最年少捜査官は、恋の解き方を知らない。

サクサク

文字の大きさ
25 / 47
学園編入編

4

しおりを挟む
講義を終えて生徒会室に戻ってくれば龍たちから説明を受けた皐月さんがいた。

「ちょっと、ソフィ!!聞いてないわよ?!ダンも!なんで早く言ってくれなかったの?!」
「なんでと言われても・・・。もそもそも今回の事は完全にイレギュラーの事なんです。そもそも僕もフィーも休暇で来てるんです。フィーが気になると言ったから調べただけであって、まぁ、結果的に僕らの管轄でもあったんでそのまま捜査していたんです。」
「じゃあ、ソフィが関わろうとしなかったら全くノータッチだったってこと?」
「まぁ、そうですね。基本地元警察の依頼があっての僕たちなんで。」
「言わなかったのはアレですが、私たちFBIなんですって現場突入以外は中々自ら言いませんよ?しかもこんな事件とは全く関係のなさそうなところで。それより、アレからメール届いたでしょう?」
「えぇ。先ほど届きました。」

“最後の時は来た。
負の連鎖は大きな花火と共に終わる。
咎人は燃え上がる炎と共に灼かれる”

「どういうこと?」

メールを一緒に覗き込んでいたさつきさんが口を開いた。
この文章はどうみても・・・・。

「龍、この学院に教会や聖堂はあるよね?」
「たくさんあるぞ。」
「その中で、天使がたくさん描かれていて石像とかもある建物で、高等部から一番近くて大きいのは?」
「旧大聖堂だ。」
「ディ!地図は頭に入っている?」
「もちろん。」
「さつきさん、行きます・・・・。」

ドォオン!!
大きな音が響き渡ると同時に黒煙が舞い上がる。

「な、なんだ?!」

校舎前が騒然となる。
今は生徒の帰宅時間と重なる。最悪だ。

「っち、龍!生徒を安全な場所に避難誘導!絶対大聖堂には近づけないで!警察と消防にも連絡!あと、爆弾処理班も!ディ、ちゃんと持ってるわよね?」
「僕的に平和交渉を希望なんだけど。」
「この状態でいう?!とにかく最悪の事態になってなければいいんだけれど。」
「この爆発状態でも最悪だと僕は思うんだけれど?」
「さつきさん、応援要請と共にちゃんと付いてきてくださいね?」

生徒会室を飛び出すと階段をいくつか飛び抜かしながらディの誘導で大聖堂まで一直線に向かう。
それと同時に器用に身分証をつける。
ディも上着に身分証をつけていた。
足音からさつきさんが付いてきている事は理解している。
大聖堂の入り口に辿り着けば、聖堂の左側から煙が上がっている。
迷わず中に飛び込み、大聖堂のドアから中の様子を伺う。
祭壇の前には天井を見上げているヒューバート神父の姿があった。
武器となるようなものは何も持っていないようだった。

「さつきさんはここに居てください。」
「何を言っているの?!」
「中に一緒に入っていただきたいのは山々なんですが、応援の方への指示も出して頂きたいですしとにかく、校庭で待っていてください。呼びますから。ディもいつも通りお願いね。」

小声で釘を刺す。
私の言葉にディはうなずく。
深呼吸をして、私は聖堂の中へ入って行った。

『ヒューバート・ブラント神父?ここで何をされているのですか?』
『あぁ、君は交換留学生の。』
『スチュアートです。神父様、懺悔・・でも贖罪でもされているのですか?』
『・・・・君はどこまで、知っているのかな?』
『それはご想像にお任せ致します。まぁ、あまりにも濃厚で忙しい2日間でしたが。』

聖堂の中で私たちの会話が響き渡る。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】小麦姫は熊隊長に毎日プロポーズする[スピラリニ王国3]

宇水涼麻
恋愛
ビアータに毎朝プロポーズされるアルフレードは、プロポーズされることに違和感があり戸惑っている。 しかし、そんなことも三月も続けば、戸惑いはなくとも、疑問は残る。 ビアータは本気でプロポーズしているのか? アルフレードは悩みながらも強くは拒否できないでいた。 そして、夏休みを迎える。 中世ヨーロッパ風学園ラブストーリーです。 『虐げられたご令嬢はお隣さんと幸せになる』と同時代同学園でのお話になります。 でも、ほぼ被りませんので、そちらを読んでいないことは問題ありません。 毎日午前中に更新予定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

俺様御曹司に飼われました

馬村 はくあ
恋愛
新入社員の心海が、与えられた社宅に行くと先住民が!? 「俺に飼われてみる?」 自分の家だと言い張る先住民に出された条件は、カノジョになること。 しぶしぶ受け入れてみるけど、俺様だけど優しいそんな彼にいつしか惹かれていって……

カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~

伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華 結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空 幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。 割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。 思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。 二人の結婚生活は一体どうなる?

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

処理中です...