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1話「異変」
P1-1『今朝のバス』
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今朝、雄貴にRAINを飛ばしていつものようにバス停で待っていた。そのうち息を切らして走ってくる雄貴。
…あ、どーも皆の聖でっす!彼女募集中だからよかったらオレと仲良くしてね!
雄貴の息が落ち着く頃、バスが来た。朝のバスって人が押し詰めになるから苦手なんだよなー。バスの中で今日の課題について盛り上がるオレ達。雄貴は課題をやっていないらしく、後でオレのを見せてやるのにした。
オレ達のバスは駅前の停留所に停車した。扉が開いた途端に、乗客たちが勢いよく出ていく。勢い良く出ていく乗客達に流されまいと傍らの手すりに捕まりながらしばらく耐えている。雄貴は面白そうに見上げていた。……くっそ、後で覚えてろ(笑)
そのときだった……
「…っ………ぅわ…っ!?」
次の瞬間、バランスを崩して雄貴に雪崩れてしまったと思ったら唇に柔らかい感触がした。
「………!?」
雄貴の見開いた瞳が視界いっぱいになる。……どうやら、オレが雪崩れた拍子で雄貴とキスをしているらしい。雄貴は慌ててオレを押し返そうとするがビクともしなかった。乗客がオレにぶつかって降りてくたびに雄貴の唇にオレの唇が振動を加える。
「……っ…ん、う"ー」
オレは彼女とキスくらいはしたことあるから割りと落ち着いていた。それに引き換え、雄貴は彼女が一人もできたことがないので当然ファーストキスである。
……それにしても雄貴の口って小さいな。当たり前だけど柔らかいし。オレより背が低いし。インドア派だから細身だし。女みてぇ。雄貴を観察しながらそんな事を考えていると、恥ずかしくなったのか雄貴の顔がどんどん赤くなっていった。唇も熱くなっていく。乗客が入れ替わるように今度は外から乗り込まれていく。唇を離すと雄貴は赤くなったまま目をそらした。
「……たく、なにしてんだよっ」
「悪い悪い。……」
……なんか、可愛かったな。自分で思ってびっくりする。女の子が好きなはずなのに何故か目の前の雄貴が可愛く思えてしまった。でも俺も雄貴も男だし、ガキの頃から遊んでた友達だし。…大丈夫だ。突然キスとかしちゃって混乱してるだけだよな。可愛いとか、もっと見てみたいとか。…そんなこと、思ってない。
「…む、武藤のやつ、なんでノーマルなのに男を好きになったんだろうな」
あ、気を遣わせたかな。お互いにずっと無言だったから雄貴が堪えかねて話しかけてくれた。
「…さぁな。好きになっちまったんだし、しょうがねんじゃね?」
「そう、だな」
まだ顔が赤い雄貴は外を眺めていた。頼むからそんな顔で学校行くなよ?
ーENDー
…あ、どーも皆の聖でっす!彼女募集中だからよかったらオレと仲良くしてね!
雄貴の息が落ち着く頃、バスが来た。朝のバスって人が押し詰めになるから苦手なんだよなー。バスの中で今日の課題について盛り上がるオレ達。雄貴は課題をやっていないらしく、後でオレのを見せてやるのにした。
オレ達のバスは駅前の停留所に停車した。扉が開いた途端に、乗客たちが勢いよく出ていく。勢い良く出ていく乗客達に流されまいと傍らの手すりに捕まりながらしばらく耐えている。雄貴は面白そうに見上げていた。……くっそ、後で覚えてろ(笑)
そのときだった……
「…っ………ぅわ…っ!?」
次の瞬間、バランスを崩して雄貴に雪崩れてしまったと思ったら唇に柔らかい感触がした。
「………!?」
雄貴の見開いた瞳が視界いっぱいになる。……どうやら、オレが雪崩れた拍子で雄貴とキスをしているらしい。雄貴は慌ててオレを押し返そうとするがビクともしなかった。乗客がオレにぶつかって降りてくたびに雄貴の唇にオレの唇が振動を加える。
「……っ…ん、う"ー」
オレは彼女とキスくらいはしたことあるから割りと落ち着いていた。それに引き換え、雄貴は彼女が一人もできたことがないので当然ファーストキスである。
……それにしても雄貴の口って小さいな。当たり前だけど柔らかいし。オレより背が低いし。インドア派だから細身だし。女みてぇ。雄貴を観察しながらそんな事を考えていると、恥ずかしくなったのか雄貴の顔がどんどん赤くなっていった。唇も熱くなっていく。乗客が入れ替わるように今度は外から乗り込まれていく。唇を離すと雄貴は赤くなったまま目をそらした。
「……たく、なにしてんだよっ」
「悪い悪い。……」
……なんか、可愛かったな。自分で思ってびっくりする。女の子が好きなはずなのに何故か目の前の雄貴が可愛く思えてしまった。でも俺も雄貴も男だし、ガキの頃から遊んでた友達だし。…大丈夫だ。突然キスとかしちゃって混乱してるだけだよな。可愛いとか、もっと見てみたいとか。…そんなこと、思ってない。
「…む、武藤のやつ、なんでノーマルなのに男を好きになったんだろうな」
あ、気を遣わせたかな。お互いにずっと無言だったから雄貴が堪えかねて話しかけてくれた。
「…さぁな。好きになっちまったんだし、しょうがねんじゃね?」
「そう、だな」
まだ顔が赤い雄貴は外を眺めていた。頼むからそんな顔で学校行くなよ?
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