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3話 回想:泳げない月
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池田月魚という少年は冴えない少年であった。特に秀でていることもなく、かといって落ちぶれていることもない、いわゆる平均。そのためか、普段の生活の中で特に注目されることも無く。また彼自身が明るい性格でもない事が、彼から人を遠ざけていた。そんな彼の運命を大きく変える出来事。それは、彼が一人帰路についていたときに起こる。
蹴った石にでも引っ掛かって、転んだだけだと思っていた。しかし現実に起こったのは、突然現れた魔法陣による身体の拘束と転移。それにより、彼は本の散らばったホコリ臭い部屋に落ちてきた。
「いてて…………!?」
さっきまであった住宅街へ続く細い道はそこに無く、そこにあるのは木の床と……目の前で倒れている男。びっくりして大声をあげるも全く動かない男。混乱している頭でも、この状況が異常であることは理解できる。その現実から目をそらすように、彼は意識を失った。
***
それから説明された現状、目の前の男と脳内に響いてくる自称女神の声。彼らのことを信用するのは早いのではないかと思いつつも、男が使っていた摩訶不思議な力と窓の外の景色から、ここが今までいた世界ではないのだと分かる。何より、この人たちよりも国の人達のほうが信用できないように思えて、弟子になることを了承した。それにだ。この男……ザインの弟子になることで、魔法が使えるようになるかもしれない。せっかく異世界に来たのだ、異世界らしいことで楽しんでやる……。そう思っていないと、突然のことに気持ちが追いつかなくなりそうだった。
ザインが言うには、僕には魔法の才能がある可能性が高いらしい。それは僕が異世界の人間であること、それに加えて黒い髪をもっていることから推測された。ザインも僕と同じ黒い髪をもっているが、彼は赤い目を持っており、黒髪黒目の僕と比べると、マナへの適応度が低いそうだ。
「研究の中で、転移された異世界人……ルナのような人間は、厳密には転移と呼ぶより転生と呼ぶほうが近い……俺達の身体はマナとともにあり、マナがなければ生きていけない身体になっている。ルナの身体も、身体の構造を同じくしながらもマナに適応する身体にこちらの世界で組み替えられていると考えたほうが自然だろう……まあ、本当のところはそれこそ創造神にでも聞かなきゃ分からないけどな」
「私も創造神様にそこら辺のことを聞きたいのですけど、この件を解決するようにとだけおっしゃられてから面会の目処が立たないのです……おおよそ、私に有無を言わせないためでしょうが……」
「……だそうだ。俺にとっては、創造神よりルルシアのほうが神として信用できる。」
自分の身体に何か起きているのかと聞かれても、今までと身体の感覚に変わったところは感じられない。強いて言うなら、肌がひりつくような感覚があることか。
「やはりか……。異世界人がマナに敏感に出来ているというのはあながち間違いでもないようだ……このことについて書き留めてくる。」
会話のために通された応接間らしき部屋からザインが出ていくと、僕は大きくため息をつく。落ち着かない。見る限り、どこかの洋館かと思うくらい広い家だった。最初の部屋はザインの私室らしいが、壁一面が本棚になっていて、隙間なく魔導書が敷き詰められていた。そういう部屋だとよくどこかの本を押したら隠し部屋の入口が出てくるみたいな仕組みがあるが、聞いたら本当に隠し部屋が出てきた。その部屋も魔導書の保管室になっているらしい。まるで図書館だ。この応接間も、床に敷かれた赤い絨毯は金色の糸で細かな刺繍が入っていて、明らかに安物ではない。僕が今座っているソファも、今までにない座り心地だし、テーブルにも彫刻が施されている。それから今目の前に出されている紅茶。これも、ものすごく美味しい。鼻に抜ける香りがいかにも自分は高級品だと僕に告げている。
「やっぱりもしかして、貴族のお屋敷なのか?僕騙されてるんじゃ……」
