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終わりと始まり
君と生きよう
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庭が見える場所で私は春仁さまと2人お茶を飲んでいた。
お目付け役の、琥珀と朱桜は私の婚姻について色々知っておかなくてはいけないので、私達の後をついて来そうな雰囲気を醸し出していたが、白虎の伯父様と蒼月によって制止されていた。
よって、私には神将達が傍にいない状態は珍しい。
「春仁さまは、しっかり記憶があるのですか?」
気になっていた事を聞いてみる。
だって、タイミングよく記憶を思い出すような術なんて、非常に術者としては興味の対象だ。
「菊華に関わった時期の記憶はしっかりあるのかな?それ以外は曖昧だが、晴明殿と章平殿の事は菊華同様よく覚えている。菊華がいなくなった後、俺付きの陰陽師は章平殿だったから。」
「そうなのですね。」
私が会った中でも章平さまが一番適任だろうと思う。
機転は効くし、雑鬼たちとも仲が良かったし。
そういえばあのダルマの妖は元気にしているだろうか?
内裏内で仲良くなった妖達の事を思いだす。
「短い期間でしたが、色々と濃密な時期でしたものね。」
「確かに。皐月さんと居ると時間が経つのが早かったし。」
「春仁さま、その‘さん’は必要ないかと。私殿下より一応年下ですし、婚約者であれば公の場所ではともかく、2人の時は良いと思います。」
「それもそうだな。では、皐月、俺のことも春仁と呼んでくれないか?」
「それは・・・・・。そうですね。じゃあ‘春’と呼んでも良いですか?公の場では、春仁さまと呼ばせていただきます。」
「まぁ、いいか。よろしくな?皐月。」
「はい。よろしくお願い致します。春」
少しくすぐったいような気持ちになりながらも、笑みを浮かべた。
あの時代ではなかなか味わえないような、穏やかな状況だ。
あとは大人達が婚姻までの儀式の日程を決めてくれるだろう。
私は、それに従うだけだ。
私が、安倍家当主の仕事を全部引き継ぐのは卒業した後。
それまでは、父様の助手として少しずつ仕事を引き継いでゆく予定だ。
学校は変わらず今通っている学校に通えるだろう。
「春は、今大学生ですよね?」
「そうだな。」
「では、来年の4月からは私は仕事を当主として仕事が始まりますし、皇族の婚姻って我が家と同じで色々と手順があるよね。」
「俺は、卒業まであと1年あるし、院の方へ進もうと考えているから婚姻より婚約期間は長くなりそうな気もするな。」
「その辺りは、父さま達に任せましょう。」
うーんと二人で悩みながら、今までの話をする。
仲良く笑い、ぎゅっと春仁さまに抱きつく。
「すぐ、再会ができてとても嬉しいです。」
「俺は長かったけどな。」
「それは、お待たせしました。」
苦笑を浮かべどちらともなく唇を重ねる。
触れられる距離に再び出会えたことに、助力をしてくれた晴明さまと章平さまに感謝しながら。
――2年後。
学生時代より婚約をしていた2人は、春仁さまの院の卒業を機に結婚式を挙げた。
婚約当初安倍家歴代当主の中で最も力の強い姫君は、政略結婚かと言われていたが、婚約中から仲睦まじい様子で、政略結婚という概念はなくなり、愛おしそうに互いを思いやる家族はいつしか憧れの対象となった。
最愛の皇子のもとへと嫁いだお姫様は陰陽師として当主として宮妃としての責務に追われながらも、そのお姫様の傍には常に旦那さまが居て、4人の子供達と仲良く暮らし、幸せな一生を過ごしたという。
そして、その傍には幼い頃より世話役として傍にいた神将達が居たという。
お目付け役の、琥珀と朱桜は私の婚姻について色々知っておかなくてはいけないので、私達の後をついて来そうな雰囲気を醸し出していたが、白虎の伯父様と蒼月によって制止されていた。
よって、私には神将達が傍にいない状態は珍しい。
「春仁さまは、しっかり記憶があるのですか?」
気になっていた事を聞いてみる。
だって、タイミングよく記憶を思い出すような術なんて、非常に術者としては興味の対象だ。
「菊華に関わった時期の記憶はしっかりあるのかな?それ以外は曖昧だが、晴明殿と章平殿の事は菊華同様よく覚えている。菊華がいなくなった後、俺付きの陰陽師は章平殿だったから。」
「そうなのですね。」
私が会った中でも章平さまが一番適任だろうと思う。
機転は効くし、雑鬼たちとも仲が良かったし。
そういえばあのダルマの妖は元気にしているだろうか?
内裏内で仲良くなった妖達の事を思いだす。
「短い期間でしたが、色々と濃密な時期でしたものね。」
「確かに。皐月さんと居ると時間が経つのが早かったし。」
「春仁さま、その‘さん’は必要ないかと。私殿下より一応年下ですし、婚約者であれば公の場所ではともかく、2人の時は良いと思います。」
「それもそうだな。では、皐月、俺のことも春仁と呼んでくれないか?」
「それは・・・・・。そうですね。じゃあ‘春’と呼んでも良いですか?公の場では、春仁さまと呼ばせていただきます。」
「まぁ、いいか。よろしくな?皐月。」
「はい。よろしくお願い致します。春」
少しくすぐったいような気持ちになりながらも、笑みを浮かべた。
あの時代ではなかなか味わえないような、穏やかな状況だ。
あとは大人達が婚姻までの儀式の日程を決めてくれるだろう。
私は、それに従うだけだ。
私が、安倍家当主の仕事を全部引き継ぐのは卒業した後。
それまでは、父様の助手として少しずつ仕事を引き継いでゆく予定だ。
学校は変わらず今通っている学校に通えるだろう。
「春は、今大学生ですよね?」
「そうだな。」
「では、来年の4月からは私は仕事を当主として仕事が始まりますし、皇族の婚姻って我が家と同じで色々と手順があるよね。」
「俺は、卒業まであと1年あるし、院の方へ進もうと考えているから婚姻より婚約期間は長くなりそうな気もするな。」
「その辺りは、父さま達に任せましょう。」
うーんと二人で悩みながら、今までの話をする。
仲良く笑い、ぎゅっと春仁さまに抱きつく。
「すぐ、再会ができてとても嬉しいです。」
「俺は長かったけどな。」
「それは、お待たせしました。」
苦笑を浮かべどちらともなく唇を重ねる。
触れられる距離に再び出会えたことに、助力をしてくれた晴明さまと章平さまに感謝しながら。
――2年後。
学生時代より婚約をしていた2人は、春仁さまの院の卒業を機に結婚式を挙げた。
婚約当初安倍家歴代当主の中で最も力の強い姫君は、政略結婚かと言われていたが、婚約中から仲睦まじい様子で、政略結婚という概念はなくなり、愛おしそうに互いを思いやる家族はいつしか憧れの対象となった。
最愛の皇子のもとへと嫁いだお姫様は陰陽師として当主として宮妃としての責務に追われながらも、そのお姫様の傍には常に旦那さまが居て、4人の子供達と仲良く暮らし、幸せな一生を過ごしたという。
そして、その傍には幼い頃より世話役として傍にいた神将達が居たという。
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