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目覚めと、自覚と、狙う者
狙われる理由。
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事の次第を皆に説明をする中で、朱桜も帰ってきた。
「今回の狙いは完全に私でした。おそらく代理全体に結界を張り、なおかつこの梨壺に私の力が1番集まっていたからだろうと思います。」
「根拠は?」
「あの男、絢音は私を花嫁とはっきり言いました。何より彼が持つ力は私と同等かと思います。また気になるのは、力の均衡が負に傾きかけている所でしょうか。影は光、強い力に惹かれます。確実に。」
眉間にしわを寄せ、嫌悪している表情をしつつも半分諦めた感じでため息をついた。
〈俺の追跡が途中までしか出なかったから相当力は強いだろうな。親父ならいけたかもしれないが……。〉
〈おじさまにお願いするまでもないよ。私が本気で探せば見つけられない事なんてないから。〉
「晴明さま、安倍の一族と反対の勢力はこの時代にもおりますでしょう?」
「まぁ、最近は滅多に現れなくなったが、存在自体はしておる。」
「おおかた的の根城を突き止めればすぐに終わります。晴明さま、何か情報があれば教えて下さい。」
「分かった。それでは私は一度屋敷に戻って皆にその男の行方を探させよう。」
「よろしくお願いいたします。」
晴明さまは、好々爺の表情を浮かべ梨壺を後にした。
「さて、今の問題は私が狙われている事よりも敦成さま、噂とやらを教えていただけませんか?」
にっこりと春仁さまの隣に座る敦成さまに笑みを向ければ、何か迷っているような表情をされた。
この人よくいえば、真面目。だけど考えている事が顔に出るから隠し事はできないタイプだなとつくづく思う。
「敦成さま?」
「・・・私も全部は知らないが、昨日の新嘗祭の五節舞の時に、東宮妃が座る場所に両陛下に認められた姫君が座った事。どこの家の姫かは知らぬが、途中春宮さまからの誘いで大内裏へと渡った事。かの姫が春宮さまのご正妻になられるのでは無いかとかだ。話題の方こそ、時平が女だということが受け止められないのだが。」
「まぁ、噂は想定内と言えば想定内ですね。私も男として通してましたのでお気になさらず。それよりも東宮妃って新嘗祭で舞われた姫君の中から選ばれるものじゃないのですか?」
「菊華、それに関しては当事者である私が断った。そもそもずっと断り続けている。」
「春宮の地位についている人は既に許嫁がいらっしゃるかと思いましたが、いらっしゃらないのですね。」
なぜいないのかにぃとすこし疑問を感じつつもあまり深くは追究しなかった。
それだけを言えば、婚約者候補がいることを話さなければならないような気がする。
まぁいいや。
「今回の狙いは私なのでここに居るのもご迷惑をおかけ致しますし、晴明さまのお屋敷の方も微妙でしょう?どうしようか。」
その言葉に1番反応したのは、春宮さまだった。
「迷惑とは言ってない!」
「狙いが私ですから、護衛対象の春宮さまの近くに居るのは間違いでしょう?ね、敦成さま。それに噂もございますし、菊華での滞在は無理です。」
「・・・・・。」
「それでも、俺は・・・・。」
〈全員今すぐ、席を外してくれる?視る事も聞くことも禁止です。〉
そばに控えているモノに指示を出せば素直に聞き入れてくれる。
気配が完全に消えた事を確認すると、眉間に皺がよった春宮さまの額をつっと上に引っ張った。
「なっ、」
「春宮さまそんなに眉間に皺を寄せずまずは深呼吸をして下さい。私は、私独自の考えや感でk行動は決めますが、周りの意見を聞かないということはありません。ですので、春宮さまが思われたことをおっしゃって下さい。」
にっこりと笑みを浮かべた私は、春宮さまが言葉を発するのを待った。
驚いた表情をした春宮さまは、視線を泳がせたかと思うと、盛大にため息をついた。
「菊華には傍にいてほしいと思う。迷惑がかかるとかは、一切気にしなくていい。」
「敦成さま、一応護衛武官としての意見はどうでしょう。」
「私に、話を振るな。」
「確実に迷惑をかけますよ?相手の狙いは確実に私です。菊華では傍にいる事はできません。私が東宮妃と勘違いされないためです。なので、時平としてでしたらうちのモノも納得するでしょう。」