「ザインは貴族なんかじゃないわよ」
ルルシアがあんな奴らとザインを一緒にしてもらっちゃ困るわ!という口ぶりで否定する。でも、それならどうして?その疑問を解決するように、ルルシアが言葉を続ける。
「ザインは元々宮廷魔術師だから」
「元々?やめたってことですか?」
「そう。ルナみたいな異世界人を戦地で使い潰す国にも、その召喚方法についてもザインは納得出来なかった……だから、こうして私のお願いに答えてくれてるんだと思ってる……のですが。そうですよね、ザイン」
「何を勝手に話してるんだと思ったがそういうことか……まあいい。俺が金を持ってるのは宮廷魔術師だったからだ。給料だけは良かったからな。それを使えるような休みを貰えるわけでもないから消費する間も無く多くは使い潰されて死んでいくが……宮廷魔術師は死んだら遺産を国に納めなきゃならないように出来てる。途中でやめるような俺みたいなやつも、国の極秘情報を握ってるから簡単にはやめさせてもらえないわけだが……」
「わけだが?」
「暗殺しに来た連中を引き付けたまま国境の関門に出たら暗殺部隊ごと囚われた。そうしたら隣国の国王がいらしてな。正直に何もしてないのに命を狙われて逃げてきたと話したら面白いと気に入られて。そんなやつに変に手出しできないと分かったのかそれからは狙われていない……しばらくは監視していたのかもしれないが。あれから数十年経っているし、死んだと思われているんじゃないだろうか」
「隣国にそのまま逃げなかったのですか?」
「ああ。研究は国内のほうがしやすいからな。」
王国の辺境にある山岳地帯にこの屋敷は建っているが、王宮からそう離れているわけでもない。王宮の地下で召喚術の研究が行われている以上、この距離のほうがこちらから魔法陣への干渉がしやすいのだとザインは話す。
「この研究がなかったらそれこそ国外逃亡も手ではあったが……女神サマにお願いされたもんでな。」
「仕方ないじゃないですか、ザインほどの実力のある人間で召喚術に対して造詣の深い人間(王国への嫌悪感あり)は中々いないんですよ!」
ザインは見るからに嫌な顔をする。
「ルナ……この国の真実を知った以上、この国のことを好きになれないのは無理ないが、それを絶対に外で出すなよ。この国じゃ、国に反感のあるようなやつは即処刑台行きだ」
「ひっ……」
「そもそも俺みたいなやつが少数派なんだ。この国の奴らは皆頭がイカれてて、多分召喚術の真実を知ったところで国の繁栄のためって言われちゃ反論どころか喜んでそれを受け入れるだろうよ。お国のためにってやってる戦争も、防衛戦争なんかじゃなく実際は国王が他国の領地を奪いたいがために始めた戦争だ。……この国じゃそれに従うのが正義なんだ、上の連中が皆腐りきってる以上、平民にはどうにもならん」
「それは……。」
暗い顔になっていく僕を案じてか、ルルシアが明るく声をかける。
「そんな腐ってる国の犠牲を減らすために、ザインは私と国の召喚術を無効化するために動いてるってわけです。ね、ザイン」
「ああ……。今回は運良く成功したが、無効化には至らなかった。ルナには弟子として魔術を学びながらも、この研究の手伝いをして欲しい」
「なるほど……」
ザインの顔つきは真剣そのものだ。嘘偽りなく、この男がこの研究のために心血を注いでいるのだと分かる。でも、自分の命がかかっているわけでもないのに、この人はなぜここまで本気になれるのだろうか。
「……まだ、疑問が残っていると言いたそうな表情だが」
「いや……なんでそこまで出来るのかなって、思っただけです」
「なんで……そうだな、それは」
ザインは少しだけ笑って言う。
「俺は魔術が好きだ。だから悪いように魔術が使われているのが耐えられない。これで答えになるだろうか」
「あ……」
池田月魚は冴えない少年であった。何をするにも秀でていることもなく、かといって落ちぶれていることもなく。それは、何かに本気になったことがない、ということの証明でもあった。彼は驚いていた。好きという気持ちだけで何かに本気になっている人間はここまで輝いて見えるのかと。才能があるかもしれない魔術になら、自分も本気になれるだろうか。その時少年は自分の中で密かに熱が燻り始めているのを感じていた。
