最年少捜査官は、恋の解き方を知らない。

サクサク

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学園編入編

寝起きの破壊力。

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翌日、未だ時差ボケ+寝不足の状態で登校すれば教室の入り口に群がる女子生徒の光景にドン引いてしまった。
これは何?
うちのクラス何かあった?
恐る恐る近づいて行き、何事もなかったのかのように教室の自分の席までやってくると、この群がる女子生徒の視線の先にいる人物を見て理由を把握した。
大きな身体を丸めて、片腕に頭を乗せて気持ちよさそうに眠る幼馴染。
警戒心と女性が苦手というモノは一体どこに落としてきたのか・・・・。

「おはよう、ソフィ、ウィリアムくん」
「おはよう、唯ちゃん。これは何?」
「ソフィに用事があるからと、早朝にきたけれどソフィを待っている間に寝ちゃったって感じ。他のクラスの子達も皇帝の寝顔を見るのは初めてだからすごい群がっちゃった感じ。」

ウキウキしている唯ちゃんに、なるほどと納得をする。
しかし、呑気に寝られるのも邪魔だな~。
でも、龍哉の寝起きが破壊力凄まじいのは幼少時から知っているので、私は放置する方向で決めた。
龍哉の前髪を少しかきあげてじっと見下ろせば、やはり寝不足だなと、目元のクマを確認した。
寝顔は昔から変わらないな。
と、納得。

「龍哉!!」

女子の集団をかき分けてやってきたのは、雛森くんと日高くんの2人。

「って、寝てる?」
「・・・珍しい。」
「よし、起こすか。」
「ステイ!ちょ、2人とも龍の寝起きがどんなのか知ってる?」

起こそうと手を伸ばした雛森くんの手を掴むとその行動を制止させる。
恐る恐る尋ねれば、知らないと首を振る。
どうやら過去の宿泊研修や、修学旅行の時は何事も起きていたらしいし、何より1人部屋だったらしい。
完全に対策取ってるじゃん。
うーん、どうしよう。
とりあえず、ディに盾になってもらおう。

「雛森くんたちは急ぎの用事があるんだよね?」
「それは、そう。」
「じゃあ、私は避難するからその後に起こしてね?周りにどんな被害が出るかについては、私は責任持たないし知らないから。ディ、守ってね?」
「え?」

少しずつ後方へ後退り、ディを引き連れてさらに龍たちから離れて、背後を壁、前方をディでガードする。

「え?そんなに危険なの?」
「危険・・・なんじゃないかな?どうだろう?私は災厄呼ぶ。」

ディの背後に完全に隠れて質問に答える。
首を傾げながらも、雛森くんは龍の肩を揺らして何度か起こして見ようとするが全く起きない。
そんな龍を叩き起こしたのは、日高くんだった。
バシッといい音が響いた。
その衝撃で起きた龍はのそりと椅子から立つと、達也くんを見て教室を見渡しているらしい。
実況中継ありがとう。

「なんか、睨まれてるんだけど。」

眉間に皺がよる龍がそのままディのもとへとやってくると、ディの存在なんてまるで無視と決め、ディの後ろに隠れている私に気づいた龍は甘い笑みを浮かべてるだろう。
周りにいる女子たちの黄色い悲鳴が聞こえる。
私はディのカーディガンに頭を突っ込みさらに抱きついて隠れた。
ディも何となく察し完全に龍から私を背中で庇ってくれた。
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