サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第3章

30話-4 義母とキャッチボール&キャンプデート

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「私、甘いものも好きなんだよね」

「知っていますよ」

「何で?」

「以前のクリスマスの時に間違えてケーキを二台、注文したとかで、お義母さんが一台を抱えて一人で食べていたから」

「あっ、そんな事もあったわよね?」とクスッと笑った。

「そうでしょ?」

「そうそう」

「私ね、ケーキはホールで食べられるくらい好きになったの」

「ホール?さすがにホールは無理だな!私も好きですけどね」

 笑いながら私は動きが止めた。

「どうしたの?」と義母。

「そうだ、今日、コンビニでショートケーキを買ったのを思い出したから」と言って二個出して、一個を義母に渡しました。

透明のケースに一個ずつ入っているのを二人で開け合って交換して、「乾杯!」と言って箸で食べた。

「本当に、美味しい!」

「うまいですよね!」

二人で口の周り生クリームで白くしながら食べて、私は義母の唇に着いていたクリームを指で取ってあげた。

「いや何、この幸せな感じ」と義母。

「本当ですよね」

「流石にショートケーキはビールには合わないね」と義母が笑いながら言った。

「ですね」
 
「まだ、生酒もありますから、遠慮しないで飲んで下さいね!」

「うん」

「もう直ぐ、肉も焼けるからいっぱい食べて下さいよ!」

「うん」

「ほら、食べて」

「うん。ありがとう」

生酒を出して、グラスに注いで飲ませた。

ほろ酔いになると、会話も弾んだ。

義父との喧嘩の理由を訊いた。

義父が出張していて交通事故に遭ったそうだ。

「入院先に一回も来ないって言って怒っていたから、『何でそんなにいつも自己中心的なことを言うのよ?』って言ったの。だってお婆ちゃんも入院しているのに、『いつも自分が先だ!』って言うから、その言葉が嫌だったの。こうやってミキ君と付き合うと、いつも私を先に考えてくれるでしょ?」

「それはさ、私と義母はたまに逢っている不倫関係だから、そういう気も回るけど、お義父さんとは長年、一緒に居るから我儘が出てしまっているんですよ」

「でね、セックスレスの話しをしたら、『何だか、お前とエッチがしたくなくなっちゃって。そうなると、スキンシップなくなって、段々愛情も薄れてきちゃったんだよ』とシャーシャーと言ったのよ」

「それは酷いですよね」

「そうでしょ。頭に来て、『だったら、私は浮気するからね!』と言ったら、『だったら、離婚だ!』って言われたから、『じゃぁ離婚しましょう!貴方が今、不倫をしている事は調べが付いているんだから!』と言ったの」

「怒ったでしょうね。お義父さんは」

「怒ったわよ。『お前、俺を調べたのか?』って言ったから『調べたわよ!慰謝料をシッカリもらうから、そのおつもりで!』と言って売り言葉に買い言葉になったって事なの」

「あ~、結婚生活が長くなるとアルアルですよね」

「確かにそうよね」

つづく

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