そう伝えると、傷ついたような表情をした春宮さまに少し焦った。
「今回の狙いは完全に私でした。おそらく代理全体に結界を張り、なおかつこの梨壺に私の力が1番集まっていたからだろうと思います。」
「根拠は?」
「あの男、絢音は私を花嫁とはっきり言いました。何より彼が持つ力は私と同等かと思います。また気になるのは、力の均衡が負に傾きかけている所でしょうか。影は光、強い力に惹かれます。確実に。」
眉間にしわを寄せ、嫌悪している表情をしつつも半分諦めた感じでため息をついた。
〈俺の追跡が途中までしか出なかったから相当力は強いだろうな。親父ならいけたかもしれないが……。〉
〈おじさまにお願いするまでもないよ。私が本気で探せば見つけられない事なんてないから。〉
「晴明さま、安倍の一族と反対の勢力はこの時代にもおりますでしょう?」
「まぁ、最近は滅多に現れなくなったが、存在自体はしておる。」
「おおかた的の根城を突き止めればすぐに終わります。晴明さま、何か情報があれば教えて下さい。」
「分かった。それでは私は一度屋敷に戻って皆にその男の行方を探させよう。」
「よろしくお願いいたします。」
晴明さまは、好々爺の表情を浮かべ梨壺を後にした。
「さて、今の問題は私が狙われている事よりも敦成さま、噂とやらを教えていただけませんか?」
にっこりと春仁さまの隣に座る敦成さまに笑みを向ければ、何か迷っているような表情をされた。
この人よくいえば、真面目。だけど考えている事が顔に出るから隠し事はできないタイプだなとつくづく思う。
「敦成さま?」
「・・・私も全部は知らないが、昨日の新嘗祭の五節舞の時に、東宮妃が座る場所に両陛下に認められた姫君が座った事。どこの家の姫かは知らぬが、途中春宮さまからの誘いで大内裏へと渡った事。かの姫が春宮さまのご正妻になられるのでは無いかとかだ。話題の方こそ、時平が女だということが受け止められないのだが。」
「まぁ、噂は想定内と言えば想定内ですね。私も男として通してましたのでお気になさらず。それよりも東宮妃って新嘗祭で舞われた姫君の中から選ばれるものじゃないのですか?」
「菊華、それに関しては当事者である私が断った。そもそもずっと断り続けている。」
「春宮の地位についている人は既に許嫁がいらっしゃるかと思いましたが、いらっしゃらないのですね。」
なぜいないのかにぃとすこし疑問を感じつつもあまり深くは追究しなかった。
それだけを言えば、婚約者候補がいることを話さなければならないような気がする。
まぁいいや。
「今回の狙いは私なのでここに居るのもご迷惑をおかけ致しますし、晴明さまのお屋敷の方も微妙でしょう?どうしようか。」
その言葉に1番反応したのは、春宮さまだった。
「迷惑とは言ってない!」
「狙いが私ですから、護衛対象の春宮さまの近くに居るのは間違いでしょう?ね、敦成さま。それに噂もございますし、菊華での滞在は無理です。」
「・・・・・。」
「それでも、俺は・・・・。」
〈全員今すぐ、席を外してくれる?視る事も聞くことも禁止です。〉
そばに控えているモノに指示を出せば素直に聞き入れてくれる。
気配が完全に消えた事を確認すると、眉間に皺がよった春宮さまの額をつっと上に引っ張った。
「なっ、」
「春宮さまそんなに眉間に皺を寄せずまずは深呼吸をして下さい。私は、私独自の考えや感でk行動は決めますが、周りの意見を聞かないということはありません。ですので、春宮さまが思われたことをおっしゃって下さい。」
にっこりと笑みを浮かべた私は、春宮さまが言葉を発するのを待った。
驚いた表情をした春宮さまは、視線を泳がせたかと思うと、盛大にため息をついた。
「菊華には傍にいてほしいと思う。迷惑がかかるとかは、一切気にしなくていい。」
「敦成さま、一応護衛武官としての意見はどうでしょう。」
「私に、話を振るな。」
「確実に迷惑をかけますよ?相手の狙いは確実に私です。菊華では傍にいる事はできません。私が東宮妃と勘違いされないためです。なので、時平としてでしたらうちのモノも納得するでしょう。」
そう伝えると、傷ついたような表情をした春宮さまに少し焦った。
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