サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第4章

15話-5 勤務6日目 下請け会社の女社長からの激怒

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私は事務所に行きタイムカードを押しレストランの窓ガラスの清掃を始めた。

そこにホテルで契約している清掃業者の女社長が来て私が乗っていた梯子の下に来た。

「貴方、久留実野さんって言ったわよね?」

「はい」

「貴方がホテル内を清掃しているって聞いたから」

「はい、ホテル内だけではないですけど」

「困るのよね、勝手な事されたら」

「その事でしたら大久保社長に言って下さい」

「えっ、社長からの命令なの?」

「いいえ」

「だったら止めてもらえないかな?」

「だからその件でしたら社長に言って下さいって言っているのが分からないのですか?」

「社長からの命令じゃないのでしょ?」

「はい」

「だったら今すぐに止めてよ。迷惑なのよ!」

「何で止めなくてはいけないのかを教えて下さい」

「それは私たち会社の仕事だからよ」

「でもやってないじゃないですか?」

「やらなくてはいけないのは重々分かっているけど、人が足りないので今はやれないのよ」

「おかしいな、品川さん副支配人は、このホテルが開業してから今までガラスの清掃も蜘蛛の巣取りも床のワックス掛けも誰もやった事がないと言っていましたよ」

「とにかく、貴方に掃除をされると迷惑なんです!」

「とりあえず、社長さんがおっしゃっている事だけは承知しましたが、私も当社の社長との約束を守らないといけないので、どうしても私を辞めさせたいのであれば社長に言って下さい。もし社長さんが当社の社長に言えないのであれば私から言ってあげましょうか?」

「それも困ります!」

「じゃぁ、どうしたら良いのですか?」

女社長は黙った。

「私はホテルの社員で貴女は清掃会社の社長さんですよね?言っている事おかしくないですか?私は貴女に命令されるのがおかしいと言っているのです。これからも綺麗になるまではやり続けますから!社長さんも頑張って掃除してホテルを綺麗にして下さい」

「貴方とは話にならないわ!」と言い、怒って女社長は帰って行った。

つづく
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