サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第5章

4話-1 勤務10日目 朝の清掃時 御天場タクシーの毎朝出会う運転手との会話

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私は毎朝のルーティーンで、ホテル外周、駅舎、自転車置き場、派出所前とお社の掃き掃除をした。その後はホテル外周の蜘蛛の巣取りで釣り竿を改良したものを使っていました。

そこにタクシーが近づいてきました。

窓を開けた運転手が「おはよう! いつも偉いね」と。

「おはようございます。そんな褒められたもんじゃないですよ」

「久留実野さんが入社してから休み以外は毎日だもんね」

「社長との約束ですから」

「久留実野さんの顔を見ないと朝が始まらないからさ」

「こんなブ男の眠そうな顔を見てですか?」

「ブ男じゃないし若々しいよ」

「幾つに見えますか?」

「二十歳代は嘘になるけど、三十の前半でしょ?」

「今年で四十ですよ」

「見えないな~!?」

「そうですよね~、脳味噌が足りないからでしょうかね~?」

「お宅のホテルのお客さんを山下湖まで乗せた時に、久留実野さんの事だと思うんだけど、夕食の時に親切で面白い男性のスタッフさんに良くしてもらったって聞いたからさ」

「もし私の事だったら元気百倍で、今日も一日絶好調になりますよ」

「久留実野さんはホテルのオバチャンたちにモテルんじゃないの?」

「そんな事無いですよ」

「うちの婆さんも久留実野さん見て『可愛い』って言っていたから」

「婆さんって?」

「かみさんだよ」

「奥様にヨロシクお伝えください、今日も一日ご安全に!」と私。

そして事務所に帰った。

つづく
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