サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

文字の大きさ
129 / 291
第3章

6話 恭子さんと三回目のデート

しおりを挟む
昨夜も彼女からの電話があり、「逢いたい」との事で、駅の改札で待ち合わせをした。

「前に、年上と付き合った事があって、その時から年上しか、ダメになって」

「何で年上が良いの?」

「年下だと、甘えられても甘える事が出来ないから。それが結構、辛いんです」

「うん、それはよく聞くよね」

「後、下だと子供に見えちゃって……」

「童顔とかじゃなくて?」

「いや、何だか子供にしか見えなくなって愛情が持続しないんです」

「そうなんですね」

「特に、身長が小さい子とか、もう手とかも小さいし子供にしか見えなくて……、だから久留実野さんみたいな人が良いなって、髪をカットしていてずっと思っていたんです」

「そうなんですね。私は恭子さんよりも上だからそういう意味では、恭子さんのターゲットにしてもらったのかな」

「久留実野さんは私にとってはストライクですよ」

私は話を変えた。

「恭子さんは背が高いからモデルさんみたいですよね」

「スカウトされた事があるけど、私は美容師になりたかったからお断りした事があって」

「そうだったのですね。そのスカウトの人、お目が高かったですね」

「本当ですね」と言って笑った。

「背の小さい人だと、私がヒール履くと、男性は何だか自信を無くしちゃう人が居て」

「私は背が小さくなった事がないからその気持ちは分からないですけどね」

その日はヒールの高いパンプスを彼女は穿いて来たけど、私の身長が、百八十五センチだったので彼女が、「久留実野さんと歩くとこれだから良いの」と言った。

居酒屋に入って注文した。

注文し終えても話しのテンポがあって楽しかった。

殆ど、彼女が話していて、それの聞き役だったがそれでも、話をしていて、合わないなって思う人がいるが、彼女はとても良かった。

間が空き過ぎて、白けてしまう事もあって、笑いのタイミングがズレたり、そういうのがけっこう気になってしまうタイプだ。

話していて、夫婦漫才的なのが好きだなと思って聞いていた。

だから、頭の回転が速い人が意外に好きで、偏差値とかでなくて、会話のセンスとアタマの回転の良さだ。

恭子さんは長年、美容師をやって副店長までなったから、アタマの回転も良いし、美貌も良いので男性のお客さんも多いのではと思っていたけど、そういう事を訊くとヤキモチだと思われるのも嫌だったので訊かなかった。

会話のテンポは凄く合っていて、楽しく飲めた。

次回また飲みに行きましょうという事になって、その駅でサヨウナラをした。

帰宅した辺りで毎回、彼女から電話が入ってお礼を言われた。

つづく
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

処理中です...