_______________________
ルルシアちゃんはザインとルナでちょっと態度が違います。ザインには女神っぽく見られたい……そういうルルシアちゃんの見栄みたいなものです。(でもザインにはいい加減ボロが出てるぞ諦めろって思われてる)
蹴った石にでも引っ掛かって、転んだだけだと思っていた。しかし現実に起こったのは、突然現れた魔法陣による身体の拘束と転移。それにより、彼は本の散らばったホコリ臭い部屋に落ちてきた。
「いてて…………!?」
さっきまであった住宅街へ続く細い道はそこに無く、そこにあるのは木の床と……目の前で倒れている男。びっくりして大声をあげるも全く動かない男。混乱している頭でも、この状況が異常であることは理解できる。その現実から目をそらすように、彼は意識を失った。
***
それから説明された現状、目の前の男と脳内に響いてくる自称女神の声。彼らのことを信用するのは早いのではないかと思いつつも、男が使っていた摩訶不思議な力と窓の外の景色から、ここが今までいた世界ではないのだと分かる。何より、この人たちよりも国の人達のほうが信用できないように思えて、弟子になることを了承した。それにだ。この男……ザインの弟子になることで、魔法が使えるようになるかもしれない。せっかく異世界に来たのだ、異世界らしいことで楽しんでやる……。そう思っていないと、突然のことに気持ちが追いつかなくなりそうだった。
ザインが言うには、僕には魔法の才能がある可能性が高いらしい。それは僕が異世界の人間であること、それに加えて黒い髪をもっていることから推測された。ザインも僕と同じ黒い髪をもっているが、彼は赤い目を持っており、黒髪黒目の僕と比べると、マナへの適応度が低いそうだ。
「研究の中で、転移された異世界人……ルナのような人間は、厳密には転移と呼ぶより転生と呼ぶほうが近い……俺達の身体はマナとともにあり、マナがなければ生きていけない身体になっている。ルナの身体も、身体の構造を同じくしながらもマナに適応する身体にこちらの世界で組み替えられていると考えたほうが自然だろう……まあ、本当のところはそれこそ創造神にでも聞かなきゃ分からないけどな」
「私も創造神様にそこら辺のことを聞きたいのですけど、この件を解決するようにとだけおっしゃられてから面会の目処が立たないのです……おおよそ、私に有無を言わせないためでしょうが……」
「……だそうだ。俺にとっては、創造神よりルルシアのほうが神として信用できる。」
自分の身体に何か起きているのかと聞かれても、今までと身体の感覚に変わったところは感じられない。強いて言うなら、肌がひりつくような感覚があることか。
「やはりか……。異世界人がマナに敏感に出来ているというのはあながち間違いでもないようだ……このことについて書き留めてくる。」
会話のために通された応接間らしき部屋からザインが出ていくと、僕は大きくため息をつく。落ち着かない。見る限り、どこかの洋館かと思うくらい広い家だった。最初の部屋はザインの私室らしいが、壁一面が本棚になっていて、隙間なく魔導書が敷き詰められていた。そういう部屋だとよくどこかの本を押したら隠し部屋の入口が出てくるみたいな仕組みがあるが、聞いたら本当に隠し部屋が出てきた。その部屋も魔導書の保管室になっているらしい。まるで図書館だ。この応接間も、床に敷かれた赤い絨毯は金色の糸で細かな刺繍が入っていて、明らかに安物ではない。僕が今座っているソファも、今までにない座り心地だし、テーブルにも彫刻が施されている。それから今目の前に出されている紅茶。これも、ものすごく美味しい。鼻に抜ける香りがいかにも自分は高級品だと僕に告げている。
「やっぱりもしかして、貴族のお屋敷なのか?僕騙されてるんじゃ……」
「ザインは貴族なんかじゃないわよ」
ルルシアがあんな奴らとザインを一緒にしてもらっちゃ困るわ!という口ぶりで否定する。でも、それならどうして?その疑問を解決するように、ルルシアが言葉を続ける。
