義母に「先生はいつだって優しいし、料理も上手だし、家事も嫌がらずに全部やってくれるし、お祖母ちゃまやパパの介助も嫌がらずにやってくれるし、絶対に浮気をしない男と思ったから結婚したの」と言った時に、義母は真剣に怒ったそうだ。

ただ、真凛の両親が私をベタ褒めしてくれて、妻との結婚を望んでくれた事で勢いが付いたのも本当の所だった。

妻はスレンダーだが巨乳の持ち主で男好きする体形で、菜々緒さんそっくりの美人で可愛いと来たら、それは身近な男性だったら一回はトライしたくなるのではないかと学生時代から思っていたから、今回も前回の不貞行為はなるべくしてなったと思っていた。

私は今回の事を知っていた義母にだけは、「伴侶が浮気をするという事は私にも至らないところがあったのかもしれないので、今後は更なる努力を重ねて共にこれから成長していきます」と、神妙に言い、夫婦の再構築をする事を話して宣言をした。

義父や義祖母は認知症になっているので、話しても無駄だったからだ。

私は良い夫であろうと一生懸命努めている振りをしていた。当然だがホテルの仕事も完璧にして、今まで通り真凛は一切、家事をしないので私が義母を支え家事も義父と義祖母の介助も完璧にこなし、その事も日々の日記に記していた。

義実家との関係も良好で、妻の過ちを許し、妻に尽くす私は義母自慢の婿だった。特に義母からは大事にしてくれた。早乙女と真凛が未だに不倫を重ねているこの時に敢えて、私は義母の前で「真凛との子供が欲しい」と言った。

真凛は慌てて、「お互いに若い内は夫婦だけで楽しもうよ」と提案されたので嫌な顔をしながらも同意していた。真凛の言動の変化を日記に書き溜めていた。

二度目の相手も妻がいる、弁護士事務所の職員だ。私はその探偵からから紹介された、離婚問題に詳しい女性弁護士に連絡する前に行動を起こした。

真凛が急に「友人と一泊二日の旅行に行く」と言った前日に、まずは相手である早乙女の大阪に住んでいて共新党の事務局員をしていた妻宛に、「私の妻が、貴女の大切なご主人とダブル不倫状態にありまして、大変に申し訳なく思っております」という趣旨の手紙を出しておいた。

そして私は当日、真凛が旅行に出掛けたのを確認した上で義父の会社の顧問弁護士事務所に向かい、相手の男性に面会を申し出た。

すると男性より先に事務室の責任者の初老の男性が出て来て、とても慌てていたのを見て何か絶対にあると確信した私だった。

つづく
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