陰陽師と結ばれた縁

サクサク

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はじめまして、平安京

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“どこから?“なんて私が聞きたい。
分かるのは、裳着の儀式後の系譜に署名と血判を押したのが原因としか思えない。

「・・・っ!!」

ぎゅっと目を瞑り、左手に付けていたブレスレットを無意識に触ると再び私の周りに風が生まれる。

〈ーーーー喚べ。〉

頭の中で青にぃの声が響く。
“喚べ”
敵意を向けられても、疑われても、私は安倍家の娘。
霊力が少なくたって、いつも傍にいて支えてくれた者の声は疑わない。
私は、にいるよ。
閉じていた目を開き、視界が滲む中私は幼少期から教えてもらった知識を技術を思い出す。

「っ・・・伏して願い奉る。我を加護する十二の神々よっ・・・東方の守護神、青き水の守り手よ、盟約の元我が前に姿を現せ。青龍!!」

教わった通りに、印を結びことのはを紡ぐ。
青龍と喚べばブレスレットから全身から霊力と神力が触れ、突風が起こる。
突然発生した風からお上を護るべく、白い直衣を着た男が結界を張るのが視えた。

「・・・・ひい様。よく出来ました。」

突風と共に姿を現したのは、洋服ではなく青を基調とした中華服を着た青にぃ。
左腕で私を抱き上げ、右手には得意の槍を持っていた。

「あ、せ、青龍っ!!」

いつも傍にいてくれた人物がちゃんと喚べた事と会えた事に対しての安堵からか、ボロボロと涙をこぼしながら青にぃの首に両腕を回し抱き締める。
そして、私の名前を呼ばないのも何から理由があると思い、愛称では呼ばず名前を呼んだ。

「私がいますから、大丈夫ですよ。」

といつもと違う口調で、安心させるように声を掛けてくれる。

「して、我が姫君に何かしたのか?」

先程まで突風でしゃがみ込んでいたい武官は私たちから少し距離を置きながらも太刀を再びこちらに向けていた。
青にぃは、冷たい声音で武官達を威嚇する。
右手に持っている槍に小さな火花が散る。

「お前達、刀を下ろしなさい。」
「し、しかし!素性が分からぬ者をこの清涼殿に留めておくにはいきません!」
「素性は分からずとも、“神”の気を纏った者へ刀を向け、怒りを買いたいのなら止めはせぬ。」

ハリのある声が響くと、私達の周りを囲っていた武官達は慌てて刀を鞘に収めた。
声を発したのは先程瞬時に結界を張った男で、背後にいる帝の代弁をしたのだろう。

「客人よ。こちらへ聞きたいこと言いたいことがあるのじゃろう?」
「得体の知れぬ、我らを招くと?」
「ワシからすれば、得体の知れぬ者ではなく、神の気を血を引いている者じゃ。それにその娘は神の神子かな?先先程の力ただの姫君ではあるまい。」

青にぃに抱き抱えられたまま、2人の会話を聞いている。
武官が刀を収めた所で、青にぃも槍を収めた。
相手が言っていることは的は得ていると思う。相手が纏っている気がとても強いので、青にぃでも分かるだろし私よりもこの時代の事は、青にぃの方が詳しい。
なので私は何も口を挟まない。
お父様くらいの年齢で帝直属の陰陽師。
青にぃは私を抱き抱えたまま、相手のいる廂まで歩いていく。

〈廂に下すから、扇で顔を隠せ。大丈夫。私が対応をする。〉

わかったと返事をすると、廂に私は下され青にぃの背に隠されるように室内に案内をされた。
そのまま、背中に隠されたまま質の中央に座った。

「名をなんと申す。」

帝に直接問われなんと答えるのか一瞬思案する。
私の名前を呼ばなかったのだから、本名を名乗るのだろうか?
だが、相手は国の最高権力者とその直属の陰陽師。
名乗っても、問題はないと私は思う。

「・・・我が名は青龍。我が姫君は26代目安倍成親が嫡子、皐月と申す。」
「安倍・・・・・、晴明ゆかりの者か?」
「・・・いいえ。私は存じません。」

その会話で、この陰陽師が初代様だと確信をする。
青にぃが飄々としていたのも、相手が誰だか知っていたからだろう。だから、私の名前を伝えた。
相手を納得くさせようにも、何か証拠となるような物がない限り無理だろう。
それよりも、今“嫡子”って言った?
27代目はお兄様でしょう?なんで??
と混乱をしている間に青にぃが話を進めていった。



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