「ザインは元々宮廷魔術師だから」
「元々?やめたってことですか?」
「そう。ルナみたいな異世界人を戦地で使い潰す国にも、その召喚方法についてもザインは納得出来なかった……だから、こうして私のお願いに答えてくれてるんだと思ってる……のですが。そうですよね、ザイン」
「何を勝手に話してるんだと思ったがそういうことか……まあいい。俺が金を持ってるのは宮廷魔術師だったからだ。給料だけは良かったからな。それを使えるような休みを貰えるわけでもないから消費する間も無く多くは使い潰されて死んでいくが……宮廷魔術師は死んだら遺産を国に納めなきゃならないように出来てる。途中でやめるような俺みたいなやつも、国の極秘情報を握ってるから簡単にはやめさせてもらえないわけだが……」
「わけだが?」
「暗殺しに来た連中を引き付けたまま国境の関門に出たら暗殺部隊ごと囚われた。そうしたら隣国の国王がいらしてな。正直に何もしてないのに命を狙われて逃げてきたと話したら面白いと気に入られて。そんなやつに変に手出しできないと分かったのかそれからは狙われていない……しばらくは監視していたのかもしれないが。あれから数十年経っているし、死んだと思われているんじゃないだろうか」
「隣国にそのまま逃げなかったのですか?」
「ああ。研究は国内のほうがしやすいからな。」
王国の辺境にある山岳地帯にこの屋敷は建っているが、王宮からそう離れているわけでもない。王宮の地下で召喚術の研究が行われている以上、この距離のほうがこちらから魔法陣への干渉がしやすいのだとザインは話す。
「この研究がなかったらそれこそ国外逃亡も手ではあったが……女神サマにお願いされたもんでな。」
「仕方ないじゃないですか、ザインほどの実力のある人間で召喚術に対して造詣の深い人間(王国への嫌悪感あり)は中々いないんですよ!」
ザインは見るからに嫌な顔をする。
「ルナ……この国の真実を知った以上、この国のことを好きになれないのは無理ないが、それを絶対に外で出すなよ。この国じゃ、国に反感のあるようなやつは即処刑台行きだ」
「ひっ……」
「そもそも俺みたいなやつが少数派なんだ。この国の奴らは皆頭がイカれてて、多分召喚術の真実を知ったところで国の繁栄のためって言われちゃ反論どころか喜んでそれを受け入れるだろうよ。お国のためにってやってる戦争も、防衛戦争なんかじゃなく実際は国王が他国の領地を奪いたいがために始めた戦争だ。……この国じゃそれに従うのが正義なんだ、上の連中が皆腐りきってる以上、平民にはどうにもならん」
「それは……。」
暗い顔になっていく僕を案じてか、ルルシアが明るく声をかける。
「そんな腐ってる国の犠牲を減らすために、ザインは私と国の召喚術を無効化するために動いてるってわけです。ね、ザイン」
「ああ……。今回は運良く成功したが、無効化には至らなかった。ルナには弟子として魔術を学びながらも、この研究の手伝いをして欲しい」
「なるほど……」
ザインの顔つきは真剣そのものだ。嘘偽りなく、この男がこの研究のために心血を注いでいるのだと分かる。でも、自分の命がかかっているわけでもないのに、この人はなぜここまで本気になれるのだろうか。
「……まだ、疑問が残っていると言いたそうな表情だが」
「いや……なんでそこまで出来るのかなって、思っただけです」
「なんで……そうだな、それは」
ザインは少しだけ笑って言う。
「俺は魔術が好きだ。だから悪いように魔術が使われているのが耐えられない。これで答えになるだろうか」
「あ……」
池田月魚は冴えない少年であった。何をするにも秀でていることもなく、かといって落ちぶれていることもなく。それは、何かに本気になったことがない、ということの証明でもあった。彼は驚いていた。好きという気持ちだけで何かに本気になっている人間はここまで輝いて見えるのかと。才能があるかもしれない魔術になら、自分も本気になれるだろうか。その時少年は自分の中で密かに熱が燻り始めているのを感じていた。
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